2019/04/19
「土間コンならポンプで押せる」は透水性コンクリートの弱みのようでいて実は強みもちゃんとある【ワイヤーメッシュ】が無いことでどうなる?

「土間コンならポンプで押せるけど、透水性コンクリートはどうなの?」なんてちょっと意地悪っぽい質問をされることがある。たしかにポンプ圧送は求むべくも無い。けど、ちゃんとある透水性コンクリートの強み。
ポンプで押せないけど、直取り(ぢかどり)できるのは透水性コンクリートの強み!
生コン打設の強い味方「ポンプ圧送」のおかげで驚異的な時短が実現できる(https://www.pumpman.jp/ から引用)。
透水性コンクリートはポーラス構造(連続空隙があり流動性が極めて小さい)。
そのため、この「驚異的な時短」を導入できない。
だから、大規模現場には向いてない。
運搬が面倒臭い。
大変。
そう結論づけるのは少し早い。
待ってくれ。
直取り(ぢかどり)ができる。
これって、普通の生コンには無い価値では?
生コン車が路盤にそのまま入り込み直に材料を配っている。
「そうか、メッシュがないんだね」
そう。
そういうこと。
コンクリート舗装要綱にワイヤーメッシュの記載など無い。
住宅駐車場程度の交通区分なら曲げ強度2.5Nあれば良い。
透水性コンクリートドライテックはその2.5Nを満足している。
エクステリアの土間コンはなぜかワイヤーメッシュを使っている。
(参考記事:https://www.nr-mix.co.jp/dry_tech/blog/pp.html)
透水性コンクリートの仕様にワイヤーメッシュなんかない。
路盤に直接コンクリート版。
だから、生コン車が乗り入れできる。
たしかにポンプで押せません。
ただし、重機を使ったり、バケットを使ったり。合理化する手段は他にもある。
もちろん、ポンプで押せるようになることも理想。
透水性コンクリートは日夜いろんな人のアイディアで進化し続けている。
そのうち、ポンプでも。
生コンでいいこと。
宮本充也