2021/02/07
【埼玉】「プロダクトに寄せている担い手の想い、コンセプト、ストーリー」渋谷建材・小暮工業

埼玉県。「土間コンだと水勾配の取り合いで、ガレージの収まりが悪く、フラットに仕上げたかった」「透水性が魅力」などの理由で採用。当該物件は2日間にわたって施工計画が組まれ、今回は初日、玄関前アプローチ及び建物廻り(犬走)の施工。 2日目。
製造:渋谷建材(担当:大曽根勇太)、施工:小暮工業(96m2、100mm厚、7名、2時間50分)
2日目は慣れて2名減1時間短縮
⚫︎参考記事:【埼玉】「長靴禁止。スニーカー推奨。次世代の土間コン施工」渋谷建材・小暮工業
施工Before。
参考記事にあるように、こちらの現場は合計で182m2を2日間に分けて施工した。
初日は86m2を9名がかりで4時間で完成。
4時間施工して施工者の皆さんも要領を得て2日目は2名減の7名体制の施工となる。
写真奥に見えるのは前日完成したアプローチと家まわり。
今回は手前駐車場スペースの施工。
施工After。
2日目駐車場96m2は2名減の7名で2時間50分で完成。
1時間10分の時短となった。
以下は、前日施工部分も含めた完成写真。
お見事。
映える。
真っ平ら。
そして、土間コンと違って雨が降っても水たまりどころか滞水しないからコケ・カビが生育しない。
雨に溶け込んだ汚れも広がらない。
だから、いつまでも完成直後とそんなに変わらない美しい表面が続く。
このところ「見た目」「意匠」が理由でドライテックが選ばれることが多い。
時代の常識というやつほど不確かなものはないと僕はこのところ強く感じている。
営業に必死だった頃、営業に伺うと購入者は常に「買わない理由」を述べていた。
中には、「ゴツゴツした見た目」をあげている人もいた。
でも、今など昔営業に伺っていたハウスメーカーがお施主さんに希望されて「仕方なく」問い合わせを寄せてきたりもしている笑。
こう考えると、できないことは何もないように思えてくる。
よくよく考えてみれば法律だって不確かなものだ。
大昔は奴隷制度を法律で認めていたのだ。
人々は奴隷制度に対して何の悪意も抱いていなかった。
当然のように奴隷がいた。
その当時の経済システムは奴隷制度なしでは成り立たなかったというのもあったろう。
これから迎える新しい時代の予兆、カーボンニュートラルや資源循環型社会。
さらには、深刻化する水災害。
大地を削らない、汚さない、蓋しない、CO2を収容するコンクリート。
使わないことがあり得ない。
大地を削り、汚し、蓋し、CO2を吐き出し続けるこれまでのアスファルトやコンクリート舗装。
今はまだ、使っていることが当然だと思ってるし悪気もない。
ただ、それほど遠くない将来には人々の常識や感覚も変化しているのだろう。
この5年を振り返ってもそう思わせるだけの証拠は少なくない。
大地を削り、汚し、蓋し、CO2を排出するアスファルトやコンクリートで駐車場を作ることはきっと奴隷制度のように法律で許されない時代がやってくるはずだ。
妄想だろうか。
僕はそうは思わない。
生コンは水の次に流通している材料なのだ。
その生コンの文脈がアップデートされるだけでかなりの度合いで地球環境は改善に向かう。
今回完成した192m2の舗装。
ぱっと見、すごく美しいと思う。
きっと僕のように、これらの写真を「美しい」と思う人は少なくないはずだ。
人々を「美しい」と思わせるその理由はきっとその背景にあるストーリーやコンセプトを感じ入るからなのだろう。
大地を削らない、汚さない、蓋しない、CO2を収容する。
この文脈が、以前は「表面がゴツゴツしてて嫌だ」を「味のある表面でかっこいい」にしてしまう。
よく言われる、「コンセプトが重要」は確かだ。
プロダクトに寄せている担い手の想い、コンセプト、ストーリー。
多くの人々がこのドライテックに関わり、いろんな活動や共感を生んできた。
これからもそんな共同、連携を大切に、コンクリートを通して、僕たち生コンラストワンマイル(製造や施工に携わる人々)の思いを世界に発信していきたい。
その足跡が人々の共感を勝ち取り、「美しい」と評価され、時代や社会の常識を変えていくことになるはずだ。
宮本充也