2021/03/24
【山梨】「いよいよ道路にもあたりまえに採用されるようになった」炭平興産 白州工場・匠ガーデン

山梨県韮崎市。当初、勾配のある私道を石畳で検討していたが予算が嵩み過ぎるため施工の匠ガーデンより現場に働きかけドライテックの砂利撒き仕上げが採用された。(フッコー大柴さん共有)
製造:炭平興産 白州工場、施工:office匠ガーデン他(180m2/28m3、120mm、8名、6時間)
道路にもドライテック
180m2の道路が8名6時間で完成。
道路だ。
エクステリアから道路にはみ出し始めたドライテック
いよいよといった感じだ。
ポーラスコンクリート舗装普及16年。
やけくそで手当たり次第飛び込み営業しまくっていた当初は最初から道路を狙っていた。
当然、実績のないドライテックは全然相手にされなくて、続いて公共工事の歩道とか大型建築工事の外構舗装を志向して、ゼネコンや自治体などに営業しまくった。
いくつかは決まったが、いくつかは大炎上(地獄のようなクレーム)。
まだまだ大海原に船出する時期ではないことを悟り6年くらい前から小規模・エクステリアに的を絞って全集中した。
訪問営業も一切やめてインターネットによる情報発信に集中した。
これが当たって今では毎日のように日本全国のどこかのエクステリア工事で必ずドライテックが施工されるようになった。
ここ数年の様子は施工実績に詳らかにされている。
一切営業を辞めてしまったからといって、それまで営業していた先からの発注は途絶えたわけではない。
例えば東京電力や東京都のような発注機関から園路や歩道、鉄塔内舗装のような発注は絶えず寄せられていた。
隈研吾設計が手がけた東洋大学赤羽キャンパスのような民間大型案件に採用されたのいも最近のことだ。
⚫︎参考記事:【東京】「やってみよう!舗装の常識はコンクリート!!」岡庭建材工業・前田道路・隈研吾
エクステリアで多くの実績を重ねドライテックは磨かれた。
次第に全国に協力者を増やし、今では製造協力工場は600を数える。
それぞれの生コン製造者と普段取引している施工者はすなわちドライテックの施工供給網とすることができる。
いつの間にか広域の強靭な製造・施工網が構築されていた。
そして、道路だ。
民間駐車場や歩道など建築外構舗装に道路を加えれば文字通り「地面全部」を市場対象とできる。
分相応とはよくいったもので、これまであきらめず長年続けてきたため、ようやく市場と顧客にその実力を評価されるようになったのだと思う。
もしもあの当時、最初から道路に採用されていたとしたら、供給体制も構築されておらず経験も乏しいため、炎上どころの騒ぎではなかっただろう。
実力がなかったのだ。
下手に背伸びをして大炎上したらそれこそ諦めてしまっていただろうから受注しなくてラッキーだったとも言える。
そして、今、実力を備えた。
今回のように私道とはいえ道路にあたりまえに採用されるようになったのだ。
今にして理解する。
世界(外部)を変えようとして働きかけても、世界の方からは変わってくれない。
内側を見つめて自分ができることをひたすら続ける努力をしていると、いつしか世界の方が頼んでもないのに変化する。
だからこれからも絶対に営業(売り込み、他人を変えようとする努力)をしないようにしたい。
内側を見つめてできる努力をひたすら続けていれば外の世界が理想的に変化していくことを知っているからだ。
そろそろ道路会社を訪問してコラボレーションの申し入れをしようかとも考えていたが、所詮道路会社にその準備ができていない状況では何を働きかけたとしても徒労に終わるだろう。
然るべき努力をしていれば道路会社の方から協業を申し入れてくるのだ。
ハウスメーカーが売ってくださいと申し入れてきたように。
そういうもんだ。
5年以内に確実にそうなっている。
断言しておこう。
いよいよ道路にもあたりまえに採用されるようになった。
感慨深い。
さて、今日もひたすら情報発信(自分ができる努力)に励むとしよう。
宮本充也