2020/02/27
【神奈川】「新設分譲地内のため今後鉄塔敷地内まで行けなくなってしまう」防草・法面保護

神奈川県横須賀市。鉄塔下施工、新設分譲地内のため今後鉄塔敷地内まで行けなくなってしまう。法面保護と雑草対策。
製造:東伸コーポレーション、元請け:岳南建設、施工:リードブル(150m2、80mm、9名、4時間30分、庭コン)
周りが新設分譲住宅となったら工事車両の乗り入れができない
施工Before。
今後送電線鉄塔の周囲には新規分譲住宅が建設予定。
完成してしまうと工事車両などが鉄塔敷地内に容易に進入することができなくなる。
今のままにしておけば夏には大量の草が生え周辺衛生に問題が生じる。
また、普通に舗装をしてしまったら鉄塔が集めた降雨が敷地の外に流れ出し近隣を水浸しにしてしまうことだろう。
このところ採用がひきもきらない送電線鉄塔など普段人が立ち入らない敷地内には透水性コンクリートは最適なソリューションとなる。
施工開始。
担当するのはおなじみリードブル(庭コン登録業車)、採用をお決めいただいたのはこちらも上得意岳南建設。
今月だけで何件発注いただいたか数えられないくらいだ。
それだけ日本の大地は再生している。
ついでに法面を保護するためにも透水性コンクリートを施工。
こうすることで法面は安定し土砂が低い方に流れるような心配はない。
施工After(150m2)。
見た目もスッキリ。
これで排水や雑草を気にすることもなく、ノーメンテとなるはずだ。
日本の大地が再生していく
個人的なことだが造園の勉強をきっかけにこのところ山野に入って竹を間引きしたり、枝払いしたり、炭を作ってみたりする活動に余念がない。
植木や木こりのプロたちとともに自然の中で作業をする。
たびたびプロの口から出る言葉。
「地面に蓋をされてしまったことで樹勢が弱くなっている」
本当はアスファルトが舗装の大半なのだけど、一般にはコンクリートもアスファルトも同一視されている。
自然と人々をつなぐ役割をもつ植木や木こりの方々と話をしているといかに僕たち生コン産業がこれまで自然を削り、汚し、蓋してきたかに気づかされる。
(その模様はこちらのブログで:https://www.nr-mix.co.jp/dry_tech/blog/post_1034.html)。
グレタさんの取り組みや世間を騒がすSDGsに触発されるまでもなくこれまでの人々の営みをそのまま続けてしまったら終わりが必ずやってくることに誰もが気づき始めている。
その産業の大きな1つである生コン。
大地を削り、汚し、蓋をしてきたことにより人々の繁栄を支えた。
その人々のマインドが変化している。
未来世代まで共存できる自然への志向。
人々が暮らしていくためにはやっぱり舗装は大切。
だけど、これまでの文脈の生コンではない、新しい文脈の生コンをなんとか作り出し普及させていくことが僕たち産業人の使命なのだと思う。
大地を削らない、汚さない、蓋しないコンクリート。
透水性コンクリートの普及は急務だ。
宮本充也