2020/07/21
【千葉】「《雨に強い》けどやっぱ《土砂降り》は無理!」雨の見極め方

「ドライテック(透水性コンクリート)は雨にも負けない!」と普段から通常の土間コンクリートとの違いを強調しているが、梅雨のお手本みたいな今年の梅雨にはやっぱり苦労しました!「雨に強いけどやっぱ土砂降りは無理!」「だって、土間コンだもんっ」。施工は仕切り直し。
どの程度の雨なら施工できるんですか?
千葉県鴨川市。
毎日毎日全国的に飽きずに降り頻る雨雨雨。
なんとか晴れそうなある日の午後を施工予定として調整していたが窓ガラス越しの現場の様子はこんな感じ。
土砂降り。
止みそうもない雨。
路盤の水たまりにも雨水の波紋が見える。
流石に諦めてUターン。
施工は仕切り直し、改めての再日程。
きっと梅雨が明けてからになるだろう。
「雨にも負けず」とはいうけれど、どの程度の雨まで?
⚫︎参考記事: 「雨の日でも施工ができる透水性コンクリートの実力」梅雨・工期
ドライテックは雨にも負けない、とはちょっと前のめりがちな強みを伝え方。
基本、生コンなのでやっぱ雨には困る。
ただ、実際に今のような梅雨の時期でも、「2〜3時間のぞく晴れ間」みたいな時間帯に施工できるのは事実。
これが、「雨に負けない」の最大要因。
また、時にはガチで雨の中施工することもある。
とはいえ、土砂降りは困る。
その微妙な雨の強弱の度合いを示す表現はない。
雨の強さは人により主観的に異なるからだ。
ただ、客観的に重要なのは、「骨材(小石)の周りのペーストが洗い流されるような強い雨」の中ではご法度。
霧雨というか、傘を使うか使わないか迷う程度の雨、という感じの雨なら施工を敢行することもある。
ただ、その場合でも仕上げ直後からブルーシートでの雨養生が必要となる。
ブルーシートによる雨養生。
透水性コンクリートの場合仕上げ直後から人が乗っても凹まないタフな性状であるためこうしたことが実現可能。
ちょっとした接触もすぐに痕が残ってしまうデリケートな通常の土間コンクリートとは大きな違いだ。
また、仮に霧雨・小雨で「行けるかも」みたいな状態でも今回のように直前までの土砂降りで路盤が冠水(水たまり)になっているような時もNG。
もしこの上に無理やり透水性コンクリートを施工しようものなら大量の雨水と混じり合って空隙(水を通すためのすきま)はつぶれ透水性は失われてしまう。
いやはや、今年の梅雨には本当に悩まされた。
毎日毎日、雨雨雨。
特に遠方の施工現場(施工指導)との調整は非常に難航を極めた。
もう一歩、この「雨に強い」がアップデートできれば、これは本当に凄いことなのだろう。
AIの現代、いまだに生コン・建設産業は雨の日に仕事ができないのはちょっと悔しい。
その進化を志向するのもきっと現場にそのヒントが眠っているのだろう。
引き続き現場を大切に次世代の土間コンの普及に勤しみたい。
宮本充也