2019/06/09
透水性コンクリートを普及させることで地面を再生する(CHUMS CAMP 2019)

「何を」「誰に」「どうやって」というビジネスモデルを強く支える、最も大切な要素「なんで」。僕たちはなんで、どうして、透水性コンクリートを販売しているのか。その問いに答える。
どうして僕たちは透水性コンクリートをそうまでして売りたいのか
アウトドアブランドCHUMSを展開するランドウェルの土屋社長にお誘いいただいて週末を目一杯自然の中で過ごすことができた(CHUMS CAMP:https://www.chumscamp.com/)。
始終蛙の鳴き声。
テントの中には大小さまざまな昆虫。
この季節でもひんやりと肌寒い。
鳥のさえずりで眼を覚ます。
自然の中にいるととても落ち着く。
人も大いなる自然の1つの要素。
人と自然は不可分の運命共同体。
週末に大自然の中に身を置くと当たり前のことだけどとても大切なことを思い出す。
人々の営みはその自然にどのような影響を与えている?
空調の効いたコンクリートの箱の中で仕事をするために。
僕たちは山河を削ってセメントや砂利砂にして生コンを作っている。
大量のCO2を撒き散らしてそれらを運んでいる。
ウィークデーに僕たちがやっていることの現実。
その現実から離れて痛めつけた自然に安らぎを求める。
本当は分かっているのに。
眼を背けて。
市場経済を支えている。
誰も自然を壊したいなんて思っていないはずだ。
人々を襲う洪水を誰も喜んではいない。
なのに、僕たちは誰もが分かっていながらも暴走する列車にしがみつき降りることができない。
物質的な豊かさと引き換えに失った多くのことに気づいているのに。
それに正面から向き合おうとしない。
生コンを売る。
透水性コンクリートを売る。
その事実は、自然を破壊しつつ、そして僕たちは糊口をしのいでいる。
将来世代から盗んで今の豊かさを受け止めている。
金のため。
贅沢のため。
それがサステナブルではないことにみんな気づいている。
綺麗事じゃない。
何か具体的なことを、人それぞれその強みを生かして実践し貢献すべき。
そのプロの領域で。
なにができる?
生コンという専門領域で。
200年前、今生きている人たちがまだ誰もいなかった頃、大木がまだ若木だった頃の地面。
老木の再生のために採用された透水性コンクリート(https://www.nr-mix.co.jp/dry_tech/blog/post_564.html)。
まだ、人が水につかる場所に住んでいなかった頃。
自然を支配しようなんて考えもしなかった頃。
自然と人が調和していた時代。
今地表の大半は舗装材料で覆われている。
降雨は地面が地下水脈に還元するのではない。
人が「想定した」自然のもたらす水量を排水設備がコントロールし河川、そして海洋に、「想定通りに」流される。
もって、人の生活の安心と安全が担保される。
人が自然を想定することによって。
そのことで、地下水脈は枯れた。
湧水が失われた。
そして、想定は指数関数のスピードで限界を更新し続けている。
「まさか、そんな雨が降るとは」
人はいつの間何様になってしまったのだろう。
自然をなにか支配可能な所有物とでも考え違いを起こしたのか。
壊すだけ壊して、この僕もそんな自然に癒されて。
また、来週も変わらず自然を痛めつけ続けるのか。
僕たちが透水性コンクリートを、サステナブルな生コンを売ること。
まだ少ない規模。
自然と人とが調和する環境に毛ほどの貢献にもなっていない。
焦る。
どうしても、売りたい。
なんとかしてでも、生コンやアスファルトを透水性コンクリートに変えていきたい。
降雨は支配ではなく地面が本来の役割として地下水脈に還元し井戸水や湧水は再生する。
山河を削らなくても済む生コンをどうしても生み出したい。
未来世代からの搾取はこれ以上したくない。
自然の悲鳴が聞こえる。
本来人は自然の構成要因の1でしかなかった。
テントの中で蠢く虫たちやさえずる鳥たちと変わらない1。
生まれて消えていく儚い有機物。
大自然と1つになろう。
狂気を自覚しよう。
僕たちは何を求めているのか。
生コンのプロとして。
その最大の強みを発揮できる透水性コンクリートやサステナブルなコンクリートという領域で。
CHUMS CAMP 2019。
大自然に包まれながら考えていたこと。
僕たちにはどうしても透水性コンクリートを世に普及させる使命がある。
宮本充也