2021/07/12
【茨城】「施工中ふいの雨天にも負けないドライテック」行方コンクリート・大恵建設

茨城県神栖市。施主と施工大恵建設林さんは友達で施工を駐車場整備の相談をした。林さん当初土間コンクリートで考えていたが施主より水勾配をとりたくないからとにかく透水性コンクリートの希望され、YouTubeを何回も見てやる気になった。
製造:行方コンクリート(担当:木内定男)、施工:大恵建設(担当:林久近、43m2、100mm厚、4名、3時間、タイムラプスあり)
施工中の雨にも負けない
茨城県の行方(なめかた)コンクリートでのドライテック製造状況。F材はプラントミキサーではなく生コン車のアジテーターに材料投入と同時に添加される。
茨城県神栖市。
お施主さんからお友達の林さん(施工)に駐車場整備のご相談が寄せられた。
当初林さんとしてはテッパンの土間コンクリートを計画していたが、「水勾配をつけたくないのでとにかくドライテック」という友達のゴリ押し笑に負けてYouTubeを何回も再生してみた。
次第に、「うん、これならいける」となりドライテックを採用。
ただし、動画で見ただけでは転圧のタイミングなど細かいところに自信がなかったため「無料で来てくれるなら」ということで生コンポータルに施工指導を依頼。
まさつぐが駆けつけた。
普遍的な施工フローの骨子として、敷設された材料をレーキ(最近はタンパも登場)で平坦に均してから、プレートコンパクタ(30kgタイプ)で締め固める。
締め固めの際にプレートマーク(凹凸、不陸)が発生しないように、ベニア(4mm厚)を用いる場合もある。
普段土間コンばかりでプレートの取り扱いに慣れていない方にはおすすめだ。
また、隣接構造物との境目(縁部、端部)については別途手作業で締め固める。
プレートの振動が伝わりにくい箇所は同様に仕上げられる。
施工当日は不安定な天候ということもあり、時折雨に見舞われた。
こんな状態で普通は土間コンの施工は見送られるところだが、ドライテックの場合は仕上げたそばからブルーシートなどで簡易養生するだけでOK。
工程が土間コン1日がかりに対してドライテック30分とかなのでこの芸当が可能。
⚫︎参考記事:【京都】「" 1日仕事(土間コン)" vs " たったの30分(ドライテック)"」吉岡商店・岡田石工業
施工中の雨にも負けないドライテックということができる。
(とはいえ、土砂降りなど雨天の施工を推奨しているわけではありません)
施工After。
仕上げ面の大半がブルーシートで覆われて見えないけれど汗、見えてる範囲に関してはばっちり平らで勾配なし。
お施主さんもきっと林さんの見事な施工に大満足していただいていることだろう。
宮沢賢治も真っ青?!雨にも負けない土間コンクリート(ドライテック)
これまでの土間コンの常識
- ブリーディングや仕上げなどで作業が1日仕事となる
- 左官屋さんと生コン屋さんの予定が合わず工期がずれる
- メッシュ配筋施工の面倒と打設中の足元の面倒
- いつも頭を悩ませる水勾配の問題
- 土間コン表面に発生する「色むら」と「ひび割れ」でお施主さんとトラブル
- そのほか面倒くさいが沢山
新しい土間コンの常識
- 夕方から打てる土間コン→完成までたったの30分(住宅外構)
- 午後なら生コン屋さんの予定も入りやすい
- 水勾配を考えなくてもいい、透水性コンクリート
- メッシュ配筋の設置不要、打設作業も楽
- ペーストがないから「色むら」がない「ひび割れ」が見えない
- その他ハッピーが盛り沢山
(土間コン vs ドライテック:https://www.nr-mix.co.jp/dry_tech/)
いつもの引用だが、とにかくドライテックは30分とか短時間で仕上げまで終わってしまう。
しかも、その上を仕上げ直後に歩行できる。
施工中もスニーカーとかスラックスとかだ。
「宮沢賢治もびっくり?!」尊敬する文豪のことをこんな形で引き合いに出すのは些か抵抗があるが、「インド人もびっくり?!」など、この手の表現はわかりやすいから多用している。
そう、何が言いたいかというと、雨にも負けないのだ。
通常の土間コンはプロならご存知の通り、「少しでも雨の予想があるような時にはやらない」が通例になっている。
途中で雨でも降り出したら、仕上げ面が台無しになるから。
補修の方が費用と時間がかかってしまう。
取り壊しなんてことだって想定される。
その意味で、宮沢賢治もびっくりしているのかも知れない。
施工中やおら雨に見舞われても負けないから。
ドライテックはいつも静かに笑っている。
褒められるけど、苦にはされず、サウイウモノガ、ドライテック。
(もう、これ以上は蛇足もいいところなので次のブログに移りやす)
宮本充也