2020/11/08
【長野】「《凍上》《土間コン》でググるとトップに表示されていた」小林建設工業・竹花工業 小諸生コン工場

長野県佐久市。施工・小林建設工業は施工経験が無いため、施工指導付きで施工を行いました。寒冷地ともあり版厚を120mmに設定。平坦性を確保するために、2層での施工を行い5時間で施工が完了(掛川さん共有)。
製造:竹花工業 小諸生コン工場(担当:掛川直樹)、施工:小林建設工業(120m2/15.75m3、120mm・2層、5時間)
寒冷地で懸念される《凍上》対策で厚み120mm
施工Before。
寒冷地でコンクリート工事をする上で気にしなければならないものに、
⚫︎凍害(凍結融解作用の繰り返しによるコンクリート表面の劣化)
⚫︎凍上
の2つがある。
なんと、「凍上」「土間コン」でGoogle検索するとトップに生コンポータルが表示されていた。
※凍上について:https://www.nr-mix.co.jp/dry_tech/blog/post_416.html
長野県佐久市のような寒冷地では冬期は地盤まで凍ることがある。
土中に含まれている水分が凍結すると堆積膨張を起こし、地盤ごと迫り上がってくる現象。
地盤が浮いてくれば舗装などひとたまりもない。
時には10cmもせり上がってくることもある、凍上。
そして、昼(または春)になり凍上が治れば舗装だけが浮いている状態になる。
そこに、車両の荷重がかかると「ぽき」と舗装が折れてしまうことがある。
アスファルトなんかはひとたまりもない。
そもそも強度を有していないのだから、ベコベコに凹凸ができてしまう。
北海道ではそんなお庭のアスファルトをたくさん見かけることがある。
佐久市のような寒冷地では凍上を懸念して通常(100mm)よりも厚く設計された。
「昨日より今日、今日より明日、努力は日々進化」
素晴らしいTシャツで作業をされている。
こんな素敵な施工者の方々に支えられ透水性コンクリート《ドライテック》は火の勢いを魅せている。
そして、お気づきの通り、2層で施工されている。
通常の100mmと違って、120mmのように多少厚めの場合転圧(締め固め)の振動が伝わりづらく、2層に分けて転圧を行なった。
そして、転圧コンクリート舗装(透水性コンクリート)の強みはこれ。
生コン車が路盤に進入して打設箇所直近で荷下ろしされる。
そのため、一輪車で小運搬をする作業員さんがいないので、その分施工に配置できる。
2層施工ということもあり通常よりも時間が倍近くかかる。
今回のように120m2という比較的大規模な現場はとても1日では土間コン施工は行われないだろう。
それが、透水性コンクリート《ドライテック》なら「初めての施工でも」たった5時間で完了。
半日だ。
これぞ、土間コンに比べた最大のアドバンテージ。
これぞ、施工者を魅了するドライテックの性能。
北は北海道から南は沖縄まで。
強い、雑に扱える、土間コン。
施工中、スニーカーで仕上げ面を闊歩できる土間コン。
突然雨が降ってきたとしても、シート養生で対策可能な土間コン。
3時間経過してさえしていれば、どんな豪雨が降ったって大丈夫な土間コン。
もう、超たくましい、土間コン。
施工各位にはそう覚えておいてほしい。
「いつまで土間コンに苦しむの?」
そんな挑発的な惹句でその性能をアピっている。
従来の土間コンとの違いは以下の通り。
これまでの土間コンの常識
- ブリーディングや仕上げなどで作業が1日仕事となる
- 左官屋さんと生コン屋さんの予定が合わず工期がずれる
- メッシュ配筋施工の面倒と打設中の足元の面倒
- いつも頭を悩ませる水勾配の問題
- 土間コン表面に発生する「色むら」と「ひび割れ」でお施主さんとトラブル
- そのほか面倒くさいが沢山
新しい土間コンの常識
- 夕方から打てる土間コン→完成までたったの30分(住宅外構)
- 午後なら生コン屋さんの予定も入りやすい
- 水勾配を考えなくてもいい、透水性コンクリート
- メッシュ配筋の設置不要、打設作業も楽
- ペーストがないから「色むら」がない「ひび割れ」が見えない
- その他ハッピーが盛り沢山
(これはオンラインセミナーなどで毎度説明する新旧土間コン比較)。
もう、苦しむのやめよう。
土間コンは、否、生コンはそんな辛い顔して施工するもんじゃない。
スニーカー、ジーパン、Tシャツとかで軽やかに施工するもん。
額に汗などかかなくていい。
鼻歌まじりに施工しよう。
楽しげに仕事しよう。
北は北海道から南は沖縄まで。
否、世界中どこだって。
透水性コンクリートは土間コンの常識を覆していくことになる。
宮本充也