長岡生コンクリート
オコシコンは高い透水性を持ちながら表面強度・曲げ強度に優れたポーラス構造の高強度コンクリート

2020/05/05

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「実際、安いの?高いの?」ドライテック【透水性コンクリート】のメリット&デメリット\話題の素材/(補足と回答 #3)

「実際、安いの?高いの?」ドライテック【透水性コンクリート】のメリット&デメリット\話題の素材/(補足と回答 #3)

「安いと聞いて業者に問い合わせしたらずいぶん後ろ向きでしかもお断り価格とも考えられる価格を突きつけられた。どうなってんの?」。新しい時代を迎えたエクステリア産業において担い手が取るべき新しい姿勢。「実際、安いの?高いの?」。生コンポータルが真摯に答える。
https://youtu.be/EoslPA4h2AE



透水性コンクリート「ドライテック」の原価構成について

新進エクステリア情報メディア「庭ファン」に取り上げられたドライテック特集の再生回数は1週間足らずで24,000回を突破した。

視聴回数だけではない。

一般の視聴者から多くのコメントが寄せられている。

当事者が知らないところで4年と3ヶ月目の情報発信はいつの間にか市場において一定の認知を生み出していたようだ。

インターネットの現代、メーカー(供給者、担い手)の都合により情報を隠蔽したり操作したりすることはできづらい。

不特定多数の一般の特定の評価に晒され情報はそのままインターネットで全体に共有される。

その前提において、僕たち担い手はその現実から目を背けるのではなく向き合い、その評価に対して製品の改善や情報発信という形で答えていくことが求められる。

このところ、InstagramをはじめとするSNSで登場する透水性コンクリート「ドライテック」への評価はもちろん耳障りのいいものばかりではない。

ただ、こうした評価や疑問に逃げず向き合うこと。

これまでの産業が前提としてきた「消費者にとって都合がわるいこと」

つまり、「消費者本意ではない、産業本位の姿勢」についても隠さずただし進化していくことが求められている。

寄せられた質問とその回答#3

drunk2981
いつも参考にさせて頂いてます。 以前の動画で、ドライテックを安価でおすすめと仰ってたので、動画にもあった庭コンで地元でドライテックに対応している工務店に問い合わせたところ土間コンの方が安いし、どうしても!と言われれば施工しますが...との回答でした。 透水性が良く、土間コンより安く仕上がるのなら...と思ったんですが、逆に高いとの回答がくるとは思わず実際の所どうなのか?と思いました。 北関東在住ですが、お勧めの工務店ご存知でしょうか?宜しくお願い致します。

生コンポータルの回答:結論から言えば土間コンより高いか安いかを決める最大の要因は施工となる(上述の工務店の姿勢はけしからんものであることには間違いない)。多くの施工現場から得られたデータでは、透水性コンクリート「ドライテック」の原価は大体同じか少し安い程度ということが判明している(以下パンフレット参照)。材料こそ土間コンクリートに用いられる生コンに比べて高額である一方、ワイヤーメッシュや水勾配、短い施工時間による作業手間の合理化図られるというのがその理由だ。ただし、「じゃあ、その分安くしてくれよ」というのは一方的な施主の要求と言える。まだまだ普及し始めたばかりの新材料ドライテックを他社に先駆け「リスクを負って」施主の気持ちに答える施工者はまだまだ多いとは言えない(希少価値)。さらには、「透水する」「平らにできる」というこれまでの土間コンクリートにはない付加価値を帯びている製品に対して「同じか少し安くしろ」というのはいかがだろうか。施工者も施主と同じで人だ。その努力にはそれなりの評価が付されるべきだ。それでもさらに安くしたいなら、「自分でやる」が最も近道だ(以下動画参照)。ただ、仕上がりはプロのそれを期待することは難しい(ただし、多少の不具合は愛着形成となるのがDIYの特徴でもある)。その上でお勧めの工務店は自らの努力で庭コンなどを通じて探し求める必要がある。いずれの世界も同じことだが「安く手に入れる」ためにはそれなりにお金ではないコスト(時間、労力)がかかることになる。

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⚫︎参考記事: 「家を建てる前に知っておきたい土間のこと」透水性コンクリート案内

⚫︎参考動画:https://youtu.be/aDZoox1Lr-Y



情報格差が消失した産業におけるリアル

これまで生コンもエクステリアも、あらゆる産業が前提としてきた「情報格差」。

消費者に至るまでの多段階の階層構造はそれぞれに機能するための費用(コスト)を求めていた。

サプライチェーンの構成要素らは仕入れた原価を買い主に対して情報開示しない。

その原価と売価の差額こそが彼らの生活を支える原資であるからだ。

一方こうした階層構造は消費者と産業を分離させた。

ギブアンドテイク。

なるべく多く取るか、取られるか。

取引関係は人間関係を疲弊させた。

いつしか、産業と消費者の間に超えられない壁を作ってしまった。

「消費者に目隠しをしてなるべく多く利益を取ってやれ」

残念なことに既存産業構造はこうした文脈を前提としていることはインターネット上で多く見られる消費者たちの努力(とにかく安く、業者に騙されたくない)に見ることができる。

一方の産業側も「最近の消費者はインターネットで知恵をつけやがって面倒臭い」というけしからん態度をとることになる。



情報格差を超越した取り組み

https://www.ex-shop.net/index.php?action=public_item_order_drytech_input

エクステリア産業においてインターネットを通じて最も成功している企業がある。

エクスショップは多段階の階層構造を否定しワンストップで市場と顧客に施工を伴う資材を届けることに成功した事例だ。

この取り組みに共感し生コンポータルでは昨年12月以降協業関係を進化させている。

消費者と直接向き合う。

直にその声を受け止める。

他にも、庭コンhttps://www.nr-mix.co.jp/niwakon/subcontractor_list.html)では透水性コンクリートの施工実績のある施工者一覧を入手することができる。

さらに、生コンマッチングhttps://www.nr-mix.co.jp/diy/)では敷居の高い生コン屋さんの一覧が入手可能。

そこでは直接透水性コンクリートの原価を確認することができるだろう。

こうした「隠さない取り組み」は既存業界の反発を生むことになるかもしれない。

もちろん、ショートランでは顧客を欺く既存産業の文脈は成り立つかもしれないが、ロングランではそうした前提は長生きできないことはあらゆる産業で起きている変化が既に示している。

時代は情報格差を超越しつつあるのだ。



新しい時代の市場と顧客は情報格差を前提とした何もしない人たちのコストを許さない。

あらゆる情報が集約される中央ではなく、辺境にいるものづくりの担い手や消費者が直接納得のいくまで対話できる産業こそが求められている姿だと信じている。

生コンポータルではその信念に従って活動をしている。

あらゆる情報は隠さない。

担い手にとって都合のいいことも悪いこともすべて世界と共有する。

生コンも、そしてエクステリアも。

そんな時代を迎えていることを日々強く実感している。



宮本充也

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士

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