2021/06/03
【新潟】「排水設備がいらない、水勾配不要で真っ平らでOK」新潟太平洋生コン・新潟総栄

新潟県新潟市。元請より当初土間コンクリートを指定されていたが、旗竿地で水勾配を取ると高低差40cmもの勾配を取らなくてはならず、新潟太平洋生コンさんの見学会で見た透水性コンクリートを提案したところ採用。「左官業が主なのでプレートの扱いが慣れておらずちょっと難しい」(作業者の声)
製造:新潟太平洋生コン(担当:皆川功)、施工:新潟総栄(株)(担当:本間茂、45m2、100mm厚、5名、1時間30分、タイムラプスあり)
施工動画
高低差40cmもの水勾配
元請より当初土間コンクリートを指定されていた。
現場を確認すると、旗竿地で水勾配を取ると高低差40cmもの勾配を取らなくてはならない。
(また、排水設備を途中に挟むにしても費用が嵩む)
施工・新潟総栄本間さんは以前新潟太平洋生コンさんの見学会に参加していた。
⚫︎参考記事:「【新潟】1番は冬、寒くなってから使える【土間コン】」
「排水設備がいらない、水勾配不要で真っ平らでOK」
その時知った透水性コンクリートを提案したところ採用となった。
なお、生コンポータルでは初めての施工(或いは製造)にかぎり無償で現地を訪ね製造・施工指導を行っている。
(プロ施工者・製造者ではない方への対応は「見学会開催」を条件に無償)
写真でもわかる通り、今回の舗装区間はレンガブロックで区切られている。
こうすることで単位施工スパンを小さくすることは施工難易度を下げることとなる。
(狭い面積を施工するほうが施工人員も少なくて済む)
さらに、途中材料が途切れるようなことがあっても(生コン工場の配送の都合)容易に調整しやすい。
今回初の施工ということもあり丁寧に事前準備がされたことがわかる。
施工After。
45m2(2スパン)の舗装は5名で1時間30分で完成。
見ての通り、「まっ平ら」。
懸念されていた高低差40cmもの水勾配も解消。
排水設備もない。
「左官業が主なのでプレートの扱いが慣れておらずちょっと難しい」
なお、普段は左官業をメインに営まれている作業者からのリアルなフィードバック。
謙遜されてはいるが、見事な平らさ。
さすがは左官業。
少しずつ慣れていただき、ストレスを軽減していただけましたら嬉しく存じます。
ドライテックはまだまだ施工に慣れない人が多いのも事実
コンクリート講座 #28 不陸(ふろく)
残念ながら、今はまだ「エクステリア駐車場の舗装と言ったら?」に対する一般の答えは「土間コン」とこう相場が決まっているだろう。
エクステリアは50年の歴史がある。
その駐車場、自家用車の足元を支えてきたのは生コン(18-18-20(N)など)を利用した普通の土間コン。
だから、施工者や製造者はこれに慣れている。
まだまだドライテックというものに愛着を感じていただくまでには至っていない。
だからしつこくこう発信している。
これまでの土間コンの常識
- ブリーディングや仕上げなどで作業が1日仕事となる
- 左官屋さんと生コン屋さんの予定が合わず工期がずれる
- メッシュ配筋施工の面倒と打設中の足元の面倒
- いつも頭を悩ませる水勾配の問題
- 土間コン表面に発生する「色むら」と「ひび割れ」でお施主さんとトラブル
- そのほか面倒くさいが沢山
新しい土間コンの常識
- 夕方から打てる土間コン→完成までたったの30分(住宅外構)
- 午後なら生コン屋さんの予定も入りやすい
- 水勾配を考えなくてもいい、透水性コンクリート
- メッシュ配筋の設置不要、打設作業も楽
- ペーストがないから「色むら」がない「ひび割れ」が見えない
- その他ハッピーが盛り沢山
「土間コン先輩の活躍を尊敬しています。でもそろそろ、ドライテックがエクステリア駐車場の鉄板の座につきたいと思っております」
施工者は従来の土間コンに50年来慣れ切ってしまっている。
だから、新参者ドライテックに対してはちょっと厳しい。
「左官業が主なのでプレートの扱いが慣れておらずちょっと難しい」
そのうち慣れますって。
もう少しの辛抱です。
喉元すぎればって、あれです。
すぐに「ドライテックの方が楽じゃん」てなりますから!
DIYだってできるんです。
女性2人だって施工できちゃうんです。
というわけで、そうなるためには引き続き情報発信をし、協力くださる施工者や製造者を募り、施工実績を積み上げ、それをまた情報発信に当てる、不断の努力が必要となる。
水はけ、水勾配、高低差、やっぱり鉄板のソリューションはドライテック一択。
梅雨が始まる前に、そろそろ根本的な解決策を実施しませんか。
宮本充也