2019/11/26
「洪さんが訪問したその日に透水性コンクリートは出荷されていた」環境生コン先進国(その8)

先週から来日している中国生コン実力者洪流氏は週明けいよいよ生コンポータルを訪問。透水性コンクリートなど、目新しいコンクリートが実際に当たり前に出荷される様子を見学。
製造:長岡生コンクリート、施工:富士西麓ガーデン(40m2)
長岡さくら工場ではもはや特別ではない
洪さん、念願の生コンポータル訪問時に出荷されていた透水性コンクリート「ドライテック」。
写真は担当者なみさんが試料を採取するところ。
ダレ試験(品質管理)の様子。
出荷時、荷下ろし前にそれぞれ確認されるペーストの状態。
透明な容器の向こう側は完全に見れないようだとダメ。
写真もすこしダレ気味ではあるけれど、運搬距離およそ40分を考えれば適正と判断。
透水性のご案内。
出荷先は富士西麓ガーデンさん。
ここ数日毎日出荷させていただいている。
こちらは完成後部分の写真。
通常の土間コンと違って「まっ平」な地面は全てが「排水設備」。
もちろん、車が乗っても大丈夫。
草も生えない。
ぬかるまない。
日本90%、アメリカ・EUは80%、韓国は40%。中国は?
アスファルト舗装の比率。
https://www.nr-mix.co.jp/dry_tech/blog/post_900.html
そして、その比率は固定的なものではない。
産業構造で比率が変わるのは韓国のアスファルトの比率に見て取れる。
産業次第で、コンクリート舗装が大幅に占める可能性があるのだ。
そして、中国は?
洪さんによれば正確な統計はわからないという。
猛スピードで整備されるインフラ。
ネット検索してもその手の情報は得られなかった。
ただ、これまでも「環境生コン先進国」シリーズで主張してきたように、洪さんとの交流はひとえに個別技術の輸出を企図したものではない。
物品の売り買いではない。
ストーリーとしての生コン戦略の共有。
https://www.nr-mix.co.jp/econ/blog/6.html
共有された事業戦略。
生コン工場が新しい文脈に織り込まれ、新しい循環型の地域の流れが生み出される。
透水性コンクリートという物品単品を特定の地域で販売しようとする立場ではない。
流れの中に優良な文脈を帯びた製品としての透水性コンクリートが含まれる。
それは地域社会から必要とされる。
その供給の担い手の役割を地域の生コン工場が果たす。
そんな流れ、物語を共有し、中国でも他の残コン処理やその他環境に優しいコンクリート群とともに普及していく。
日本人だけじゃない。
アメリカ人、韓国人、ましてやモンゴル人、あらゆる地域の生コン従事者が心根で感じていること。
環境を壊したくない。
綺麗な環境を子孫の時代に残したい。
その思いを形にできる生コン産業を集団的知性で創造したい。
喋る言語は互いに違うけど、そんな想いは共有できたはずだ。
宮本充也