2020/05/05
【東京】「ほんの一部水たまりが懸念される箇所だけでも」資材置き場・水はけ

今年の3月からスタートした東京東久留米の都屋建材ドライテック(透水性コンクリート)。その後も順調に出荷をしている様子がTwitterでも窺える。「ほんの一部水たまりが懸念される箇所だけでも」。
製造:都屋建材、施工:不明。
一部(4m2程度)だけ透水性コンクリートにしたい
施工Before。
資材置き場の一部に排水設備を兼ねた舗装として透水性コンクリートが採用された。
都屋建材の生コン車からは生コンではない材料が排出されている。
ぽろぽろと納豆のようなそれでいてさらさらと流れる奇妙な材料。
これが、透水性コンクリートの生コン。
敷設(ふせつ)が済んだらトンボ(レーキ)で平坦にしてから写真のプレートコンパクタで転圧(仕上げ)、それだけ。
施工After。
雨水はこの場所に流れ込む。
これで簡易な排水・水はけも兼ね、水たまりは解消されるはずだ。
こちらが見つけたツイート。
「新しい土間コンクリートの形」。
新しい土間コンクリートの形
古来土間コンクリートには変化がなかった。
おそらく、その歴史は100年はあるのではないか。
いや、もっとか。
三和土(たたき)からコンクリートへシフトした歴史を持つ土間。
コンクリートが主流になったのは生コン産業70年の歴史とおよそ重なるはずだ。
そして、駐車場の土間はコンクリートという常識もその変遷に伴って成立した慣習であるはず。
居酒屋で、「とりあえず、生ビール1つ」とオーダーすることと同じくらい。
人々は駐車場は土間コンクリートであるという常識に捉われていることは庭ファンの動画でも明らかにされている。
「駐車場といえば土間コン」。
選べないもの。
「新しい土間コンクリートの形」。
ツイートを寄せた人物のコメント。
生コンに従事する経験が長ければ長いほど、にわかに起きているこの変革に戸惑う。
土間コンクリートが、選べる。
それに、面積もまとまった面積は必要ではない。
DIYなんかでほんの窪み(凹凸)を解消したいような時だって0.5m3(4m2〜)から生コン屋さんは届けてくれる。
身近に選べる土間コン。
気軽に手を出せる土間コン。
昨年の12月にはなんと立て続けに6件のDIY案件が発生した。
⚫︎参考ブログ:DIY土間コン(透水性コンクリート)施工実績まとめ
土間コンは、「新しい土間コンクリートの形」に変容したことで一般にもっと身近になった。
そのことで、これまで土間コンに従事してきた施工者にとっても「より簡便な工法」に生まれ変わったことを意味する。
そして、そのことは生コン屋さん(製造者)にとっても新しいフィールドを意味する。
今回のように「ほんの一部水たまりが懸念される箇所だけでも」適応できるということは、1000m2、10000m2の大規模にも適応可能なことを意味する。
土間コンに関していえば「小よく大を制する」ということができる。
この舗装が常識になることで、大地は蓋されず、雨水は地下水系や根系に還元される。
自然と人が調和する世界を創造するコンクリートテックは今にわかに普及を加速させ始めている。
宮本充也