2021/08/04
「ドライテックの製造・施工指導員派遣は日本全国どこでも無料です」

「来ていただけるってことなんですけど、費用はどのくらいになるんですか?」。一人歩きを始めた次世代の土間コンマテリアルドライテックには一般・プロ問わず多くの人々の注目を集める。「ドライテックの製造・施工指導員派遣は日本全国どこでも無料です」
※無料はプロ施工者向けとし、一般・DIYer向けには「見学会として提供」を条件に無料対応しております
製造・施工指導は無料
【透水宣言】生コン工場向け ドライテック製造方法【マニュアル】
透水宣言 ドライテック配合説明の様子
実際の現場におけるドライテック施工指導の様子
生コンポータルは全国で0.5m3に魂を燃やせを実践していきます!
生コンポータルのある長岡生コンクリートに掲示されているモットー「0.5m3に魂を燃やせ」。
これは綺麗事ではなく、したたかな事業戦略として組織内に共有されている。
今では全国各地の、どんなに小さな現場にも「製造・施工指導に伺います」を実践している。
最初、すごく驚かれた。
「へ?無料?来てくれんの?」
実際、赤字だ。
丸赤字。
当然だ。
駐車場2〜3台分の現場に下手すりゃ往復の交通費や宿泊費も含めると10万円の経費がかかる。
当社が関わるのは施工ではなく、製造、それも、キーバインダーの販売だけ。
それだって仕入れて販売するわけだから、駐車場2〜3台のドライテックで得られる当社の利益は下手すりゃ数千円程度。
なのに、行く。
その案件ではもちろん死ぬほど赤字。
続きようがない、こんなもん。
だが、そこには、感動が生まれる。
「こんな小さな現場に来てくれるの?」
客も人の子。
今でこそ全国に及ぶこの0.5m3魂だが、もちろん僕の入職当時は生コン工場どローカルな仕事だから地元でせっせと営業活動をやっていた。
以前、田中和夫さんという営業部長をなさっていた大先輩の話をブログで紹介したことがあるが、いつの間にか「0.5m3に魂を燃やせ」というワードに当社の伝統は象徴された。
⚫︎参考記事: 「生コンポータル(長岡生コンクリート)が貢献できる領域について」(週刊生コン 2021/07/26)
そして、ある時気づいたのだ。
0.5m3の現場にわざわざ顔を出すと恐縮される、感動してくれる。
感動をきっかけに始まった取引はその後円滑に進む。
やってもらった、という恩を感じていただいた方はその後必ず当社から生コンクリートを購入していただく。
(全国区ではそうはいかないが、地元では全ての現場は現場調査を担当しているえりこさんが顔を出している。どんなに小さな現場でも)
その0.5m3はいつしか、2m3になり、30m3になって、現場ごとの収益は黒字化する。
感動はそこでは終わらず、連鎖し、循環を生み出す。
その成功体験を僕たちは忘れられない。
大手と呼ばれるゼネコンの数千、数万m3の現場にももちろん生コンは納めている。
もちろん、僕たちはそんな現場にも必ず顔を出している。
現場事務所に行っても、こっちを見てくれない。
仕事に忙しいのだろう。
挨拶も返ってこない。
我関せずなのだろう。
業者の一々に愛想を振りまく意味もない。
目も合わない。
「数千、数万m3の生コンを使ってやってんだ」そういうことなのだろう。
現場だけじゃない。
大手と呼ばれる企業や公共事業の発注機関、コンサル、設計、ゼネコン、道路、工務店、ハウスメーカー、あらゆる先を訪問営業してきたが、概ねそんな感じだ。
「営業がきやがった」
そんな感じか。
そこには感動は生まれないし、こちらも楽しくない、お役に立ちたいとも思わない。
だから、行かなくなった。
くだらないと思ったから。
「0.5m3に魂を燃やせ」
これは、詭弁じゃない。
したたかな事業戦略だ。
ここが、当社の勝ち筋だ。
そして、そんな小さな、どこにでもある、特別じゃない、こまごまとした一々の現場を大切にすることで、それを長岡生コンクリートとしては56年継続しているから、どんなに大きな伝統ある企業にもできないような、0.5m3という極小ロットの生コンを全国各地の現場に届けられるようになっている。
インターネットと企業間連携を通して誰もが成し遂げることのできなかったことを起こした。
「ドライテックの製造・施工指導員派遣は日本全国どこでも無料です」
地味だけど、当社にしかできない最大の強みです。
宮本充也