2021/03/13
【東京】「《使ってちょうだい》から《使わなければなりません》への転換」都屋建材・DIY

東京都西東京市。ご夫婦での自宅兼事務所のDIYでした。旦那さんはプロの内装施工者、奥さんは初めて。型枠で小スペースに区切っての施工。(施工指導員:透水性夫)
製造:都屋建材、施工:イツキ建設(DIY、17m2/1.6m3、80mm、2名、2時間)
本当に増えたDIY
施工Before。
今回のDIYは東京都西東京市のご夫婦による施工。
採用理由
・外構屋ではないけれど、ドライテックが気になっていて使ってみたかった。
・物置を建てるので、勾配がいらないのが良い。
・雑草対策
旦那さんはエクステリア施工者ではないが、内装関係の施工を仕事とされておられるので腕に覚えはある。
一方、奥さんはDIYそのものが初めて。
施工実績を振り返ってみてもつと増えてきたのがDIY案件。
⚫︎参考記事: 熊本県 ドライテックの駐車場をDIYしちゃうのって簡単?
事前にずいぶん予習したことがわかる路盤と型枠。
DIYerなど初心者は単位施工面積を型枠で小さく区切った方が施工しやすい。
また、施工幅(施工フロント)も1〜2m程度と短めにした方が作業人員が少なくて済むためおすすめだ。
施工After。
初めて施工したDIYerとはとても思えない見事な仕上がり。
たった2名で2時間で完成してしまった。
施工後
・区切ったごとにトップコートで違う色を付けて、お客さんにサンプルとして見てもらうのもアリかな(もし頼まれれば、できる範囲で施工していきたい)
なんと、お施主さん。
プロのドライテック施工者への意欲を燃やす笑。
以上、100年後の未来に美しい地球を残すため施工指導に立ち会った透水性夫からのレポートだ。
DIYが本当に増えた
https://www.nr-mix.co.jp/dry_tech/case/
施工実績を振り返ってみると10件に1件以上のペースでDIYの事例が紹介されている。
もちろん、施工指導員が立ち会うから施工事例としてハイライトされやすいというのもある。
それでも、土間コンクリートがこれだけ頻繁に一般の方々の手により施工されているという事実には変わりない。
隔世の感がある。
10年前、いったい誰が土間コンがDIYされる現在を予測しただろう。
さらに10年後にはどんなことが起きてもおかしくない。
きっかけは一昨年の年末に立て続けにDIYerによる問い合わせが寄せられたこと。
「これ、勝ち筋かも」
心がざわついた。
長年B2Bプロダクトとしての舗装材料(生コン)に携わってきてつと増え始めた一般からの問い合わせ。
B2C。
21年前に生コンに入職してこっちひたすらB2B、専門家、施工者相手の仕事をしていただけに、まるでエイリアン、あるいは未知の生物との接触くらいに新鮮な出来事だった。
B2Cはつまり、財布を持っている発注者・施主との直接交渉。
「ドライテックがいいんだもん」
途中にいる製造者や施工者がどんなに偏屈で従来の生コンに拘泥したとしても、お財布持ってる人が一番偉い。
「ドライテックを採用していただけませんか?」
という卑屈で下からのお願い営業ではない。
「お施主さんがドライテックをご希望されてます」
という「使ってください」ではない「使わなければならない」への転換。
もう、文句も言えない。
そのポジションにリーチした。
その時から徹底してB2Cへの情報訴求を意識した。
エクステリア資材を日本一B2Cで販売しているエクスショップとの協業も本格化した。
施工指導に立ち会った透水性夫が主人公の映画「透水宣言」が始まったのもここからだった。
透水性コンクリート ドライテック【ミニドラマ】透水宣言 第1話 始まり
昨日ゼネコンと生コン工業組合が集まる会合に参加していてもつくづく感じた。
「使ってちょうだい」
お願いベースで売れたプロダクトはない。
例えば、業界を上げて取り組んだコンクリート舗装普及推進がまさにそれだ。
ゼネコン相手に「使ってちょうだい」をしても、ゼネコンとて使っていいか悪いかの判断ができない。
一部の新しいことに積極的に取り組んでくれる人(例えば、竹中工務店の岩清水さんとか淺沼組の山崎さん)に採用されるだけじゃダメだ。
広く全体に使ってもらうためには、「使ってちょうだい」ではなく「使わなければなりません」にパラダイムシフトしなければならない。
つまり、一般。
世論。
その意味で、情報訴求の的はとにかく一般、発注者目線。
間にいる施工者や製造者らにはいかに面倒なく施工でき儲かるかを説得する種類の情報発信。
これを、しつこく丹念に続けるよりほかない。
DIYが本当に増えた。
無論、DIYで地面の常識が変化するとは思っていない。
ただ、DIYがフックとなって、多くの製造者や施工者がポーラスコンクリートに関心を持って参画してくれることも事実だ。
今日も情報発信は続く。
宮本充也