2021/05/12
【北海道】「泥炭地におけるインターロッキング、アスファルト、そしてドライテック」大世紀生コン・タケザワウォール

札幌市手稲区。こちらもOB客からのご紹介。泥炭地(軟弱地盤)においてアスファルトやインターロッキングは必ず歪む(わだち、不陸)地質。土間コンまたはドライテックを提案した。泥炭地でドライテックを施工するのは今回初めてであり経過の目視確認は3年かけて見届ける予定。
製造:大世紀生コン、施工:タケザワウォール(担当:竹澤晴也、37m2、100mm厚、4名、1時間半)
泥炭地におけるドライテック
共有はタケザワウォール竹沢社長から。
37m2の駐車場にドライテック採用。
4名で1時間半で完成。
雪解けの季節北海道エリアもいよいよドライテックが繁忙期を迎えている。
このところ、竹沢社長からブログのネタに苦しんでいる僕を思いやってたびたび現場共有をいただいている笑。
⚫︎参考記事:【北海道】「まだ施工できる業者数が少なくて土間コンのように気軽にオーダーできない」大世紀生コン・タケザワウォール
もし、こちらをお読みになっている施工者さんがいらしたらぜひ施工現場の共有をお寄せいただければ幸甚である。
それら施工実績は御社名と県名を必ずタイトルに付してブログとして紹介する。
そのことで、SEOが強くなり、ドライテック、あるいは水はけ、雑草などを検索する方の目に御社名が触れる機会が増える。
つまり、集客上メリットが生まれるというわけだ。
さらに、今回の現場は「泥炭地でのドライテック適応」という新しい挑戦となった。
竹沢社長によれば、泥炭地においてはインターロッキング、アスファルト舗装、いずれも歪むという。
不陸(ふろく)
わだち
それぞれに特有の問題が必ず起きるそうだ。
ドライテックは大丈夫なのか?
結論から言えば、ドライテックの場合、供用中に上載荷重による不陸、わだちは発生しない。
いつも引き合いに出すように、ドライテックはコンクリート。
石油製品(プラスチック製品の仲間)アスファルトのように変性しない。
無機質コンクリートは、陶器やガラスの仲間。
だから、たわんだり変性したりしないのが特徴。
不陸もわだちも結局たわむことによって生じる。
支える地盤が泥炭地であることから、下地が弱いことが想定される。
長年の雨水の浸透はさらに路床CBRを低下させるだろう。
そのことで、ドライテックに懸念される問題は「割れ」となる。
一般には乗用車程度の上載荷重で考えれば100mmも厚みを確保しておけば大丈夫、ということになるのだが、そこは慎重なタケザワウォール。
ドライテックを初めて北海道に導入されるときにもきちんと一冬経過観察をして「いける」となってからいよいよ実際の現場に提案をするようにされていた。
理屈から言えば「大丈夫」な泥炭地でも、実績があるわけではないので、今後の経過観察は生コンポータルとしても注目していきたい。
にしても、このところつくづく感じ入っているのは、物事はタケザワウォールさんのように施工者の中でもごく僅かな割合の人々が全体を規定しているのだなということ。
施工者100人いたら、ドライテックに最初出会った時の反応は十中八九ネガティブなものだ。
「やったことないからできません」
という、施主に対してのリアクション。
16年、そんな一般のリアクションという負圧に対してめげず普及を継続してきた。
その活動を常に引き上げてくださったのは100人いたら数名、あるいは1名の物事に対して「やってみよう」という姿勢の人たち。
そのごく僅かな人たちの存在がこれまでドライテックの普及を力強く支えてくださった。
今はありがたいことに施工業者の方々からも多くの問い合わせを寄せられるようになっている。
「もともと俺は知ってたんだ」
「興味があった」
後から言うのは簡単だ。
僕たちが本当に尊敬するのは、多くを語らず、常に行動で示す、ごく僅かな人々。
これからも、本質を見失わず、そんなごく僅かな人々(イノベーター)と価値あるイノベーションを社会に起こしていきたい。
宮本充也