2021/04/29
【長野】「実際に足を運ぶ、やってみる、の精神を大切に」アップル生コン

長野県松本市。会社駐車場の一部に施工。既存取引先を対象に施工見学会を兼ねた製造練習1日目。2日間、2回にわたってドライテックの製造・施工を体験することによりいよいよ松本市でもドライテックの供給体制が整う。
製造・施工:小石興業 アップル生コン工場(担当:加藤平、1日目・8m2、100mm厚、3名、30分)
施工動画
実際に足を運ぶ
⚫︎参考記事:【長野】「今までOKだったのに、ある日突然NGになる」アップル生コン・丸壽産業
小石興業 アップル生コン工場の見学会に先立ち、副工場長の加藤さんは生コンポータルを訪ねていた。
車で4時間ほどの距離。
そういえば、この加藤さん、かなり頻繁に当社をお訪ねいただいている。
面白い、と思った技術や製品があると、とりあえず訪ねてみるという。
そして、小石興業 アップル生コン工場にはそうした個人の思いを押さえつけない開放的な雰囲気に包まれているという。
もともとはアウト工場と言ってご当地の生コン組合に所属していない業態だったそうだ。
組合という秩序を否定はしないが、リスクを取りつつも自由度の高い操業の中で新取の気風が醸成されていたのかもしれない。
「アウトの頃は大変だったけど、それはそれで充実して楽しくもありました」
可能性から目を背けず実際やってみるのもありなのかもしれない。
アップル生コンの由来はご当地がリンゴの名産地だということだそうだ。
創業時、ご当地の名産品であるリンゴ、スイカ、いずれかに因んだ名前にしたかったという。
もしかしたら、ウォーターメロン生コン(あるいはスイカ生コンか?)になっていたかもしれないという逸話は微笑ましい。
施工Before。
2日間にわたって予定されている見学会初日。
構内に展示スペースを確保し製造されたドライテックを職員の方々でDIY。
「やってみる」
物事を本当に理解する時に一番手っ取り早いのは「やってみる」。
実際に足を運ぶ。
インターネットで便利になった時代だからこそ、やる前からわかったような気にならないで、やってみる、行ってみる、という姿勢が大切なのだと思う。
施工After。
初めて材料や道具を見た、触った、人々によるドライテック完成。
この経験は体に染み付いて離れることはない。
「やってみる」
そんな精神を持った人々が操業する生コン工場アップル生コンにもいよいよドライテックは実装された。
一気呵成というわけにはいかないけれど、全国各地3200と言われる生コン工場が操業するそれぞれの地域で、少しずつこうして見学会を通してドライテックが実装される。
大地に蓋しないコンクリートの供給体制が少しずつ少しずつ整備される。
ちなみにアップル生コンではこんなレトロな生コン車が今も現役で活躍している。
今年度全体20%640工場体制突破
「生コンソリューションが見つかる」生コンマッチング(https://www.nr-mix.co.jp/matching/)では生コン工場にとって機会になりえる各種テックやプロダクトを紹介している。
そのキラーコンテンツともいうべき地球に蓋しないドライテックは今600弱の全国の生コン工場に支えられて製造・出荷されている。
こうした製造者の情報は「生コンをもっと身近に」生コンビニ(https://www.nr-mix.co.jp/diy/sale/)という施工者・DIYer向けサイトで公開されている。
どの工場ではどんな取り組みがされているのかが広く一般公開されている。
これまで生コン工場といえば一般にはまるで知られる存在ではなかった。
中でどんな人がどんな思いで生コンに携わっているのか。
そもそも、生コンとセメントの違いすら認識されていない。
「へえ、宮本君生コンやってるの?線が細い割にすごいね」
生コン工場は屈強な男たちが腕っぷしにものを言わせて生コンを製造しているとでも思われてるのだろうか笑。
72年目を迎える日本の生コン産業。
現時点ではほぼほぼ世間の解放されていないのは内向きの情報共有のみ腐心してきたツケだ。
ただ、裏を返せば「伸び代しかない」ということにもなる。
チャンスしかないのだ。
そんな知られていないだけで実はすごい生コン工場のリストが今年度全体の20%640工場を突破する見込みだ。
いよいよ局地的で限定的な供給体制ではなく面的に統合された有機的なつながりとなる。
生コン産業の文脈を代表する大きなうねりが生み出される。
知られていないだけで実はすごい役に立つアップル生コンのような生コン工場がもっと身近になる世界には僕たちが活躍するフィールドは無限に広がっているのだろう。
インターネットはもちろん最大限利用するにしても、「実際に足を運ぶ」「やってみる」の精神を大切に、引き続き熱い交流の輪を広げていきたい。
宮本充也