2020/04/16
「居酒屋のように駐車場は《とりあえず、土間コンで》が通例」エクステリア界のコペルニクス【庭ファン】

庭ファン(@spring_bd)はエクステリアという産業に新境地を拓いた。以前より透水性コンクリートをご紹介いただいていたが、彼は誰もが気づかなかったことを言語化することに成功したのだ。透水性コンクリートの本当の価値とは、「土間コンを選択可能な対象としたこと」。
土間コンクリートは選べなかった?「選べる」土間コン
9分30秒くらいから@spring_bd氏による土間コンクリートに関する深い洞察が展開される。
なんと驚異的なことにリリース3日目でありながら7,000回を超える視聴回数を記録している。
このところいわゆる「インフルエンサー」と呼ばれる業界情報に関するキーパーソンから透水性コンクリートをご紹介いただくケースが増えてきた。
いずれも、お会いしたことのない方々。
そんなインフルエンサーから光を当ててもらえるようになった15年の透水性コンクリートの歴史を振り替えると感慨も一入だ。
⚫︎ブログはこちらから:https://springbd.net/do-not-hire-5
"居酒屋のように駐車場は「とりあえず、土間コンで」が通例"
過去にこれほど端的にエクステリア産業が陥っている思考停止を言い当てた偉人はいただろうか。
現代にもしコペルニクスが生きていて、そしてもしエクステリアに携わっていたとしたならば。
「駐車場といえば、とりあえず、土間コン」
この現状をコペルニクスならどのように表現していたであろうか。
あなたが、新築を考えている人だとして。
エクステリア業者さんは分厚いカタログを持参してくるだろう。
⚫︎フェンス
⚫︎門柱
⚫︎カーポート
⚫︎ウッドデッキ
⚫︎塗装
いろんなメーカーが多くの品番をリリースしている中、話題は駐車場へと進む。
さて、
⚫︎駐車場(舗装)
あなたが新築あるいはお庭づくりを経験したことがある人だとして。
「駐車場(舗装)には目移りするほどのバリエーションが駐車場にはあるだろうか?」
常識というものほど注意してかからねばならないものはない
何度も試されエラーなく安定したプロセス。
それはいつしか「常識」というフレームを着せられるようになる。
常識とは特定の対象に取り組むにあたってあれこれ考えを巡らせる必要がなく定番と考えられているもの。
エクステリアにおいての常識。
駐車場といえば、土間コンクリート。
土間コンクリートといえば、
⚫︎ワイヤーメッシュ
⚫︎生コン
⚫︎金鏝仕上げ
施工者も、施主も、携わるすべての人たちはこのプロセス(常識)にまるで疑問を挟まない。
「そういうもんだ」
思考停止に陥り、朝早くから夜遅くまで土間コンクリートの施工にせっせと勤しんでいる。
色むらや、ひび割れが発生してクレームに発展しようとも、
「土間コンはそういうもんだ」
という常識に絡め取られ思考を巡らせることもなく、土間コンを選ぶ。
施工者たちは土間コン表面に立ち現れるこうした現象に日々苦しんでいる。
⚫︎参考記事: 土間コンクリートの【クレームあるある】【3大がっかり】ひび割れ、色むら、水たまり
庭ファンが拓いた「選べる土間コン」という本質
@spring_bd氏が見ている世界は一般の人々とは違った。
誰もが「駐車場といえば土間コン(天動説)」を信じて疑わないエクステリア業界において、その民衆の盲目を冷静に指摘していたのだ。
「それでも、土間コンは、選べる(地動説)」
もし今が1600年代のイタリアだったとしたら、きっと@spring_bd氏はエクステリア業の既得権益者各位から糾弾されていただろう。
「なんだと?土間コンが選べるだって?!けしからん!焼いてしまえ!」
ITの現代だとしても、@spring_bd氏の指摘は危険と言わざるを得ない。
非常に階層的で縦割り、閉鎖的なエクステリア産業にあって、従来の常識を疑うという行為は既存業界団体からしたら危険思想の持ち主とみなされてもおかしくない。
一部のイノベーターが心の片隅で思っていたこと。
「あれ?土間コンクリートって選べるんじゃね?」
それを、@spring_bd氏は自社のYoutubeチャンネルで堂々と指摘してしまったのだ。
エクステリア界のコペルニクス。
現代のガリレオ・ガリレイ。
僕は@spring_bd氏のことを改めてそう称えたいと思う。
よく言った!
土間コンクリートは選べるんです!!
@spring_bd氏を始めインフルエンサー多士のおかげで普及が加速し始めている透水性クリート(施工実績:https://www.nr-mix.co.jp/dry_tech/case/)。
始まりは15年前。
まだ、日本中いずれの生コン工場もその製造に取り組んでいなかった時代。
せっせと日本中を旅して回って、今や製造協力工場は300を数える。
日本の生コン工場3,200工場のおよそ10%だ。
途中クレームや失敗でやめてしまおうと思ったことは1度や2度では無い。
それでもこれまで続けてこれたのは、今回のようにネットで紹介してもらったり、活動を励ましてもらったり、周囲からの支えや市場と顧客の存在があったからだ。
「土間コンは選べる」
ピコ太郎がジャスティン・ビーバーに見出されたように。
透水性コンクリート「ドライテック」は庭ファンにめでたく見出されることになった。
それでも、浮かれない。
これからも、着々と、台地の再生に向けて冷静に歩みを進めたいと思う。
200年前のまだ何にも覆われていなかった大地のように。
雨水はコンクリートに遮られることなく樹木や草花の根系に水と酸素を届けることで、実緑陰や色とりどりの草花は人々の暮らしを豊かにする。
地下水系は再生し井戸水や湧水は人々の生活を潤す。
自然と人が調和する世界を具現化するコンクリートテック、透水性コンクリート。
@spring_bd氏に見出されたことで、日本の、否、地球の大地は再生し始める。
そして、閉鎖的な産業にあって、彼同様に曇りなき眼で本質を見つめていきたい。
宮本充也