2020/10/01
【岐阜】「《え?水通さないの?》そんな土間コンは《ダサい》未来(常識)がやってくる」ヤマジョウ建設・米金商店

岐阜県揖斐郡大野町。当地において透水性コンクリート3年来のお得意様でもあるヤマジョウ建設からの発注に、この度組織と社名を刷新した米金商店(旧・宇部小型生コン)のおなじみ高橋功二が応える。渋い民家の外構リニューアル工事にも透水性コンクリートは見事に映える。
製造:米金商店生コン部、施工:ヤマジョウ建設(12m3/96m2、5名、3時間)。
3年来のお得意様ヤマジョウ建設の外構リニューアル
透水性コンクリートの状態をチェックする方法「ダレ試験」。
この時点で空隙(水を通すための隙間)がペーストで埋まっていたり、逆に水が少なくツヤがなかったりしてはNG。
試料(チェックに用いられる材料)を容器から排出した状態もチェック項目。
べったりペーストで埋まっていたり、逆に全く付いていなかったりしてもダメ。
写真のようにまばらに(すだれ状に)ペーストが付着している状態が良い。
施工After。
およそ100m2を3時間で完了。
いい仕事はいい材料(米金商店)から。
高橋功二2枚目の完成写真。
⚫︎参考記事:宇部小型生コン【高橋功二】という衝撃は【岐阜】の地面を駆け抜ける
目地を兼ねた舗石(ピンコロ)が建物の雰囲気と調和してとてもおしゃれ。
デズミ(建物などのコーナー・角の部分)には応力集中によるひび割れが発生しやすいため、あらかじめ目地を切ることでひび割れの発生をコントロールする。
土間コンクリートのテッパンの工夫。
透水性コンクリートにはひび割れが発生しても「見えない」という特徴もある。
高橋功二3枚目の完成写真。
ヤマジョウ建設職員の方もノリノリだ。
高橋功二4枚目の完成写真。
既設のコンクリート土間(アプローチ)を残しつつ透水性コンクリートで舗装。
表面が汚れたコンクリート(基礎やCB擁壁など)がなんとも言えない味わいを残しつつ透水性コンクリートと調和し、とてもおしゃれにリニューアルされている。
撮影が素晴らしいのだろうか(いや、ヤマジョウ建設の施工が素晴らしい)。
「来週残りの12m3(/96m2)を出荷しましす 次回の打設箇所です」(高橋功二)。
なんと合計で200m2に及ぶ大規模舗装となるようだ。
コメキンチャンネルでは主に高橋功二の魅力を放送している(今回の映像には残念ながら高橋功二は出演していなかった)。
もちろん、その他の映像ではドライテックについても盛り沢山の内容となっている。
時を経て古びた外観ともマッチする透水性コンクリートの意匠性。
普段は戸建て住宅の新築と共に検討される舗装、透水性コンクリート。
その主な理由は、
⚫︎水はけ
⚫︎雑草対策
などとなるが、もちろん上記も含まれるとは思うが、今回は意匠性が特徴となっている。
仮にこの舗装、
「通常の平滑な白い土間コンだったとしたら?」
なんか、浮いちゃう感じになるように思う。
好き嫌いは分かれるかもしれないが、透水性コンクリートのように表面があらあらしい(水を通すための骨材の輪郭が見える)表面だからこそ、時を経て古びた周囲のコンクリートとマッチするのではないか。
「ゴツゴツした見た目が嫌」
普及に携わった当初はそんな評価をいただいていたが、世間の常識とはいい加減なものである、最近では「荒々しい表面が味わい深い」などという評価をいただくようになっている。
何事も、それそのものではなく、見るものの主観で評価は決まる。
どんなものでも、「発信し続ける」ことが大切で、常識というものはその継続で如何様にも変えることができるようだ。
透水性コンクリートの普及活動は15年目を数える。
今日も長野や東京で施工がされているようだ。
今では毎日数件の現場が施工されるようになった。
きっと常識はさらにまた数年で変化することになるだろう。
「土間コンクリートといえば水を通すもん」
そんなふうになる未来が僕たちには見える。
「え?水通さないの?」
そんな土間コンは「ダサい」未来が必ずやってくる。
そのために、僕たち生コン工場は地域の施工者と共に新しい世界の常識を今日もせっせと作っている。
宮本充也