2021/02/05
【埼玉】「長靴禁止。スニーカー推奨。次世代の土間コン施工」渋谷建材・小暮工業

埼玉県。「土間コンだと水勾配の取り合いで、ガレージの収まりが悪く、フラットに仕上げたかった」「透水性が魅力」などの理由で採用。当該物件は2日間にわたって施工計画が組まれ、今回は初日、玄関前アプローチ及び建物廻り(犬走)の施工。
製造:渋谷建材(担当:大曽根勇太)、施工:小暮工業(86m2、100mm厚、9名、4時間)
ガレージ、水勾配
なんとも充実した施工写真は渋谷建材の至宝こと大曽根勇太さんから共有されたもの。
シンボルツリーの立派なソテツが印象的なお屋敷の大規模外構舗装に採用された。
「土間コンだと水勾配の取り合いで、ガレージの収まりが悪く、フラットに仕上げたかった」
「透水性が魅力」
ガレージ、水回り、水勾配、犬走といったワードが並ぶ際にはテッパンで採用されるようになった。
そして今回はなんと2日間に分けて150m2超の大規模案件(2日目は駐車場)。
初日は玄関前アプローチ並びに建物周り(犬走)の施工。
ドライテック施工上の特徴はなんといっても仕上げ面を直後から歩けるってことだと思う。
砂の配合されていない砕石に薄くセメント・バインダペーストが取り巻いている材料。
大量の水と砂が配合された通常の生コン材料と違って材料の密度の差異から生じるブリーディング(余剰水が浮いてくる)が発生しない。
だから、プレートコンパクタ(30kgタイプ)で転圧すればそれ以上にやることがない。
それで、仕上げ完了。
プロの施工者を悩ませる土間コンのようにブリーディングの乾き待ちや金鏝仕上げなどで長時間を奪われることがない。
省エネ土間コン。
エンドユーザー施主(発注者)への価値提供だけではない。
その担い手である施工者(製造者も)にも配慮された材料だからバズる。
舗装の常識は急加速で変化している。
長靴禁止の土間コン施工現場
(出典:https://www.sanki-j.com/blog/?p=23926)
施工や製造に携わる人たちなら土間コン施工現場がどんな光景か想像がつく。
足がくるぶしまで生コンに埋まる。
だから、長靴必須。
ていうか、スニーカーで現れようもんなら、そのスニーカーお釈迦覚悟で施工せねばなるまい。
水が染み込んでくる。
予め敷設されているワイヤーメッシュは70mm浮かせてあるため足元もおぼつかない不安定な中での施工。
均し終わりブリーディングが乾いたら今度はこれ。
クッションスリッパーと呼ばれる履き物に履き替えて金鏝でせっせと表面を仕上げねばならない。
ドライテックは施工実績の写真からもわかるように、普通の靴で施工できる。
逆に、長靴禁止。
なぜなら、長靴はかかとが出っ張ってる為仕上げ面に凹凸を生じさせてしまう懸念があるからだ。
スニーカーが推奨されてる。
今日日の土間コンはジーパン、Tシャツ、スニーカー姿で施工されているのだ。
僕は一度だけ靴下で施工しているのを富山で見たことがある。
⚫︎参考記事:「どんな格好で施工してんの?」《靴コレクション》2020【夏】
生コンポータルではこの施工性を全国各地でまだ今日も土間コンに苦しんでいる施工者の皆さんに伝えたい。
まず、知ってもらいたい。
で、興味を持ってもらって、実際に手に取ってもらいたい。
一回でわかるはずだ。
もう、土間コンに戻れないって意味を。
明日はいよいよ駐車場の施工に移る。
150m2を2日に分けて施工。
いずれも、お昼くらいから施工。
生コン製造者も朝一を避けてくれるから大満足。
関わる全ての問題を解決してくれるから普及する。
それでも、まだまだ、「知られていない」ドライテック。
今日も地道にコツコツと、知ってもらう努力は続く。
宮本充也