2020/07/26
《生コン屋さん》大歓迎!「透水性コンクリートの《何》が生コン工場にとって得なのか?」オンラインセミナー

毎日開催生コンポータルのオンラインセミナーでは施工者はもちろん、透水性コンクリートに興味・関心を寄せてくれる製造者(生コン工場)の参加も大歓迎している。今回はセメント商社・丸壽産業、神奈川県秦野市に操業する(有)オザワ(生コン製造)をお迎えして開催。「生コン工場にとっての透水性コンクリートのメリットとは?」
《生コン工場》透水性コンクリートのメリット
普段の透水性コンクリートオンラインセミナーの対象は「施工者」。
⚫︎施主
⚫︎施工者
⚫︎製造者(生コン工場)
(僕は「3S」と呼んでいる)それぞれにとってメリットがあるべき。
誰か特定の人だけに利があってその他には皺寄せを寄せるようなプロジェクトは必ず破綻する。
普段のブログではしつこいくらい「施工者」「施主」つまり、「買う人」「財布の紐を握る人」にとってのメリットを強調しているが、実は当然のことかもしれないが「製造者(生コン屋さん)」にとってもメリットがある。
ただ、参加者のほとんどが施工者となため、製造者にとってのメリットはあまり語られることがない。
今回は場所を丸壽産業東京支店の会議室をお借りしてオンライン・オフライン交々でセミナーが開催された。
今後生コン製造者の協力者を広げる上でパートナーとなる丸壽産業の若手職員(左から前島さん、斎藤さん、剣持さん)の皆さんにも、
「なぜ、透水性コンクリートが生コン製造者にとって利益があるのか」
という視点を研修してもらう機会として受講していただく。
また、神奈川県秦野市で生コン製造業を営む(有)オザワの小沢さんも参加。
透水性コンクリートの《何》が生コン工場にとって得なのか?
単価が生コンの2倍以上で、高利益率
生コンだけに全国各地で価格はまちまちとなっているけれど、概ねm3あたり35,000円〜40,000円という価格で流通している。
例えば3m3の生コンの出荷と比較してみよう。
15,000円で生コンが流通している地域では、3m3配達してもその売り上げは生コン車1台で45,000円にしかならない。
一方透水性コンクリートは35,000/m3であるため、105,000円。
なんと1台で倍以上の売り上げを稼ぐ。
そして当然のことだが輸送コストは同じだから利益率も高くなる。
荷下ろし時間が早い
この写真でその意味がわかるだろうか。
通常の土間コンである場合路盤の上にはワイヤーメッシュが敷設されている。
当然ながら生コン車が路盤に直接乗り入れることはできない。
一方、透水性コンクリートにはワイヤーメッシュが無い。
路盤さえしっかり築造しておけば生コン車が乗り入れ直接荷下ろしができる。
言葉は悪いが生コン車のドライバー(オペレーター)からすれば、
「材料を捨てるだけ」
めちゃくちゃ早く終わる。
終わったら、その生コン車は次の現場に生コンを運ぶことによって「稼ぐ」ことができる。
夕方とか雨の合間など「生コン屋さんが暇な時間帯」に施工される
参考記事: 「雨の日でも施工ができる透水性コンクリートの実力」梅雨・工期
生コンによる土間コン施工と違って透水性コンクリートの作業は30分とか1時間の時間軸で終わる(駐車場1〜2台分の場合)。
生コンは1日がかりの作業となるため生コン屋さんが一番忙しい「朝一番着」を希望される。
これって生コン工場からすると非常に辛いものがある。
朝一番の工場は殺気立っている。
一方透水性コンクリートは雨の日の晴れ間とか夕方とか比較的生コン工場が閑散としている時間帯に注文が入る。
施工者視点で考えると、
「午前中は掘削、路盤、型枠、植栽、ブロック積みをやっておいて、夕方みんなで一気に透水性コンクリートを仕上げよう」
となる。
今回セミナーに参加してくれた(有)オザワの小澤さんも上記の説明にしっかりと納得してくれたようだった。
来月あたりに親戚あるいはご自身のご自宅のお庭に透水性コンクリートを施工する予定。
今度はその現場を固有の得意先(施工者)を集めての見学会とする。
実際に生コンポータルも立ち会って製造をサポートする。
さらに、集まった施工者向けに「施工者にとってのメリット」を施工を体験してもらいながら説明も予定している。
一度その施工を体験すれば普通の土間コンに戻れないはずだ。
こうして透水性コンクリートを製造する生コン工場は日1日と少しずつ増えている。
日本の地面(舗装)の常識を変えるために必要な生コン工場の数800工場。
現在350工場を数えたあたり。
5年以内に製造インフラを完成させる。
夢は大きく。
ただし、日々の行動は地味に、コツコツと。
心配しなくともいい。
15年前からすれば今だってとても考えられない未来なのだから。
さらに、5年、10年経過すれば、信じられないくらい世界の景色は変わっているはずだ。
宮本充也