長岡生コンクリート
オコシコンは高い透水性を持ちながら表面強度・曲げ強度に優れたポーラス構造の高強度コンクリート

2021/03/30

「B2Bお願い営業をやめよう。それぞれの役割に深化しよう」方針共有

「B2Bお願い営業をやめよう。それぞれの役割に深化しよう」方針共有

昨日から今日にかけてパートナーフッコー(山梨県笛吹市)を訪ねている。社長も変わり、体制も一新したフッコーと盛り上がりを見せているポーラスコンクリート「ドライテック」の今後、方針について共有を行なった。



ESGはCSRと似て非なるもの

0FE71F3C-6297-4130-B067-701D53282C24.jpeg

54DF0BC9-CFEA-4A61-9E76-F448A75C69BD.jpeg

AD34B465-1B7C-4676-8553-4D89D0404E11.jpeg

1666E895-E493-4579-8BF5-A41BF1111B05.jpeg

左、杉山成明さんはこの春代表取締役に就任したばかり。

そして右、三次隆一さんはもともとOptiusの職員として同社のコンサルティングに携わっていたが、いよいよいてもたってもいられず当事者としての道を選んだ。

総務部新規事業開発室のマネージャーとして新任杉山さんを支える。

昨年GD賞金賞の立役者、昨年入社の渡辺理さんと両輪で同社のガバナンスは強化された。

今回、ドライテックの各地方自治体補助金申請について協議するために、新体制フッコーをひさしぶりに訪ねることになった。

⚫︎参考記事: 《35,000円あげます》「ドライテック(透水性舗装)を採用すると役所から補助金が出る?」補助金・住宅エコポイント

道中は桃の花が見頃を迎え、社長室からは満開のソメイヨシノを見ることができた。

フッコーとはもう家族同然の付き合いの間柄であり互いになんでも共有するようにしている。

今回は節目ということもありドライテックの越し方と行く末についてたっぷり時間をとって話し合った。



「ESGをCSRの同類と思っている人が多い」

もう、生コンポータルをご覧の方からすれば耳タコというか、またそれか、って感じかもしれないが、ESG(Environment Social Governance)が今後の経済を規定する。

まだまだ多くの方々がCSRの似たようなもんと捉えているようだ。

僕からすれば、CSR(Corporate Social Responsibility)はそれこそ流行りみたいなもんで、「やってるふり」がまかり通っている「ごっこ」でしかない。

所詮、義務ではないのだ。

例えば、社会的に無し(例えばポルノビデオを販売してたりギャンブルを商いにしているような企業)なことをやってても、利益の一部をCSRとして支出「植林しました。いいことやってるでしょ」とPRするのがCSR。

本当はやっちゃいけない(co2を焚きまくりの火力発電所など)けど、利益を公益に回せば何やったっていいだろ、みたいな傲慢が罷り通る制度がCSRだ(言い過ぎかもしれない)。

一方のESGは強制力を伴う。

ESG投資という言葉がある。

今後機関投資家はサステナブル社会の到来に臨みサステナブルな企業(今後社会だけではなくEnvironment、つまり地球環境にとって有害ではない)を主な投資対象とすることになる。

これは、ますます長期化する運用期間にあって、「数年は大儲けする見込みだけど、10年、20年後はちょっとわかりません」的な企業は投資対象から外すということを意味する。

ネガティブスクリーニングという。

これまでは利益の最大化という名目で地球の資源を食い荒らして今の利益を得るような企業もあった。

その利益に対して機関・個人投資家は出資してきた。

これからは違う。

CSRとESGは全く違う。

そんな時代にあって、コンクリート舗装、あるいは資源循環型テクノロジー、CO2収容性のあるポーラスコンクリートはESGの要求ど真ん中に位置する。



「訪問営業や提案営業をやめてしまおう。互いの役割に深化することが結果的に互いの、そして社会のためになる」

杉山さんと僕はまだ20代の頃から互いにガツガツいろんなことに挑戦してきた歴史がある。

業界内外のあらゆる場所に首を突っ込み、いわゆる「足を使った営業」をやってきた。

その経験は互いの今を作ってきたし、そこで得られたご縁は互いにとってかけがえのない財産だ。

(いつの間にかいなくなっちゃった人も大勢いたけど)

そして、今にして思う。

B2Bおねだり営業はもうやめちまおう。

どこぞのゼネコンや道路会社を含めて施工者を顧客と捉えることをやめよう。

それはそのままどこぞの大企業や行政にESGの文脈を背景におねだり(お願い)営業することも含めてやらないことにしようという結論になった。

ESGの時代には嫌でもアスファルトではなくCO2収容ポーラスコンクリート舗装を採用しなければならないのだ。

これまでにも経験があるが、こちらから頭を下げてお願いに伺うと、相手(ゼネコンや道路会社)を勘違いさせてしまう。

勘違い(買ってやる)した企業や人はそのまま勘違いをし続ける。

そもそも彼らに、買ってやるとか買わないとか、選ぶ権利はないのだ。

下手にお願い営業をすると逆にプロダクトの価値を下げる。

必要であれば買えばいいだけの話なのだ。

へつらう必要は毛ほどもない。



その上で、フッコー、そして生コンポータル(長岡生コンクリートの役割)。

僕たちものづくりのラストワンマイルの仕事は売り子さんとしてヘコヘコどこぞの大企業に売り込みに行くことではない。

その役割は、それをやりたい誰かがやればいいことだ。

フッコーは老舗の仕上げ材メーカーであり、これまで数多くの設計事務所や建築家に愛されてきた歴史を持つ。

彼らの仕事はマテリアル(キーバインダーF材や仕上げ材)を製造すること。

そして、関係先建築家や設計事務所にスペックインと言ってその材料(マヂックコートやドライテック)をソリューションとして提案し設計図書に織り込むこと。

それがフッコーのプロの領域だ。

一方の長岡生コンのプロの領域も営業することではない(散々これまで営業しておいてぬけぬけと申し上げるが)。

生コン屋の仕事は生コン(製品としてのドライテック)を製造し現場(市場と顧客)に届けることだ。

その手段として全国各地の生コン工場とのネットワークを構築・維持すること。

どこぞのゼネコンや道路会社にヘコヘコ御用聞きに行くことが我々の仕事ではない。



もちろん、ポーラスコンクリートの大型物件や公共事業での普及促進のためには大手ゼネコンや道路会社が積極的に取り組む必要があると思っている。

でも、だからといって、営業に行ってはダメ。

勘違いさせちゃう。

勘違いさせてしまったゼネコンや道路会社は結果機能しない。

仕入れ先に対して偉そうな態度を取るだけの従来の縦割り・階層にあぐらをかくコジキにさせてしまうからだ。

いつぞやの赤羽キャンパスでのゼネコンや道路会社の窓口担当のように。

ESGが浸透する世界では所詮ゼネコンも道路会社も、いやでもポーラスコンクリート舗装を採用しなければならない。

そうしなければ社会に対して貢献を期待される企業としての責務を全うできないからだ。

だから、僕たち(フッコー、長岡生コンクリート)はジタバタせずにその時を待つより他はない。

その時が来るまで、自分たちの役割、あるいは能力、プロの領域を今以上に磨いておくしかない。

「それぞれの役割に進化しよう」

「親しき仲にも礼儀あり」

桜や桃の満開の季節に改めて共有したこと。

これからも自分のできる貢献に全集中いたします。

引き続きよろしくお願い申し上げます。



宮本充也

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士

webリフォームローン
土間コン相見積キャンペーン
オワコンとオコシコンの違い
このページのトップへ