2020/09/26
【静岡】《小規模対応》「舗装といえば水を通すコンクリートだよね」富士西麓ガーデン

静岡県富士宮市。出入口部分の2カ所(2現場)に透水性コンクリート採用。排水やぬかるみ、わだちなどが懸念される「ここ!」ってところのみを透水性コンクリートで舗装し、敷地内の砂利が外(道路)に出てしまうのを防ぐ後悔も期待する。敷地内の庭には砂利や小石を庭に敷くという。
製造:長岡生コンクリート、施工:富士西麓ガーデン(詳細不明)。
「ここ!」ってところだけでも透水性コンクリート
施工Before。
1カ所目。
1台で持ち込んだ透水性コンクリートを2カ所の入り口舗装のために利用。
たった2人での施工。
さすがはお得意様、富士西麓ガーデンさん。
施工After。
車両乗り入れ部は特に衝撃がかかりやすく舗装をしておかないとわだち(地盤が削れる)が起きたり、中の泥を外に引っ張ったりするため、こうして舗装をしておくことが望ましい。
どうせなら「水はけ」「水たまり」も解消できる透水性コンクリートで。
施工Before2。
1回の材料運送で2つの現場にご利用いただく。
今回のように「ここ!」というところだけの舗装なら1日にまとめて2現場とか3現場掛け持ちできるので生コン工場にとってもありがたい。
土間コンクリートではこうはいかない。
どんなに小さな現場でも、
⚫︎ブリーディング水(余剰水)待ち
⚫︎金鏝仕上げ
の2工程でおよそ1日がかりの作業となってしまうからだ。
その利点を十分理解している富士西麓ガーデンさんは透水性コンクリートのヘビーユーザーさんだ。
いつもお世話になっております!
「ここ!」ってとこだけ透水性コンクリートを採用するメリット
羨ましいことだが、広いお庭はそれだけエクステリアにあれこれお金がかかるという側面もある。
だだっ広いお庭を舗装するだけで、舗装材の種類に限らず、結構費用が嵩む。
今回のように大半の部分は砂利敷きにしておいて、重要な場所だけを舗装するというのはよくあるパターン。
砂利だけ巻いておくと車両の乗り入れ部(今回採用された場所)は特に車両往来の際の衝撃で砂利が外に跳ねてしまったり、度重なるタイヤの衝撃でえぐれ地面が削れてしまうこともある。
また、雨の日その部分が凹んでいるから水たまりになったり、泥を外に引っ張ったり。
だから、舗装する。
でも、どうせ舗装するなら、水勾配もいらない透水性コンクリートにしよう。
1日に2現場施工されている様子からも分かるように、材料は高くとも施工費は2日分かからないし、排水も考えなくてもいいことなどから、費用が高くなるということもない。
「ここ!」というワンポイント舗装。
例えば、埋設菅の撤去・更新の際の舗装もそう。
⚫︎参考記事:【東京】「埋設管の更新時に撤去された舗装の復旧に使われた少量の透水性コンクリート」建創・岡庭建材工業
ロットが小さくなればなるほど透水性コンクリート《ドライテック》の価値は高まる。
小規模対応がその真骨頂。
これぞまさに「生コン屋さんの透水性コンクリート」の強みと言っていい。
こうした分野で着実に実績を重ねれば、
「舗装といえば水を通すコンクリートだよね」
という世界が創造されるのだと思う。
その日を夢見て。
今日も情報発信は続く。
宮本充也