2021/07/26
【埼玉】「見た目が好きです。美しいです」渋谷建材・フッコー

埼玉県上尾市O邸。ぱっと見でわかるフッコーからの共有。設計段階からドライテックが指定されている場合はそのテクスチャを生かした周辺素材と調和する表現となる。設計営業はお家芸塗壁・仕上げ材メーカーフッコーのドライテックだ。
製造:渋谷建材(担当:大曽根勇太)、設計提案:フッコー(担当:渡辺理)
ドライテックのテクスチャを活かす
施工Before。
フッコーが取り扱うドライテックは設計段階から指定されているケースが多い。
あるいは、有名建築家・大手設計事務所により設計・監理される大型物件などだ。
設計は無論排水・水勾配などの機能ももちろん、見た目(意匠)も重視する。
いわゆる、美の領域だ。
ドライテックの結合材(F材)製造フッコーは仕上げ材メーカー。
⚫︎参考:フッコー
「壁肌にこだわる」
壁、そして床はその空間を規定する。
意匠材料としての塗壁やドライテック(床材)を吟味する設計士に寄り添い必要なソリューションを提供する。
だから、平らであることや水はけ、雑草抑制など機能はもちろん、その空間は「土間コンを後から変更した」ドライテックとはちょっと異なる雰囲気が醸成される。
出た、おしゃれ。
養生テープがまだ貼ってある状態なのに、おしゃれ。
やばい。
きた、これ、おしゃれ。
やばい。
舗装面だけでご飯3杯はいける。
クール。
レンガも映えるじゃあないか。
奥のカーポートもついでにおしゃれに見える笑。
現場の人も心なしかおしゃれだ。
完成。
玄関前。
第一印象って重要だ。
⚫︎参考記事:【静岡】「おしゃれなのでドライテックにしてください」ワイエイ.ケイ
そして、美とは移ろうものだ。
時代とともに移ろう美という概念
花の色は うつりにけりな いたづらにわが身世にふる ながめせしまに
絶世の美女と言われた小野小町のうたった短歌だ。
小学生の頃「美人」として紹介されていた小野小町の絵を見て誰もが抱いた違和感。
(出典:Wikipedia)
付き合いたいかと尋ねられたら、ちょっと微妙な返事をしてしまいそうな容貌である。
クラスの〜〜ちゃんの方が可愛い。
そんなふうに思った小学生男子は僕だけではないだろう。
そして、それと全く同じことが土間コンにも言えるのではないか、というのが僕の立てた問いだ。
「白くて平滑な表面の土間コンが美しい」
それ、誰が決めたの?
エクステリア学会とか?
文壇から徹底的に糾弾された村上春樹はノーベル賞候補に挙がっている。
土間コンが白くて綺麗、なんてのは庶民を操ろうとする利権の存在を疑ってしまうのは僕だけだろうか。
きっと、僕だけだ。
だが、声を大にして言いたいのだ。
(出典:エクスショップ)
グレーで味のあるテクスチャ(水を通すための空隙からゴツゴツしている)が素敵。
土間コンに関する人々の美的感覚、審美眼は移ろっている。
これからは、ポーラスコンクリート「ドライテック」が美しいのだ。
誰がなんと言おうと僕は訴え続ける。
それが、愛ってやつだ。
世界の中心で叫び続けたいと思う。
ドライテックが一番美しいです。
「なんか、見た目がゴツゴツしてて嫌」
こうのたまった女性設計士のことを僕はいまだに覚えている。
我ながら本当に執念深い逆恨み野郎だと自覚している。
だが、浴びせられた心ない一言が僕を動機付け鍛えた、だから、ドライテックはたくましく普及したと言っても過言ではない。
Mなのだろうか。
よくわからない。
そんな抽象的でうつろいやすい「美」という概念だが、さすがは老舗仕上げ材メーカーフッコーにより見出された。
鬼の首を取ったようにアピりまくった「グッドデザイン賞2020金賞」の申請から書類作成まで実は生コンポータルは一切協力していないばかりか、ブログでアジって足を引っ張ってたくらいだ笑。
この場をお借りして立役者渡辺理さんの快挙を讃えたい。
ありがとう。
ドライテックの美を定義してくれて、ありがとう。
ドライテックは美しい。
美、とは圧倒的で主観的で多分に抽象的。
だからこそ、その他の概念、物差しは、圧倒されてしまう。
「美しいから」
それは、「そこに山があるから」と同等の超越された理由と言わざるを得ない。
「ドライテックは美しいです」
これ以外に採用の理由は必要ですか。
「雑草、草取りから解放される」「水はけ、水勾配の問題解決」「土間コン表面に水たまりが発生しない」「だから、いつまでも汚れがつきにくく、コケ・カビも生育しない」「スリップなどによる転倒リスクの軽減」
こんなもん、全て詭弁です。
欺瞞です。
あとから付け足した理由に過ぎません。
「第一印象から決めてました」
「見た目が好きです。美しいです」
そんなもんだ。
さあ、採用してくれたまえ。
ドライテックの美に圧倒されるのも悪くないだろう。
宮本充也