2019/11/11
「土木と兼業する工場に朗報?!」透水性コンクリート、公共工事

生コン工場の出自には様々がある。専業、建材系、セメントメーカー直系、そして「土木と兼業する工場」。それぞれに、それぞれの特徴があるけれど、透水性コンクリートに取り組む上で「土木と兼業する工場に朗報?!」
土木兼業の強みとは?
山城生コンは土木(山城建設)と兼業する業態。
本社は生コン製造者と合わせて地元インフラ建設を長年請け負ってきた。
なかなか簡単には地域に浸透しない透水性コンクリートの普及活動にそれでもめげず取り組んできた同社の強みに関して改めて気づかされた。
透水性コンクリート「ドライテック」の普及活動にここ1年ほど取り組んできた(https://www.nr-mix.co.jp/dry_tech/blog/1_3_1.html)。
ここに来て徐々にその活動が報われ始めている。
次は舞鶴市での受注も控えている。
さらには。
天橋立が望める海岸沿いの舗装。
経年劣化で樹脂舗装が傷んでいる様子が見て取れる。
「地元公共工事に窓口を持っている」という強み。
柵(しがらみ)を指摘されるケースもある。
別の見方をすればそれだけ連携が取れている、関係性が構築できている、とすることができる。
山城修二工場長曰く、
「公共工事にドライテックを浸透させたい」
その眼差しを見ていて僕は「これだ」と思った。
僕にも公共工事への提案・営業経験がある。
突如現れた直接契約関係のない一介の生コン屋のお兄ちゃんの弁説には担当者もなかなか親身に話を聞けない。
「実績は?」
「書類は?」
なるべくこちらの主張を遠ざけるようになってしまう。
そりゃ、そうだ。
人を見たら泥棒と思えは大袈裟だがそう簡単に突如現れた提案を採用するほど公共工事は甘くない。
一方、地元土木業者からの提案となった場合どうだろう。
日頃接している。
発注した図面をなんとかかんとか形にしてくれる頼れる存在。
互いの家族構成とかわかってる。
苦楽を共にしてきた経験がある。
そんな人(生コンを兼業している土木)から提案された透水性コンクリート。
まるで同じものだったとしても伝わり方はまるで違う。
それは柵を超越した真理であるはずだ。
生コンポータルの発端は専業の生コン工場。
いつしか公共工事を諦め民間外構という分野に的を絞ったのは必然。
ただ、生コン工場にはいろんな背景がある。
出自がある。
それぞれの出自を冷静に見つめればそこには「強み」が浮かび上がる。
例えばよくある「土木と兼業」の生コン工場。
冷静に自社を分析すれば自ずとわかること。
公共工事に窓口を持っている。
その強みをいかんなく発揮する。
こうして景色というものはいろんな強みを持ったいろんな企業の手により変化していくのだろう。
宮本充也