2021/01/08
【静岡】「庭キャンプ、平らまたは斜めの地面、どっちでやりたい?」カレンフジ

施主よりドライテックご指名。「駐車場には水勾配をつけたくない」「水たまりにならないようにしたいという採用理由。あまりにも当たり前すぎる「水勾配」という慣習を疑う人々が増えている。「庭キャンプ」がブームになっている昨今、「庭キャンプ、平らまたは斜めの地面、どっちでやりたい?」答えは自明だ。
製造:長岡生コンクリート(担当:まさつぐ)、施工:カレンフジ(25m2、100mm厚、5名)
水勾配のない「平ら」という価値
今回の共有は現場に実際に材料を持ち込んだドライバー担当の小出さんから。
⚫︎参考記事: 「小出さんの背中を追いかけていた(バス旅行2018/09/23)」
荷下ろしの忙しい最中にまめにスマホ(無線を兼ねている)で現場の様子を撮影してくださった。
生コン車1台分の材料で25m2の駐車場舗装は5名で完成。
ものの1時間ほどの出来事だった。
しつこいようだが、従来の土間コンクリートでは到底叶わないスピード施工。
これが、一度施工した方々は必ず次回も採用を検討する大きい理由。
この現場、傍目には何の変哲もない駐車場土間コン施工に見えるかもしれない。
しかし、今回の採用理由にもある「水勾配をつけたくない」という微妙な違いはあまり見た目ではわからない。
だが、この水勾配の違いは実際に暮らす人々にとって大きい違いをもたらす。
今こそ再認識しよう、水勾配。
土間コンにはつきものの水勾配を改めて解説。
水勾配:https://nagoya-garden.co.jp/gaiko/pronnozatsugaku/
奥行き5mの駐車場で考えた場合、高低差が10cm〜15cm。
これが、あまり意識されない駐車場土間コンクリートのリアル。
もしかしたら、そんな説明もなされないまま土間コンクリートは施工されているかもしれない。
あまりにも当たり前のことだからだ。
説明すら必要ない、というわけだ。
勾配をつけないとどうなるか?
出典:https://nagoya-garden.co.jp/gaiko/pronnozatsugaku/
つまり、水たまりが発生することになる。
何も説明がなされないまま今日も数千件のエクステリア・外構工事現場で土間コンクリートで大地は蓋をされ、水勾配は付けられる。
「戸建て住宅の駐車場といえば土間コン」という全員思考停止状態のエクステリア・外構の世界。
当たり前すぎる、「水勾配」という常識。
これが、数十年という時間が経過し蓄積されてしまった「常識」というやつだ。
コロナ禍に見直された庭キャンプ、庭BBQ。
実際、コロナ禍で在宅・リモートが当たり前となり、そうなると目がつく、過ごす時間が増えるのが、家の中と外。
僕個人の周辺でも、「庭キャンプ」「庭でBBQ」が増えた。
庭で過ごすことが増えたことで人類は気づいた。
「水勾配、うぜえ」
「なんで、地面が平らじゃないんだよ」
ほんの些細なことだけど、地面が斜めっているのと平らなのとでは大きい違い。
透水性コンクリートの採用理由でにわかに増えてきたのが、「水勾配をつけたくない」という専門的希望。
知っている人は知っている。
土間コンには水勾配という傾斜がついているというリアル。
排水のために仕方ない、ということはわかっているけど、「バイクを駐輪しておくとき不安定」だったり、「ジャッキアップして車両整備する時に斜めだとあぶねえ」という声が積み重なって噴出し始めた。
水勾配、うぜえ。
透水性コンクリートは当たり前のことだが雨水をたちどころに吸い込む。
地球に蓋しないという環境性能と、ぬかるまない、斜めじゃない、という利便性を両立させている。
この舗装、まだまだ一般的ではない。
常識じゃない。
知られていない。
知られていないばかりに、今日も無数の戸建て住宅の現場で思考停止に陥った施工者らの手により地球に蓋されている。
そう、土間コン(オワコン)が今日も施工され、そのことで施工者等の貴重な時間(まる1日)は無惨にも奪われている。
施工者も、施主も苦しめる土間コンに終止符を。
土間コンをオワコンに。
今日も、地味な情報発信の旅は続く。
宮本充也