2017/02/23
「普通の生コンのように普通に買える」 コンクリート・透水・材料・住宅・外構・水回り

社会人になってからも、本当は勉強しなけりゃいけない。
多くの人は実務に追われ朝から夜遅くまでバタバタバタバタ。
「勉強?そんな時間ねーわ!」
自分の専門分野はおろか一般教養についても、
セミナー受講や関連書籍を読むなどに時間をかけられない。
週末はどっと疲れて何もする気が起きない。
そんなことって多いと思う。
今日はG-BRIDGEの主催するセミナーに参加している。
このG-BRIDGEの理念は少し面白い。
大手企業を引退された爺(年配の方→G)が、
ベンチャー企業や起業したての若手のために、
人脈をつなぐ、懸け橋(BRIDGE)となる。
ダジャレだけど、とても素晴らしい理念だと思う。
特に理事長や専務理事(いずれもG)の得意分野は、
建設
そのキャリアのほとんどを建設でも特に建築(住宅)に捧げ、
今はその人脈を存分に活用してまだ埋もれている新規性の高い価値を、
全国の、主に工務店さんに向けて発信する活動をされている。
※トップバッターで透水性コンクリート「ドライテック」の説明
※そのほか、リフォーム系の話題が3編用意されている。
実務が忙しい中このセミナーには10社を超える住宅会社がご参加された。
生コンはもちろん住宅にも必ず用いられているためよく知るところだけど、
住宅市場の過酷さは有名
競争はとても激しく下りのエスカレーターだから必死にもがいて努力しなけりゃ、
「現状維持すら難しい」
だから、少しでも自社の独自性を高めるためにも、
新しい技術を知るための時間を作られている。
透水性コンクリート「ドライテック」
が皆さんの共感を得たと思えたのはおおむね以下の部分。
・住宅周りの水回り(水勾配、排水設備、貯留施設)改善
・小規模(犬走やアプローチ)でも材料を生コン工場から買い求められる
・施工が簡単で特殊作業員じゃなくてもOK
・その辺にある普通の道具で施工ができる
透水性コンクリート
って聞くと、ちょっと敷居が高そうな。
なんか、ややこしい手続きが事前に必要そうな。
見積もりだけでもお金とられそうな。
小さい現場なんて相手にしてなさそうな。
なんか居丈高な上から目線のイメージをお持ちになっておられたようだが、
僕たちのプレゼンがあまりにも、
垢ぬけてないふつーーーーの「生コン屋のそれ」だったため、
(※まさつぐさんの強み)
がんがんと質問が寄せられ、
「普通の生コンのように普通に買える」
ことに強い関心を寄せてもらえたようだった。
その気になれば、
土間コンにはない独自の強みを自社の価値とすることができる
A社という工務店は昔から同じことを続けていて、実務に追われて特別勉強をすることもしないので、昔ながらの方法を昔ながらに踏襲しているだけの会社。だから、駐車場といえば近くの生コン屋から買う土間コンでしかないし、それ以上を考えたことはない。ただ、このG-BRIDGEのセミナーのような新技術を発信する勉強会に積極的に参加して新しい情報を得ようとするB社は、「同じ値段で水たまりのない駐車場を顧客に提供できる」、ということをきちんと提案し、A社とB社に問い合わせをしていた施主さんは、「B社がやっぱり安心だね」みたいなことでB社が住宅を請け負うことになった
みたいなことだって、起こり得る。
だから、参加者は一様に寝ることもなくギラギラした目で話に聞き入っていた。
こうして一般の工務店さんに普通に提案できるようになったのも、
全国生コンアライアンス、
が100社規模に成長したおかげ。
今日も全国あちこちからご参加されていらっしゃる。
「伊豆の山奥の生コン屋のなんちゃらという商品」
を提案したところでまったく意味がないことだが、
GNNのおかげで全国どこのお客さんにも、
一様な価値を提供できるようになった。
本当にGNNには感謝してもしきれない。
そして、こうした現象はもっともっと多様な分野で起きるべき。
中小企業が持っている価値は本当に素晴らしい。
中小企業が誇りをもって仕事ができる社会を創造するためにも、
当事者である僕たちが日々研鑽していかなければならない。