2020/01/31
「庭をコンクリートにしたいのですが」

WEB上で展開される生コンDIYに関する問答にプロが勝手にツッコミを入れるシリーズ。「庭をコンクリートにしたいのですが」。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12219031462
庭をコンクリートにしたいのですが
(以下、質問とベストアンサーのコピペ)
xlm********さん
2020/1/1923:29:32
庭をコンクリートにしたいのですが、大きさは、3メートルX7メートル位で、おおよそ値段は、どのくらいでしょうか。よろしくお願いします。
t_w********さん
2020/1/1923:37:53
コンクリート土間の施工費は、コンクリートを打ち込むだけで㎡辺りで6000円程x21=126000円。
回りの型枠の長さが20mx1500円とか。
現状の土が高いと、その分とコンクリートを打ち込む分とを残土処理費が必要。日当20000円が2人と、ダンプとユンボと残土処理用とで、80000円程とか。
これは、原価で、施工管理会社がいると、管理費用が必要
顔と名前を晒しているプロからのアンサー
この手の質問は生コンポータルにも山ほど寄せられる。
声を大にして言いたい。
「値段はケースバイケース」
アマゾンで買い物するようには残念ながらいかないのだ。
ベストアンサーでも指摘されているが、既設舗装があればそれを撤去しなければならないし、コンクリートを100mm打設するためにはその分地面をすきとらなければならない。
路盤工(100mm〜150mm)だって必要になるから砕石も考えなくてはならない。
ワイヤーメッシュ(またはポリプロピレン繊維)の費用かかる。
すきとったあとの土は処分するのにお金がかかる。
その残土処分費は地域によってまちまち。
近くの業者に確認してみよう。
そしてさらには生コンの代金だって地域によって全然違う。
20,000円/m3もするところもあれば、13,000円くらいで調達できる地域もある。
それより以前に生コン屋さんがDIYの相手をしてくれるかどうかも懸念される。
もし調達できないようであれば建材店やホームセンターで材料を購入して現地でミキサーを使ってせっせと製造しなければならない。
そうなると費用は跳ね上がる。
プレミックス(乾燥)生コンは通常の生コンに比べて原価が3倍以上となる。
ベストアンサーで指摘されている範囲では済まされないだろう。
(各種生コンのコスト比較:https://www.nr-mix.co.jp/dry_tech/blog/diy_17.html)
だから、この手の質問には顔と名前を晒しているプロは軽率には答えることはできないのだ。
透水性コンクリートならDIYの敷居が下がる
生コンは一般的にDIYの敷居が非常に高い。
一方現在現在ネット通販での販売が始まったりホームセンターでの取り扱いの準備が進んでいる生コンがある。
透水性コンクリートと呼ばれる特殊コンクリートだ。
動画にもあるように施工素人の女子だけで施工もできる。
DIYの実績も日々更新されている(https://www.nr-mix.co.jp/dry_tech/blog/diy_7.html)。
仲間たちと協力してDIY生コンの様子(透水性コンクリート)。
事前工の解体、すきとり、路盤工までは通常の生コンと同様だが、そこから先が俄然異なる。
まず、ワイヤーメッシュの敷設がいらない。
材料は袋をさばいてせっせと練る必要もない。
生コン工場から生コン車で届けられる。
(生コンポータルでは工場の紹介あるいは手配を行なっている)
一度に大量の材料が届くため施工も捗る。
面積にもよるが小規模であれば30分〜1時間で施工が終わってしまう。
使う道具もどこにでもあるようなありふれたものばかりだ。
材料代はおよそm2あたり4,000円程度(地域によって異なる場合がある)。
生コンDIY。
確かに敷居は高いけどそれでも昔に比べれば俄然身近になりつつある。
解体、撤去、すきとり、路盤工などはやっぱり最寄りの信頼できるプロに任せた方がいいだろう。
(優良施工者の無料紹介サイト:https://www.nr-mix.co.jp/niwakon/)
自分で作った土間コン、駐車場。
愛着もひとしおだ。
友人と力を合わせて施工をしたあとの打ち上げのビールは格別。
生コンをもっと身近に。
生コンポータルではより広く生コンの価値を届ける活動をしています。
宮本充也