2020/05/14
「いよいよ《カインズ》でも販売カウントダウン!」ドライテック・DIY

大手ホームセンターカインズでは現在6月初旬のドライテック店頭販売に向けて詰めの調整が行われている。店舗には実際の透水性コンクリート「ドライテック」を目で見て手で触って実感できるサンプルとポスターが設置予定。「いよいよカインズでも販売カウントダウン!」。ホームセンター伝説が始まる。
カインズ新座店「いよいよ始まるドライテック販売!」
新座店における実験販売に先立ち製作されたドライテックサンプル(900×1800サイズ)。
⚫︎参考記事: 「実際透水性コンクリートを見て見たいんだけど」「バケツの水をひっくり返すだけ」ドライテックサンプル・無料
カインズに立ち寄った人たちは同じようにサンプルに水をかけてその透水性を実感できる。
店頭に設置予定のポスター・案内版(サイズ900×1800)。
「DIYできる生コン」として、ホームセンターでは初!ドライテックは物販されることになる。
カインズと生コンポータルの協議が始まったのはコロナが猛威を振るい始めた3月下旬。
最初の1回こそ対面での打ち合わせとなったが、その後は頻繁にZOOMでの協議を重ねる。
さすがホームセンター大手のカインズ。
多くの企業がコロナで尻込みする中、万全なオンライン体制で対策を敷きながら顧客満足に向き合うその姿勢はとても刺激になった。
ご担当者の森さんには敬意を表したい。
ホームセンター販売開始。ユーザーフレンドリー(多様な購入方法)の拡充
舞台裏は全国の、
⚫︎製造者(生コン屋さん)
⚫︎施工者
のネットワーク。
庭コンや生コンマッチングでは普段ものづくりに携わっているそんな彼らをWEBで公開している。
もちろん、直接掛け合ったって構わない。
庭コンでは、全国のドライテックの施工(研修)経験のある施工者を無料マッチング。
生コンマッチングでは、全国の製造経験のある生コン屋さんを表示している。
インターネットの現代、普段BtoBの現場で活動している彼らも流通の奥の院でじっとしているわけではない。
一般の購入者の「その気」さえあれば接触だってできる。
生コンポータルではまずその前提が大切だと信じている。
その上で、こうも思うのだ。
「魚を買いたい一般人は毎度浜辺に行って直接漁師と交渉する?」
もちろん、そんな強者だって中にはいるかもしれない。
顔なじみの漁師から毎度仕入れる一般の人。
ただ、普通に考えて、魚はスーパーか量販店か、商店街の魚屋さんか。
そんな流通店を通して購入しているはず。
どんな商品だって、流通は多様であるべき。
いつまでも浜辺で漁師と直接直談判みたいな商品では汎用化は難しい。
コンビニでも買える、商店街の店頭にも並んでいる、ネットでワンクリック、ショッピングモール、あらゆる場所で好きな時に自分の都合に応じて買えるユーザーフレンドリー。
それが、汎用化される商品に求められるあり方だと信じるのだ。
建設にありがちな供給サイドの一方的な押し付け、
「特定の代理店からご購入ください」
もはやそんな時代ではない。
透水性コンクリート「ドライテック」はホームセンターでも、ネットでも、工務店や生コン屋さん、あらゆる接点でご購入いただけます。
ホームセンター大手カインズが乗り出したことでますますユーザーフレンドリーが充実する。
そしてそのことは透水性コンクリートを始めとするこれまでBtoBで埋もれて見出されなかった多くの価値に光が当たることを意味する。
「知られていなければ存在していないのと一緒」
至言とした情報発信活動は5年目を迎えている。
あらゆるセクターで手に入れることができるようになった元々BtoB製品だった生コンはBtoCの文脈で新しい局面を迎えることになる。
「顧客と市場が生コン産業に何を求めているのか?」
常にスタート地点はここであるべき。
業界の地位向上など、作り手の理論は百害あって一利なし。
自分たちをスタート地点にしてしまうと長期的にはきっと市場と顧客からそっぽを向かれてしまうことは多くの産業が出口を見失い低迷を囲っていることでもわかる。
生コンも、市場と顧客の希望をスタート地点にいよいよBtoC1丁目1番地ホームセンターカインズからリリースされる。
生コン産業が変わる。
生コンがもっと身近になることで、社会はもっとより良くなる。
宮本充也