2020/04/24
「続いて路盤、型枠、透水性コンクリート。ウッドデッキ事前工」フェラーリ様邸DIY #2

地獄の「すきとり(掘削)」「残土処分」の次は、いよいよ「続いて路盤、型枠、透水性コンクリート!」。ウッドデッキを設置するための土台を透水性コンクリートにすることにより水はけと雑草対策を同時に達成する。フェラーリ様邸DIY #2
#1:https://www.nr-mix.co.jp/dry_tech/blog/diy_1_2.html
動画はこちら
路盤、型枠、透水性コンクリート。ウッドデッキ事前工
施工Before。
もっとも辛い作業「すきとり」「残土処分」(https://www.nr-mix.co.jp/dry_tech/blog/diy_1_2.html)の後は、いよいよ透水性コンクリートを施工するための工程に入る。
路盤工。
透水性コンクリート(100mm)の下地として再生クラッシャーラン(100mm)を敷設し転圧する。
下地(路盤)ができたら次はその上に型枠の設置。
お手製の杭で固定していく。
いよいよ本番、透水性コンクリートの施工。
⚫︎敷設(ふせつ)
⚫︎均し(トンボなどで平坦性を確保する)
⚫︎転圧(写真にも見えるプレートコンパクタで転圧・仕上げ)
の単純作業の繰り返し。
施工After。
これでウッドデッキの土台完成。
この上に、ウッドデッキを支える束柱を設置し、いよいよウッドデッキの施工に入っていく。
その模様は#3で紹介予定。
一連の流れ(DIYで透水性コンクリート)はこの動画で詳らかにされている。
フェラーリさんの奥さんの希望「草とか虫とか絶対に見たくない」
ウッドデッキの下地といえば何も完全に土間コンを施工する必要はない。
束石のようなものを束柱のところだけ設置すれば本来OK。
束石を土台に束柱が設置されている様子(出典:https://fanblogs.jp/decker/archive/40/0)。
ただ、フェラーリ奥さんは違った。
「草が嫌い」
「蜘蛛(くも)とか見ただけで失神する。蜘蛛という文字からして嫌。虫が発生する可能性を1%でも潰したい。発生ルートを全てコンクリートで埋め尽くしたい」
熱弁を振るうフェラーリ奥さんに、
「それなら庭付き一戸建てじゃなくてマンションでよかったじゃん」
とツッコミを入れるフェラーリさん。
フェラーリ奥さん、相当のこだわりをもって庭づくりに臨んでいたようだ。
「土が剥き出しになっていたらダメだ。そこから虫が湧いてくるかもしれない。雑草なんてもってのほかだ。そして、水溜りも困る。そこからボウフラが湧いて夏など蚊に刺されて夕涼みどころではない」
そんな、フェラーリ奥さんのこだわりに応えられるのも、透水性コンクリートだった。
⚫︎雑草対策
⚫︎土は剥き出しにならず表面はコンクリート(防虫)
⚫︎水はけが良好なのでボウフラは湧かない
⚫︎ウッドデッキの束石としての機能
こうした性能が得られるDIY可能な施工。
僕も、虫の類は苦手だ。
蜘蛛も嫌いだが、ゲジゲジとムカデは死ぬほど嫌いだ。
ゲジゲジを生まれて初めて自宅で目撃した時はしばらくうなされたものだ。
あんな気持ちの悪い生物が世の中にいるなんて信じられなかった。
ムカデは人に襲いかかる。
古くて山を背負っているような屋敷にはムカデはつきもの。
生涯で何匹のムカデと闘争しただろう。
本当に気持ち悪い。
大きくなると「蛇ですか?」くらいに成長する。
蠕動する黒光した体躯。
フェラーリ奥さんの気持ちはよくわかる。
ならば、透水性コンクリートでそんな虫さんたちと棲み分けよう。
虫は山奥で生活してもらって、エクステリア・外構は透水性コンクリートで虫が発生しづらい衛生環境を整備しよう。
事実、東京電力などの電力会社ではそんな目的から透水性コンクリートが採用されている(出典:https://www.nr-mix.co.jp/dry_tech/case/post_255.html)。
⚫︎雑草対策(維持管理コストの低減)
⚫︎衛生管理(蛇や虫などが繁殖することを防ぐ)
の他に、
⚫︎排水(雨水の周辺への流出防止)
などの性能も評価されている。
さて、これでフェラーリ奥さんの希望も叶えた。
いよいよ日曜日はウッドデッキ設置となる。
透水性夫(とうすいさがお)がレクチャーする、ウッドデッキのDIY。
透水性コンクリートが普及するためには、関連資材に関する知識も必要だ。
ウッドデッキの施工や、着色、補修方法、はたまた透水性コンクリートの製造方法まで。
#3以降は透水性夫も参加してウッドデッキを始め透水性コンクリート周辺のいろんな知識を紹介していく。
宮本充也