2020/12/04
【東京】《犯人だ〜れだ》「ドライテックだと土間コンの6から7倍の費用となることが多いです」《注意》嘘つき施工者に御用心

新シリーズ「犯人だ〜れだ」は、市場で顧客のことを大切にせず、顧客の希望をろくに調べもせず嘘をついてやり仰せようとしている嘘つき施工者を糾弾するコーナー。インターネットと企業間連携の時代、嘘は明るみにされる。全ての施工者・製造者達よ。新しい時代に本来のモラルが試されようとしている。
⚫︎参考記事: 「《土間コンの3倍高い》デマを流布する嘘つき施工者について」施工原価解説
土間コンの6〜7倍?「出ました!嘘つき!!」
はじめてお問い合わさせていただきます。
来年の4月に着工予定で新築の住居を購入予定の××と申します。
新築に合わせ外構を作成するにあたりドライテックを導入したいと考えハウスメーカーに依頼したところ、対応できないと断られてしまいました。
そのため、別の業者さんで外構をお願いしようと一括見積を依頼したところ、ドライテックを導入する場合、土間コンクリート工事の6から7倍の費用が請求されることが多いですと言われ、それなら自分で工事しようと考え問い合わせさせて頂きました。
予定施工面積は車2台分で40㎡ほどです。施工場所は×××××××××です。
来年8月新築引き渡し予定のためだいぶ先のことになってしまうのですが、今のタイミングで自身で施工することができない場合は、新築の間取りを縮小しようと考えております。可能かどうかお伺いさせて頂けますと幸いです。
インターネットと企業間連携が暴く旧来の「嘘つき」流通構造。
こうしたお便りが当たり前のように「顔もみたこともない人から届く」時代。
僕は42歳。
42年前はきっとこんなことは闇に葬られていたことだろう。
だって、電話かお手紙しか手段がなかった。
旧来の流通構造は縦割りで階層を前提としてきた。
例えば、ドライテックは誰が作っているか誰が施工するか、すぐにわかる。
全てはまるまるオープンにされている。
生コン製造者と施工者の情報は無料で開放されている。
ドライテックが欲しい施主さんは、最寄りの施工をしてくれそうな施工者に連絡をする。
施工者は生コンポータルのリストを閲覧してあるいは問い合わせをして、製造してくれる生コン屋さんを探す。
そこに階層や隠し事はない。
一方、従来の流通構造だとどうだろう。
特定の商品(例えば、今回で言うところのドライテック)を購入したいとなった時、相談できる相手は限られている。
⚫︎名の知れた(つまり宣伝広告費をたくさん使った)ハウスメーカー
⚫︎タウンページに広告載せてるエクステリア外構業者
ほぼ、二者択一だったと言っていい。
今回の嘘も40年以上前だったら暴かれず闇に葬られているところだったろう。
商品のメーカーに至るまで階層が多重に存在し、今回のように気軽に相談を寄せる手段がなかったのだ。
だから、相談窓口であるハウスメーカーあるいはエクステリア外構業者のやりたい放題。
「どうせ、裏を取る手段なんかなかろう」
完全に施主を舐めている。
顧客を馬鹿にしている。
ドライテックを導入する場合、土間コンクリート工事の6から7倍の費用が請求されることが多い
やったことない工法はなるべく避けたいから、嘘をつく。
生コンポータルの施工実績の記事のどこに6〜7倍と出ているのだろう。
⚫︎参考記事: 《庭ファン》「気になる価格差 土間コンvsドライテック」外構YouTuber/エクステリア情報配信
もし、仮に、本当に書いてあったとしたならば、大変失礼に当たると思ったので、今回のお施主さんに「一体どちらのエクステリア外構業者さんがそんなことをおっしゃっていたのですか?」と尋ねた。
(ドラムロールがなっているところだ)
「くらそうねエクステリアの業者さんから言われました」
とこういう返事があった。
はて、くらそうねエクステリア。
生コンポータルとしては取引したことがない。
なぜ、取引したことがないのに、6〜7倍と言えるのだろう。
僕たちは結構シャイで人見知りするので、取引したことのないくらそうねエクステリアさんに直接確認するのが憚られる。
でも、実際、取引したことないし、ドライテックが土間コンの6〜7倍も値段が張るなんて事実はどこにもない。
一体、どういうことなのだろうか、くらそうねエクステリア。
もし、こちらをご覧いただいていたら説明をして欲しいものだ。
勝手なことを一生のお庭作りで真剣なお施主さんにおっしゃられて、一体どういうつもりですか?
御社のホームページに書いてあることとずいぶん異なるようですが。
ハウスメーカーに依頼したところ、対応できない
ちなみに、嘘はついていないかもしれないけど、今後の参考のために、「一体どちらのハウスメーカーに依頼したのですか?」とこう質問した。
(ドラムロール)
住友林業緑化
ギャフン、あるいは、ズコーッ。
住林緑化??
マジで?
ウッドデザイン賞とか、土間コンのひび割れとか、これまでもとても良好な関係で協業してきたつもりなのに、なんで「対応できない」なんて無下にお断りしているのでしょう。
充也、悲しいです。
涙が出そう。
おそらく、以下のようなことだろう。
水を通す、大地を蓋しないコンクリート舗装。
植生とも相性が良く、木の住まいというコンセプトやブランドイメージにも通じる。
住友林業緑化としては是々非々で採用したい。
事実、フッコーや生コンポータルと何度も協議し、協力してきた。
でも、末端(営業担当や営業所)にはその理念が伝わってなかった。
よくあることです。
大手ゼネコンとかもみんなそう。
上層部と話ししてても、現場に行くと「お前何様だ?背広組の言うことは聞けねえ」みたいなこと、本当によくあるんです。
そんな大企業の構造の中でドライテックも埋もれてしまっていたのですね。
もう、これからの時代、今の組織構造には無理があるかもしれませんね。
と言うわけで、今回の犯人は「くらそうねエクステリア」と「住林緑化」でした。
特に、住林緑化さんにはこれまでも大変お世話になってきたし、実名を晒すのは控えようとちょっと思った。
でも、ありのままを表示した理由は、「それが市場と顧客のためだけでなく、当事者のためにもなる」と信じているからだ。
ダメなものは、ダメ。
隠してたってよくはならない。
反省するためには、ダメなことをまずは受け入れる。
それからでなければ、成長もない。
きっと、くらそうねエクステリアさんも住林緑化さんにも、「施主に寄り添って頑張ってる人」は大勢いらっしゃるだろう。
なのに、一部の嘘つきのせいでブランドイメージ全体に影響が出る。
ある意味、その影響を最小限に食い止めることに生コンポータルは貢献して差し上げていると言うことができる。
「ありがとう」と言いたいかもしれませんが、いいよ、全然、それよりも、仕事ちゃんと頑張って。
まだまだ続く、シリーズ「犯人だ〜れだ」はお施主さんから悲鳴とともに相談をされたあれこれをこうして白日の元に晒します。
市場と顧客を欺くと、今の時代必ず自分に返ってきます。
気をつけよう、みんな。
昔と違って施主は騙せないよ。
自分がやられたくないことをあなたもやりたくないでしょう。
それと一緒。
気をつけよう、と言うよりも、当たり前のことを当たり前にやろう。
市場と顧客に貢献していれば、間違いはないはずだから。
「ドライテックだと土間コンの6から7倍の費用となることが多いです」
今回嘘をついていらしたのはくらそうねエクステリアさんでした。
宮本充也