2020/03/03
【静岡】「足が悪くなり急なスロープを歩くのが辛い」高齢化・ノンスリップ・ぬかるみ・水たまり

静岡県田方郡函南町。お庭の階段に採用。お施主様、「足が悪くなり急なスロープを歩くのがつらい」。また、水勾配をとらないで平らになることからも岩城造園にて提案し採用された
製造:長岡生コンクリート、施工:岩城造園(15m2、100mm厚、4名、2時間30分、雨天)
超高齢化に向けて増える透水性コンクリートの需要
施工Before。
もともとこちらは別荘のスロープ。
誰しもお足の調子があまり良くなく「急なスロープを歩くのが辛い」と岩城造園さんにご相談をお寄せいただいた。
地元の頼れる造園会社(岩城社長)は駆け出しの頃から透水性コンクリートを始め当社が提案する新製品を積極的にご採用いただいているお得意様。
今回も顧客の思いを受け止めてこれまで何度となくご採用いただいている透水性コンクリートを提案。
⚫︎水勾配もなく平であり歩きやすい
⚫︎粗面でありスリップ防止効果も得られる
⚫︎階段として採用
施工開始。
バケツで材料を搬入。
1段1段敷設・均し・転圧となるためどうしても作業は捗らない。
やおら降雨に見舞われて雨養生をしながらの施工。
こうした対応ができるのは透水性コンクリートの特徴。
土間コンクリートではこうはいかない。
なぜなら、
⚫︎締め固め(透水性コンクリートにおける転圧)
の後にまだ残っているのは、
⚫︎ブリーディング水蒸発待ち
⚫︎金鏝による3回仕上げ
に登記では3〜6時間たっぷりかかってしまうからだ。
作業が捗らなくとも4名で2時間半で終了。
午後から仕事を始めて明るいうちに十分終わってしまう施工性も見せつけることになった。
(岩城造園HP:https://iwakizouen.jp/)
超高齢化にも貢献できる透水性コンクリート
透水性コンクリートの「高齢化」に対応する価値もいくつか挙げられる。
⚫︎草取り不要
人生100年時代、今50歳の人はさらに50年草取りを迫られると思うとどこかで決断しておきたくなるはず。
年配のお施主様からのご採用の最も多い理由が「草取りから解放されたい」。
⚫︎ぬかるみ・水たまり
そして、双璧をなす採用理由が「ぬかるみ」「水たまり」。
舗装をしておかなければぬかるむ。
普通のコンクリートだと排水がうまくいかず水たまりになる。
そんな理由で採用される。
⚫︎粗面であるため防滑・ノンスリップ効果が期待できる
年齢を重ねると若い時と違ってふいに足を取られるなんてこともある。
透水性コンクリートは水を通すために骨材の輪郭がそのまま浮き彫りになったさながら「洗い出し仕上げ」のような表面になっている。
セキスイハイムのリフォーム(東京)で採用された透水性コンクリート(https://www.nr-mix.co.jp/dry_tech/blog/post_1029.html)。
これから迎える人生100年時代。
コンクリートもその時代の趨勢に合わせて変化していく。
自然と人が調和するコンクリートテック。
大地を削らない、汚さない、蓋しないコンクリート。
それは当然、人にも優しい。
透水性コンクリートは少しずつ地面を再生しています。
宮本充也