2021/02/25
【福岡】「All round新井さんが教えるドライテック施工のワンポイント動画マニュアル集」

北九州エリアで土木・エクステリアを営むバスケチームAll roundの新井さんに同行して実際の現場を訪ねた。生コン製造者の協力が得られない同地で果敢にドライテックに向き合ってきた彼が語る「ドライテックワンポイント施工マニュアル」は短編動画として公開された。
⚫︎参考記事: 【福岡】「残コンで施工できそうな場所を決めておく」サカヒラ・All round
ワンポイント施工動画マニュアル
福岡県飯塚市のガラス工房の建物周囲の水はけが問題となりAll round(北九州市)によりドライテックを提案したところ採用された。動画は施工Before
施工前には型枠など隣接構造物や下層路盤に散水をすることによってドライテック材料の脱水を防ぎ骨材飛散などをあらかじめ防止することができる
生コン車から材料を一輪車に受ける前にドライテックのペーストが当たる部分はあらかじめ散水しておくと固着防止を図ることができ施工後の洗浄作業も楽になる
材料の荷下ろし当初はしばらく骨材粒径などのばらつきも多く仕上げ面には使用できないため、下地に一輪車2〜3杯(場合によってはもっと)を回して、ばらつく骨材が仕上がりにならないよう留意する
U字溝の天端と路盤の間に十分な厚み(高さ)を確保できない場合は簡易な型枠を被せながら仕上げることで所用の厚みを確保することができる
地域によってドライテックは微妙に変化する場合がある。最も大きい違いは骨材の最大寸法と言って砂利の大きさとなる。福岡県飯塚市エリアでは2005サイズの供給となる
端部の均し作業はレーキではなくプラスチックゴテなどを用いてきめ細かく行う方がきれいに収まる
その土地で得られる材料によってはプレート転圧した場合に下がる余盛り高さが異なる場合があるため、施工初期にタンパなどでその高さを確認しておくと良い
スーパーレーキマンAll round新井さんが教えるドライテックの端部に粒径の細かな骨材を敷設して見栄えを良くする方法について
ドライテックの均し作業はレーキ(トンボ)またはプラ後手のどちらかを選択することができる。作業者にとってやりやすい方を選ぶが、レーキは大きい面積を一気に、プラゴテは端部などを丁寧に、といった棲み分け
プレートコンパクタとドライテックの仕上げ面の間にコンパネを設置することで平坦な仕上げを期待することができる。
テーパー部分にはフレスノを使って平坦さの確認を行なっているのはAll round(北九州市)新井さんのオリジナル
ドライテック均し作業に用いられる鉄レーキと木製レーキそれぞれのメリットやデメリットをAll round新井さんが教える動画
施工ジョイント(打ち継ぎ部分)の施工は時間が空いてしまうと乾燥して新旧材料がムラとして目立ってしまう場合があるためブルーシートで覆うなど養生が有効
土間コンやアスファルトでは絶対にできないことは、ドライテックなら材料の上を養生すればその上を一輪車が走ることができる!これは知られざる素晴らしい性能
ゆとりを持ってオーダーされるドライテック材料は現場で利用されずに大体余る。その余ったドライテック(残コン)を有効利用できるような施工箇所をあらかじめ用意しておくと「ちょっとしたぬかるみ」を対策できる
というわけで、実に充実の動画マニュアル集だ。
しかし、ここの現場とても撮れ高があった。
映画「透水宣言」(生コンポータルYouTube公式)などでは体型的に詳細にわたってドライテックの施工(または製造)についてマニュアルとしている。
それだけではカバーしきれない細かなコツのようなものを、あまり力を入れずに不定期にYouTubeに上げておけば補完資料になる。
今、生コンポータルで発信している情報媒体は、HP(ブログ)ならびに各種SNSでの共有、そして、YouTube公式(映画「透水宣言」やタイムラプス集)、そして、YouTubeショート、DMなどとなる。
HPは月間PVが130,000程度。
YouTube公式は月間視聴回数25,000。
そして、なんとも驚くべきことは、YouTubeショートはまだ初めて間もないながらも、月間視聴回数が160万再生。
すげー、としか言いようがない。
やる気がみなぎってきた。
これからも、新井さんのように尊敬する施工者(または製造者)に寄り添いその価値を埋もれさせることなく発信する活動をしていきたい。
埋もれさせとくにはもったいない。
宮本充也