2019/12/20
「商売は敷居を低く、住まいは敷居を高く。水はけどうする?店舗外構」

「商売は敷居を低く、住まいは敷居を高く。」より入りやすい、親しまれやすい、それが商売の鉄則。ただ、そうすると水はけが問題になるよね?これからの店舗外構には透水性コンクリートが標準になっていく。
商売は敷居を低く、すると問題になるのは玄関周りの水はけ
敷居が高いと客が寄り付かない。
商売の鉄則として「敷居を低く」は確かにコンビニの設計を見ているとよくわかる。
もしコンビニのエントランスに階段があってせっせと登らなかったら。
きっと売上が減少するはず。
地面と同じ高さ。
段差はない。
スロープもない。
顧客にとってはそうした店舗が好ましい。
一方、地面と同じ高さ。
スロープ(傾斜、水勾配)がない。
段差もない。
となると、今度は水はけに困る。
今年日本列島を襲った台風の際、コンビニではスタッフの方々がせっせと玄関周りの水はけ作業に励まれていた光景を見た。
出典:https://toyokeizai.net/articles/-/308890
敷居が低くても水はけに困らない。
ぎりぎりすんでのところで透水性コンクリートの貯水機能が浸水を防いでいる様子がわかるだろうか。
(https://www.nr-mix.co.jp/dry_tech/blog/post_852.html)
こちらは三重県の店舗外構に採用された透水性コンクリート。
前年の大雨の際には普通の舗装だったため浸水してしまったそうだ。
こちらも店舗である以上「敷居を低く」という鉄則に則っている。
そして、敷居が低くありながらも水はけの問題を見事に解消している。
これからの店舗設計外構舗装は透水性コンクリートが標準に。
アスファルトではダメだ。
石油製品では紫外線劣化や度重なる踏圧などで空隙は潰れていつしか透水性は失われる。
一方、コンクリートはガラスの仲間。
一旦形成した空隙は潰れることはない。
恒久的に水を通し続ける。
それが透水性コンクリート。
そして、今やそんな透水性コンクリートは広く全国で供給体制が整った。
日本全国47都道府県全部で製造され届けられるようになったのだ。
DIY人気もありこのところ一般の方々からの問い合わせも多い。
一方で、時代の流れを汲んだ専門施工業者からの引き合いも寄せられる。
点と点が線になり面になりつつある。
商売は敷居を低く。
それなら絶対透水性コンクリート。
店舗設計に携わる人は絶対知っておくべき知識と言っていい。
宮本充也