2020/01/06
【ガチバトル】「乾燥生コン(インスタント・袋)と生コン屋さんどっちが安い?」DIY・生コン

DIY関連の記事をネットで眺めていると意外に多いのが「乾燥生コンをホームセンター(建材店)で購入して自分で作る」という声。「DIY=安い」というイメージが先行しているのかもしれないが、「生コン屋さんから購入するのが最も安いって知ってた?」。
ペットボトルの水より安い「生コン屋さんの生コン」
DIYで用いられる乾燥(インスタント)生コン。
およそ2,000円/25kg。
kg単価80円。
一般に「DIY=安い」というイメージが浸透している。
そのため、DIYerは思考停止に陥りネットで売られているこうした乾燥生コンを求める傾向にある。
果たしてその行動は正解なのか?
生コン屋さんの生コンは25,000円/m3(立方メートル)
生コン工場は全国に3,200を数える。
工場や地域によって生コン単価はまちまち。
ここでは生コン高値(25,000円/m3)で見た場合のホームセンターの乾燥生コンとの比較を論じたい。
通常生コンはm3(立方メートル)単位で販売される。
最低ロットは概ね0.5m3。
密度は2.35。
25,000円/m3
=25,000/2,350kg
kg単価は10.6円(11円)
つまり、袋生コンに比べておよそ8分の1の値段ということがわかる。
さらにいえば、500g(500mlのペットボトル)で5円!
なんと、コンビニで売っている水よりも安いことがわかる。
ペットボトルの水より安い「生コン屋さんの生コン」。
例えば、0.1m3(一輪車3杯分程度)しか使わないとして?
ほんの少ししか使わない場合。
生コン工場だと最低ロットが0.5m3。
だから、0.1m3使って残りの0.4m3は捨てなきゃならない。
「その場合どっちが得なの?」
もっともな疑問だ。
さきほど袋生コンは生コン屋さんの生コンに比べて8倍と説明した。
0.1m3の8倍。
つまり、生コン屋さんの生コン0.8m3がようやく袋生コン0.1m3と同じ値段となる。
だから、
「0.5m3を生コン屋さんから購入した方が安い」
ということになる。
0.5m3(生コン屋さんの最低ロット)÷8(倍)=
0.0625m3
この数量が袋タイプと生コン屋さんの生コンの価格が同等になる。
0.0625m3ってどのくらいの量?
(生コンは通常一輪車で運ばれる)
大体、一輪車2杯分。
これって、結構衝撃的なのではないだろうか。
DIY=安い
そんなイメージが付きまとう。
だからみんな基本的にホームセンターや建材店やネットで乾燥生コンを買い求める。
でも、一輪車2杯分と生コン屋さんから届く0.5m3(一輪車15台分程度)が同じ価格。
だったら、ちまちま現場で汗かいて作るより生コン屋さんに頼んじゃった方がいいよね?
DIY×生コンなら絶対必要「DIY施工指導員」。
https://www.nr-mix.co.jp/dry_tech/blog/6250m2diy.html
かといって、「じゃあ、生コン屋さんに頼もう」なんて短絡的にはいかない。
なんで?
それは、生コン屋さんは基本素人を相手にしないからだ。
ゼネコン、道路会社、住宅メーカー、エクステリア専門会社 etc
彼らが相手にするのは基本的に玄人。
工場にもよるだろうけれど、一見さんには結構冷たい印象かもしれない。
一口に「1m3(土間で4m2程度)頂戴」といっても、
⚫︎配合
⚫︎配達可能車両(大型・8t・6t・5t・4t・m3車etc)
⚫︎その他
詰めなければならない諸条件というものがいくつもある。
だから、忙しい中で素人の相手をしていられるほどゆとりがないのだ。
そこで、生コンポータルがお勧めするのがそんな素人さんと生コン工場の架け橋。
DIY施工指導員(税別50,000円)
事前の工場と現場との打ち合わせ(事前調査)から施工当日の施工指導まで。
マルッと一式50,000円のサービス。
もちろん、この50,000円が費用負担されるとやっぱり袋生コンとの経済比較は上述とは違ったものになるだろう。
ただし、生コン。
建設資材の中で唯一半製品で現場成形する品物。
DIYの記事を眺めていても多くの失敗事例を見ることができる。
せっかくの生コンDIY。
あらゆる選択肢を吟味して挑戦する。
だからこそその形に愛着もひとしお。
そんなDIYerの支えになれたら本望だ。
宮本充也