2016/10/31
「B to B to C」生コン屋のIT戦略

IT戦略を標榜し、今期(3月1日スタート)目標、
月間PV数10,000突破
目標がなければ走ったことのないトラック(IT戦略)を走れないため、
目標設定すらままならないままに立てた目標をすでに達成した。
ページビュー数
ここに至るまで、
「情報発信」
というフィールドにおいては生コン製造業で培ってきた経験やスキルでは、
まったく闘えないということがわかり始めた。
製造業はどこかにどうしても、
「作れば買ってもらえる」
と思っている節があって、
顧客や社会に対してどこか甘えのようなものがある。
業態として確立してしまっている生コン業は確かに業界秩序があり、
それほど意識や負荷をかけずとも生コン(製品)が売れていく。
「なんとなく売れていく」
というのは、本来ではなくて、きちんと理由があるから売れていくのであり、
Post 2020など収縮局面ではこの何となくという甘えが命取りになる。
その意味では、IT戦略というトラックを懸命に走っていると、
そうした甘えは全く通用せず、きちんと、
「顧客が商品を買う理由」
を整えない限り、
まったく売れない
という現実にぶちあたるため、
心地よい緊張感のもと努力をすることができる。
現在気にしているポイントとして、
B to B to C
を意識するということ。
顧客が僕たちの製品をきちんと手にするまでにはプロセスがあって、
C(消費者)にだけ訴求しているようではだめ。
Cに製品が届くための、B(法人)が得られるメリットや利便性を、
きちんとBに対しても発信する必要があるってこと。
ここまで半年以上やってきて、BとCは「欲しいもの」が全然違うという事実。
大雑把に言ってしまえば下記の通り、
・B(法人)→「儲けたい」「楽したい」「面倒に巻き込まれたくない」
・C(消費者)→「よくなりたい」「自慢したい」「いいものを持ちたい」
こんな感じ。
すごく乱暴に言ってしまえば、
「施工店はよい製品をほしいと思っていない」
となる。
本音は、
・クレームに巻き込まれたくない
・より利益を増やしたい
・手間を減らしたい
ということに尽きる。
「顧客満足」
を真剣に追及している会社はないことはないが、
今まで、提案商品を「差別化要因」として提案してご購入いただいた方より、
「困った解消要因」として提案して購入いただいたお客様の方が断然多いことに気づく。
つまり、B(法人)は努力したいのではなく楽したい。
ここをはき違えて、
Bに対して「これで他社よりも差がつきますよ」と伝えても、
響かないということになる。
それはむしろ、C(消費者)に伝えるべき内容なのだから。
透水性コンクリートを例にとれば、
・B→クレームがなく、楽に施工ができて、安い
・C→雨の日水たまりにならなくて、ちょっと変わってて、自慢できる
こんなかんじ。
こうした現実を踏まえて、
WEB構成全体を少しずつリニューアルし始めている。
C(消費者)に向けて発信すべき内容と、
B(法人)に向けて発信すべき内容をきちんと意識し、
それぞれを一体のB to B to Cという文脈に合成して、
情報発信
これでようやく僕たちが発信しようとする価値が認められ、
商品が購入されるようになる、というのが現在の仮説。
くだくだと偉そうに書き散らしたが、
今年中に月間PV数60,000(ITパイセンに肩を並べる)
を目標となった(たったの5倍)。
https://www.nr-mix.co.jp/topics/it18000.html
ITの特徴の一つに無限の拡散がある。
できないことではない。
たった6か月でも大変な変化を見ている。
以前は日毎のアナリティクスでセッション数が二ケタがざらだったが、
現在は毎日200セッションくらいとなっている。
継続は力なりとはよく言ったもので、
日々の更新だなんだ結構大変だけど、
通常の生コン業に割くリソースと成果の関係性から考えたら、
ITの効率は計り知れないくらい高い。
Post 2020という局面においては、IT戦略は確実に重要な布石になっていくだろう。
もちろん中身を磨き込んだうえでだけれど。
※リニューアルしたWEBサイトはこちら。値段がすぐにわかるようになりました。
https://www.nr-mix.co.jp/dry_tech/index.html
宮本充也