2019/12/06
「砂利敷きってどうなん?」メンテナンス、防草

お庭舗装の王道「砂利敷き」は好みの砂利を撒いておくだけ(下地に防草シートを設置する場合もある)。そんな砂利敷きは実際数年経ってみるとどんなふうになる?「砂利敷きってどうなん?」
砂利敷き数年後の実相
街角でよく見かけるお庭の砂利敷き。
比較的コストも抑えられるし見た目も自然の風合いが環境と調和する。
別の舗装部分との境界部の様子。
土間コンの上や側溝蓋の上に散乱する砂利。
随分離れた土間コンの上にも散乱する砂利。
実は結構メンテナンス(入れ替え)がかかる砂利敷き。
お寺の住職から聞いたこともある。
「なぜか時間が経つとなくなっちゃうんだよね」
砂利。
粒々は動く。
境内には無数の人々の出入りがある。
足で蹴るからなのか。
それとも地中に埋まるからだろうか。
時が経つと量が減る砂利敷き。
入れ替え。
舗装にかかり掃除が大変。
車が乗ったりなんかすると舗装を削る砂利。
当初のイメージとは一転なにかと施主を悩ませる。
砂利敷きの実相。
砂利敷きのように見えるけどなくならない、舗装としての機能も持つ。
長くお取引をさせていただいているカイコーポレーションさんが生み出したアイディア。
https://www.nr-mix.co.jp/dry_tech/blog/post_904.html
見た目砂利敷き。
なのに土間コンのように強度と耐久性を備え砂利は動かない。
透水性コンクリートという次世代の土間コンだ。
砂利敷きのように見えるこれは透水性コンクリートと呼ばれる舗装。
セメント(+特殊混和材)で砂利と砂利が強く結びついているから砂利がなくなることはない。
強度は通常の土間コンクリートと同等だから車も乗れる。
透水性能は降雨をダイレクトに地下水系に還元する。
つまり、周辺植物にも豊富な水を届けることができる。
環境と調和する。
さらに、雑草は生えてこない。
なにせ、コンクリート舗装だからだ。
もともと舗装表面はおこし状(ポーラス構造)でゴツゴツしていた。
プレートで転圧することでフラットにしていた。
その転圧を振動プレートではなく足踏みに置き換える。
すると、砂利敷きのテイストを残しつつコンクリート舗装としての機能も併せ持つ。
新しい庭づくりの舗装が生まれた。
数年経ちメンテナンスに苦しむことがわかっているのなら。
透水性コンクリートの粗転圧(足踏み転圧)という工法は十分「あり」だ。
宮本充也