2020/03/22
「コンクリートはどうやったら買えますか?」施工込み・DIY

このところ問い合わせはプロ施工者よりも一般施主からの方が多いくらいだ。そして気づくこと。産業人と一般人の間には深い溝がある。産業人からすれば当たり前のことも社会一般からはとっても特別ということを意識することは大切。よくある質問「コンクリートはどうやったら買えますか?」。
Amazonの時代コンクリートの流通が「特別」という自覚
ネットを介してご家庭に届けられるコンクリート(透水性コンクリート)。
僕たち産業人(サプライヤー)からすればこうした施工されているコンクリートの光景は当たり前。
そして、産業人が陥りがちな罠。
一般人の視点を持たず当たり前をそのまま押し付けてしまう。
生コンの専門家ではない人と生コンの専門家が交わる飲み会を冷静に眺めていると分かりやすい。
⚫︎スランプ
⚫︎打設
⚫︎ホッパー
どれ一つとっても一般からすれば「?」な専門用語。
なるべくわかりやすい言葉を意識していてもついつい口をついて出てしまうそれら言葉は法人間取引(B to B)あるある。
これは生コンに限らずどんな産業にも同様の傾向はあるはず。
だから「コンクリートはどうやったら買えますか?」という至極当たり前のような質問に不意に驚かされる。
そして実に多いのだ。
「どうやって買っていいかわからないためあきらめました」
「施工を伴う」「特殊物流」という認識を適切に持つ
Amazonでなんでも届くこの時代に生コン(建設)の方が普通じゃないと思っているくらいがちょうどいい。
だから、生コンの常識は世間の非常識くらいを意識する。
その理由は、
⚫︎施工を伴う
⚫︎特殊物流
の2つにある。
1クリックで決済され家庭に物が届く物品と違って、生コン(透水性コンクリート)は「施工を伴う」ことが特徴。
例えばどろどろの透水性コンクリートがご家庭に届いても「困ります」となってしまうはずだ。
コンクリートはこうすれば買えます
この点について日本(世界も?)で初めて答えを出した企業がある。
では、建設資材がネットで注文できる。
しかも、取り付けや施工も込み込みで届けられるため、注文者も途方に暮れることがない。
施工込みで生コンクリートが届くのだ!
さらに、庭コン。
コンクリートを施工してくれる全国の地元施工者と無料で繋がれるマッチングサイト。
こうした現代のサービスは「どうやったら買えますか?」の「施工」について応えを出している。
さらに、「Amazonで生コンが届かない理由」のもう1つ。
⚫︎特殊物流
生コンもそうだが建設資材はヤマトや佐川では届かない。
特殊車両(生コン車)で届けられるため世間一般にどうしても閉鎖的で馴染みが薄いものとなっている。
生コンポータルではその閉ざされた生コンにメスを入れるサービス「生コンマッチング」を開始した。
インターネットで消費者は地元の生コン工場で手に入れることのできるあれこれを知ることができる。
現代の消費者はたくましい。
「DIYで自分で生コン施工しちゃおう」
なんてお施主さんの存在が意外に多いことに驚いている。
⚫︎参考記事: DIY土間コン(透水性コンクリート)施工実績過去記事まとめ
こうしたニーズに応えるため、特殊物流で閉ざされがちだった産業の中身をWEBで世間に解放する取り組み。
一般の方はそれぞれの地域でこれまで意識すらしなかった「生コン工場」の情報に触れる機会が得られる。
「どこで透水性コンクリートが買えるの?」
という疑問はこうして回答される。
ますます産業と世間一般の垣根は取り払われていく。
産業人として常に意識しなければならないことは部分最適ではなく全体最適。
産業が社会全体にどのように貢献しているかを俯瞰的な視点で見つめる態度。
「コンクリートはどうやったら買えますか?」
こうした一般の尤もな質問に対して常に答えを用意することも産業人としての務めだ。
宮本充也