2020/09/01
【静岡】「こどもたちによる《水遊び》はそのまま環境温度の低減という《貢献》に」正蓮寺・しょうれんじこども園 #4

#3で終わったかに見えたシリーズ「正蓮寺・しょうれんじこども園」での透水性コンクリート《ドライテック》施工実績の模様。「ここからはじまる」。終わりは始まり。いよいよ利用が始まって気付くのは「こどもたちによる水浴び遊びはそのまま環境温度低減という貢献につながる」。よくある質問「本当に路面温度、環境温度は下がるのか?」。
遊びは、貢献。貢献は、遊び。
完成した境内の舗装の上で行われているのはしょうれんじこども園の園児たちによる水浴び、水遊び。
これまでは砂利敷きで、土壌も踏圧や輪荷重の影響で締め固まっていたため水はけが悪く水たまりになっていた。
住職命名「大地の呼吸を止めない」舗装《ドライテック》が500m2舗装されたことで地元紙や地元FM局の関心を集めるところとなった。
こうしてみるとなかなかの壮観。
本堂の前の園庭でほとけの子たち(僕の後輩たち)が水遊び。
打ち水効果マイナス1度でした。ドライテックは保水効果でその後も打ち水効果が持続している感じです!(現場にお手伝いに行っていた池上さんからのご報告)。
外気温をきちんと計測していたようだが、ちゃんと環境温度が下がっていたようだ。
しかも現場の体感からしてもその後の効果も持続しているという。
こどもたちの嬌声で満たされた園庭の舗装に羽を休めるアゲハチョウ。
通常の舗装(アスファルトなど)であればこの猛暑の中羽を休めるどころじゃないはず。
アゲハ蝶も喜んでました。(池上さん報告)。
昆虫に感情があるかどうかなんてわからないけど、僕たちには「心」があるから、同じ景色を見ていても、とても優雅に見えるのだ。
見える世界は「心」次第。
池上さんもこちらの園の卒園生(僕の先輩)。
知っている人ならわかるが、池上さんの顔を見つめているとどことなく仏に見えてくる。
お寺に立っていても違和感のない池上さんだが、きっと後輩のほとけの子たちとのひと時を存分に楽しんだはずだ。
園内に新しい生態系、循環が生まれる。
こどもたち自身で施工をした園内の透水性コンクリート《ドライテック》は大地の呼吸を止めない舗装。
⚫︎参考記事: 【静岡】「子どもたちがニコニコしながら教えてくれた《仕事》の本質」正蓮寺・しょうれんじこども園
学術データやエビデンスもしっかりと出てはいるが、そんな書類なんかよりも「体感」に勝るものはない。
普段の水遊びがそのまま路面温度、ひいては環境温度を低減する貢献につながる。
通常の土間コンやアスファルト舗装では水は浸透していかない。
さらにアスファルトには蓄熱効果があるため、打水しても「蒸し風呂ですか?」という地獄が待っている。
一方コンクリートは事実アスファルトよりも温度が低い(色が白いということもあるが、ガラスや石の仲間であることから蓄熱作用が小さいことが理由)。
その理屈を園児たちは体験しながら、自分たちが施工した舗装の上で水遊び、環境への貢献。
先週土曜日に施工が完了した正蓮寺園庭の透水性コンクリート《ドライテック》
終わりは始まりとはよく言ったもので、シリーズは#3で終わりと思ったら、まだまだ続く、というよりも、ここからはじまる。
今回#4ではこどもたちの水遊びがそのまま透水性コンクリートの機能の1つでもある環境温度低減、路面温度低下に貢献し、それを誰もがその場所で体感した。
#5ではFMいずのくにに取り上げられる模様を紹介することになるだろう。
ググればポーラスコンクリート(透水性コンクリート)の温度低減作用についてはいくらでも見つけることができる。
生コンポータルではこの期に及んでそうした文献を紹介しようとは思わない。
そんな学術論文では世界は変わらないことを知っているからだ。
もちろんそうした技術はプロとして前提とした上で、僕たちの仕事は伝えること。
現場に寄り添うこと。
共に感じること。
自分たちコンクリートからの貢献《ドライテック》が普及することで笑顔が増える、貢献が広がる。
自然と人が調和する世界を創造するコンクリート。
透水性コンクリートの普及は今世界が求めている。
宮本充也