2020/08/09
「屋外のバスケットゴールに求められる性能」ストリートバスケブランド《ballaholic》との協業 #5

バスケットコートの舗装はドリブル音の吸収効果のある透水性コンクリート《ドライテック》で決まり。お次はバスケットゴールをどうするか?エクスショップ加島社長のお引き合わせによりパンチングメタル製造元奥谷金網とのご縁に恵まれる。
https://www.okutanikanaami.co.jp/
かっちょいいバスケットコートがいよいよ完成目前
バスケットコートの舗装デザイン案。
腰が抜けてしまいそうなほどおしゃれだ。
灰色の部分は未塗装としドライテックの荒々しい舗装面をそのまま見せる。
ラインではなく塗料で塗りつぶした上にballaholicのロゴ。
ファンなら卒倒してしまうのではないか。
「パパ、次のお誕生日プレゼントはballahollicのバスケットコートでお願いね」
である。
そして、次に詰めなければならないのはballaholic特性のバスケットゴール(リング)となる。
屋外のバスケットゴールに求められる性能は、
⚫︎台風に倒されない空気透過性
⚫︎ドライブからのレイアップに耐えられるバックボード距離(板出1320)
⚫︎子供から大人まで使える高さ調節機能
⚫︎ballaholicプロデュースのかっこいいデザイン(ballaholicのロゴをかっこよく入れたい)
⚫︎剛性:ボールがうまい具合に跳ね返る程度であり、当たる魔場所によって大きく変わらないようにする
この要件を満たすためには通常のゴール板ではダメ。
そう、風圧の少ないエクスパンドメタルやパンチングメタルでゴールを作る必要がある。
そして、このプロジェクト、すべてが恐ろしいほどにトントン拍子で進むのだが、ここでも、
「私、日本一のパンチングメタルメーカーの社長知ってます」
エクスショップ加島社長の奇跡的ご紹介に見舞われる。
で、その日本一の奥谷金網(兵庫県神戸市)をみんなで訪問となった。
(毎度ながら行動が早い。にしても、このところやけに兵庫・神戸づいている)。
出ました、奥谷金網の展示場。
穴あき鉄板(パンチングメタル)をこんなにたくさん見たのは人生初。
バスケットゴールのプロジェクトに熱弁を振るう奥谷社長。
パンチングメタルの穴のサイズや開口率など議論は詳細に入っていく。
さすが年中パンチングメタルのことばかり考えている人との会話はとても勉強になる。
「穴が空いてるってことはドライテックも一緒なので仲間ってことですね」
例によってトンチキ発言をかます僕に対してもとても寛容な社長で、本論ではなかったけれどエクスパンドメタルを型枠にする可能性などについても会話がもたれた。
⚫︎参考記事: 「鉄筋コンクリートという大前提が覆されたなら」エキスパンドメタルを残置型枠としたSMRCという概念
その後、竣工後55カ年経過しているという本社ビルの簡易コンクリート診断も頼まれ、生コン屋として参加した僕もなんとか輪に入ることができた。
⚫︎参考記事: 【静岡】「僕たちがお届けしているのは《安心》」コンクリート診断 【静岡】「僕たちがお届けしているのは《安心》」コンクリート診断
バスケ、生コン、エクステリア、そして、パンチングメタル
にしても、何が起きるかわからない。
生コンやっててバスケのアパレルブランドとか、パンチングメタル屋さんとこうして交流することになろうとは20年前に家業に入職した宮本青年には想像できないことだったろう。
インターネットと企業間連携は新しい時代の新しい産業を定義づける。
生コン20年選手の僕は毎日そんなことを実感しながら仕事をしている。
地場産業生コンに従事する僕が普段会話する人たちのほとんどは県外の人たち。
中には英語でやりとりをする人たちだっている。
今向こうは何時なのかわからないなんてこともある。
さあ、次は何が起きるんだろう。
同じ時代に生きていてもとても仕事をつまらなそうにしている方を見かけることもある。
大切なのはなんだろう。
幸福に恵まれることなんだろうか。
僕はたまたま幸せをゲットしたのだろうか。
さあ、いよいよ完成を見つつあるballaholicのバスケットコート。
設置を申し出てくれた生コン工場がある(白石建設・岡山市)。
地域に開かれたスペースとしての生コン工場を志向する。
ここでまたしても生コンとバスケが繋がる。
そのことで、その地域の人と人も繋がっていく。
辛いこともあるかもしれないけど、楽しいことはそれ以上に起きるはずだ。
自分の得意分野を大切にしながらいろんな境遇の人たちと触れ合い交わる。
「宮本さんの《この指止まれ力》にますますの信頼を寄せていますw」
はエクスショップ加島社長からいただいたご評価。
そして、同じタイミングで長年のビジネスパートナーオプティアスの萩原社長からも、
「反応しづらい物質同士でも、反応を促す物質(=触媒)
こんなふうに指摘された。
自分では全く意識をしていなかったけど、これってもしかしたら僕の決して多くない「強み」だったり「能力」なのかもしれない。
そして、仮にそうだったとして、意識したからといって、どのように磨いたらいいかなんて皆目見当がつかない。
きっとこれまで通り「楽しい」「興味ある」ってことをひたすら追求すること以外にこの能力を磨く術はないのかもしれない。
とにかく、仕事が楽しい。
生コン工場にかっちょいいバスケットコートが完成するなんてまさに夢みたいだ。
そして、それは、絶対に1人ではできない。
好む好まざるとにかかわらず人々の共同が必要になる。
共に行動する必要がある。
壮大な夢に向けて、今日も粛々と自分のできることを続けたい。
宮本充也