2020/03/23
「バイク乗り集まれ!」スタンド・水たまり・勾配・フェンダーレス

透水性コンクリートはなんとバイク乗り垂涎の的という性能を有していた!何気ないことだが、駐車場舗装が真っ平らであること、水たまりがないこと、それはバイク乗りにとって素晴らしい性能だったのだ!
バイク乗りにとって素晴らしい性能「真っ平ら」「水たまりがない」
昨日仕事中にふと見かけたバイクで話題沸騰。
バイク乗り小松さん(生コンポータル)曰く、透水性コンクリートこそバイク乗りのニーズを満足させる素晴らしい舗装なのだそうだ。
その理由とは?
真っ平ら、水がたまらない
僕はバイクに乗らない。
むしろ、乗るなと言われて育ってきた。
まだ生まれる前に兄はバイク事故で他界したそうだ。
やんちゃだった兄ピーコ(愛称)はバイクで大門橋(伊豆の国市大仁)のカーブを曲がりきれず転倒、即死だったと聞いている。
以降、宮本家ではバイクはご法度となっている。
そんな、バイク。
のっけから後ろ向きな話題で恐縮だが、多くの人たちを魅了するバイク。
そのバイク乗りたちを魅了する舗装。
それが、透水性コンクリートだという。
スタンドのかけ方が甘いと転倒、大事件?!
自転車にもあるスタンド。
舗装にはつきものの「水勾配」。
一般にはあまり意識されないことだが、水はけのために設定される緩やかな傾斜はバイクにとって強敵なのだそうだ。
バイクを自立させておくためのスタンドにとってちょっとした傾斜は命取りだという。
自転車の場合その傾斜のせいで仮に転倒したとしても「あ〜あ、倒れちゃった」くらいで済むところが、重量の大きいバイクの場合「ちょっとした事故」になるという。
先日採用された透水性コンクリートの現場の採用理由はまさに「真っ平ら」だった。
透水性コンクリートの場合呼んで字の如く「水が透る」ため、水勾配(傾斜)が要らない。
そのため、真っ平らでもまったく問題ない。
スタンドのかけ方が甘かったとしても転倒しづらい。
そして!
「コンクリート」であることはさらなる付加価値を実現している。
調べていたらこんな画像を見つけた。
アスファルト舗装にバイクのスタンドがめり込んでいる写真だ。
これ、アスファルトならではの現象。
アスファルトは石油製品、つまりゴムやポリバケツの仲間。
夏の暑い日などには溶けて強度が弱くなる性質は不可避な現象。
そのため、バイクの重量が点で作用するスタンドはこのようにめり込んでしまうこともある。
その点、コンクリートなら大丈夫だ。
水は透すがスタンドは透さない(うまい!)。
なぜなら、コンクリートはアスファルトとちがって石油製品ではなくガラスの仲間。
無機質な材料であるため、熱でゆるんだりすることがない。
夏でもその性質(強度や耐久性)は変わらず、点で重量が作用したとしてもめりこんだりすることはない。
バイク乗りは水たまりを避ける
小松さんに聞いたところ「バイク乗りは水たまりを避ける」のだそうだ。
冷静に考えれば「バイク乗りでなくとも水たまりは避ける」。
ただし、バイク乗りがことさらに水たまりを避ける理由があるという。
それが、「水はね」なのだそうだ。
自転車でも同じように水たまりを走行するとタイヤは水を跳ねる。
その水はそのまま運転者の背中目掛けて跳ねる。
背中がずぶ濡れだ。
冷静に考えればバイクでなくとも水たまりの上を歩けば靴がずぶ濡れなのだが、不意に背中がずぶ濡れよりはマシなのかもしれない。
よってもって、バイク乗りにとって水たまりは強敵なのだろう。
そんなわけで、特にバイクのための駐車場(サイクルポート)には透水性コンクリートが非常に好まれるのだそうだ。
(なんと調べていたら透水性コンクリートがバイク乗りから指示された実績があった!https://www.nr-mix.co.jp/dry_tech/blog/post_794.html)。
真っ平ら、水たまりができない。
当たり前の透水性コンクリートの機能だが、バイク乗り(ライダー)にとってこれほど嬉しい機能はないのだそうだ。
視点が変わればいろんな価値が浮かび上がる。
バイクには一切乗らないが、自分が取り組んでいる仕事がこうしてバイク乗り達に価値をお届けしているのは不思議なものだ。
バイク乗りは透水性コンクリートの上を走るべきなのかもしれない。
宮本充也