2021/07/20
《産業の殻をぶち破れ!》「エクステリア資材という観点から路盤工・地盤改良工を眺めてみると」ATTAC

僕の出自はB2B生コンだ。対象市場はもともと土木・建築といった歴史ある分野。その裾野は広く多くの研究がなされ今もその蓄積は成長・肥大し続けている。その1つ、ATTACはゴリゴリの土木技術であり、閉鎖的な産業の外に出ることはなかった。「エクステリア資材という観点から路盤工・地盤改良工を眺めてみると」
産業の殻をぶち破れ!
⚫︎参考記事: 「雨水が地中浸透してもCBR値が下がらず透水性も保持される地盤改良工・路盤工」ATTACK路盤材
昨日福岡県久留米市にあるシーマコンサルタントを訪ね中島社長ほかと面談していた。
話題はゴリゴリの土木マター。
それも、地盤工学とか土質試験とか、僕もまだまだ門外漢の言葉がオンパレード。
CBR、透水係数、液状化、圧密沈下etc。
彼らの対象市場もゴリゴリの土木、国交省を頂きにした縦割り階層を前提とした閉じられた産業空間だ。
あえて専門的な話をすれば、鍵は「団粒化」にあり、路盤(あるいは改良地盤)に長年透水させたとしてもCBRは低下せず、透水性能も悪化しない、というイノベティブな技術群だ。
わかりやすいので、撮影した動画を以下に貼る。
通常の路盤、通常の土は水を浸透させればさせるほどシルトが路盤(路床)内で層状をなし、透水性能が失われていく。
濁った水がいつまでも表面に滞水しているのがわかる。
一方、ATTAC改良されている路盤、土はぐんぐん水を吸い込んでいる。
透水した水もシルトで濁ることもない。
透明な、飲めそうな笑、水だ。
つまり、水を浸透させてもシルトの移動がなく(団粒化が鍵)CBR(支持力)も変化・管理状態に置かれ、透水性能も維持される。
素晴らしい技術だ。
目の当たりにして改めて驚愕した。
震える。
土木という閉じられた産業構造ではきっと普及はしない
「初めまして」の中島社長とは初めましてとは思えないほどの激論を交わすことができた。
僕よりも20年近く大先輩を捕まえて激論もないが、それでも本当に素晴らしい方だった。
僕が早々に諦めた閉じられた産業空間「土木」。
僕にも経験がある。
階層が1つ上にいくだけで根拠なく威張られる。
日々せっせと勤労奉仕している役人の方々を悪く言って申し訳ないが、何の根拠もなく既往の設計・理論を前提に会話する。
彼らにはイノベーションを評価する器はない。
本来発注機関というものは市場と顧客の評価を代理する立場でなければならない。
ただ、僕は一度もそんなお役人様にお目にかかったことはない。
営業に来た人の名刺を目の前で捨てるようなクソゴミ底辺クズ野郎に価値を見極める能力があるとは到底思えない。
相手によって態度をころっと変えるような人物にドライテックや流動化処理土といった僕が心血を注いでいるプロダクトの価値を評価できる審美眼は期待できない。
だから僕は早々にそんなくだらない負けゲームを引退しインターネットマーケティングに180度舵を切った。
一方の中島社長はそんな産業空間でめげず諦めず役人を尊重し立てて来た。
CBRが変化しない、透水性能が低下しない。
お役人様には理解ができないようだ。
なぜなら、彼らは常識という鎖に完全にがんじがらめとなっている。
舗装はアスファルト。
地下浸透はしちゃいけない。
不透水層を設置し雨水は排水設備へ。
がんじがらめの常識(アスファルト舗装を前提とした設計・理論)を前提に物を言うので、話は噛み合わない。
深刻化する洪水被害。
そもそも100年前の大地は何にも覆われておらず雨水は地面に吸収され地下水系や樹木の根系に届いていた。
湧水や井戸水、繁茂する木々は人々の暮らしを潤し目を癒していた。
今の土木・アスファルト舗装が異常だと言うことは冷静に考えればわかるはずだ。
エクステリアと言う歴史が浅く要求性能が低い分野におけるATTAC
ドライテックもそうだった。
普通に考えてたら、土木という閉じられた産業空間で偉そうな役人にしのごの言われていたところだろう。
バカらしくなってインターネットに180度転換した。
自然な市場として浮上して来たのはエクステリアという産業分野だった。
そこは民間市場。
大型発注機関は存在せず、頭でっかちの役人の出番は皆無。
「いいもの価値のあるものが、売れる」
それだけがルールだ。
ドライテックが今エクステリアの分野で急速に見出されていることは今更いうまでもない事実だ。
そこには重厚長大な蓄積はない。
いろんな産業分野のごった煮としてのエクステリア。
寄せ集めだから1つ1つの要求性能はそもそも低い。
高速道路や鉄道の橋桁や舗装のような過度な安全性は必要ない。
悪く言えば、知的体系としては貧弱、でも、裏を返せばくだらない前例・常識に囚われることのない産業分野。
価値のあるものが見出される。
そういう意味では既往のイノベティブなテックからすれば伸び代しかない分野となる。
僕はATTAC × エクステリア資材という組み合わせを想起していた。
ATTAC路盤の表面の様子。
「これ、犬走・サービスヤード空間の雑草対策・舗装だったらいけるじゃん」
これ、民間の発想だ。
民間工事においては大学の先生など権威を前面に出す必要は全くない。
一般人・消費者からすれば、「僕の私のどんな役に立ってくれるんですか?」だけが必要な情報だ。
そこに、CBRだの透水係数だのといった既往の土木の専門用語は不要。
いい or 悪い、単純なはなしだ。
買うか買わないかだけだ。
ドライテックで長年エクステリアにプロダクトを納めてきた僕の感性が言っている。
「これは、防草シートと砕石敷きが鉄板のエクステリア犬走の分野にイノベーションを起こすはずだ」
材料はなんと生コン工場で製造できる。
路盤材だから当然生コンよりも(無論ドライテックよりも)安い。
敷設して平らにしたら締め固めるだけだ。
ドライテックと施工も一緒。
そして、生コンと違って動画でもわかるようにちゃんと透水する。
草は生えない。
太陽光の防草押さえとして採用されたこともあるそうだ。
水はけ、水勾配、排水を考えなくていい。
犬走なら車両の乗り入れもないからこれで十分。
売れない理由が見当たらない。
仕上げ材料ドライテックが及ばない機能を有している。
(もちろん、ドライテックが持っている仕上げ性能はATTACは有していない)
適材適所で提案の幅が増えるということを意味している。
さらに、ドライテック&ATTACで透水・貯水性能を格段にUPさせることはいうまでもない。
報われない閉じられた土木という産業空間で耐え続けたその実力は本物だ。
ただ、そこ(既往の土木産業)では報われないのだ。
バカな役人にヘコヘコしていても何の打開策にもつながらない。
闘う場所を変えるべきだ。
(若輩が生意気言ってすみませんでした)
だから僕はこの工法に取り組むことを決めた。
埋もれさせておくにはもったいない。
「産業の殻をぶち破れ」シリーズ2で事細かく説明するが、このプロダクトの価値はエクステリア分野だけではない。
脱炭素という全く新しい評価測定方法に晒すことでさらに活躍のフィールドは広がっていく。
素晴らしいテックに出会うと僕はいつも武者振るいで施工を猛スピードで回転させてしまって疲労困憊してしまう笑。
落ち着いて、この普及に勤しんで行きたいと思う。
(#2 に続く)
宮本充也