2020/02/03
「施工者にとっての透水性コンクリート」インターネットが拓く生コン新市場(セメント新聞)pt2

セメント新聞紙上で紹介された「インターネットが拓く生コン新市場」座談会では製造者・施工者・流通それぞれにとっての透水性コンクリートの意義が議論された。その2「施工者にとっての透水性コンクリート」
「水勾配が要らないコンクリートというので興味を持った」
写真は富士西麓ガーデン木川勇麿さん。
カーポート&透水性コンクリートの同日施工見学会に関心を持ち参加。
即席の座談会に気持ちよく参加していただき「施工者にとっての透水性コンクリート」について語ってもらった。
施工者にとっての透水性コンクリート
「水勾配の要らないコンクリートというので興味を持った」
「水はけが悪くて困っている」という相談
「機能性については透水性コンクリートを使わなければ解消できない場面が必ずあります」
実際に同社で提案し採用された透水性コンクリートの現場(約120m2)。
DIY可能な施工性と「選べる」の提供
富士西麓ガーデンは透水性コンクリートのリピーターだ。
その姿勢は常に進取の気迫に満ち溢れている。
かといってその透水性コンクリートは特別な技能者でなければ施工できない性質のものではない。
木川さん自身が語っているように元は造園が専門でエクステリア(外構工事、舗装)は不得手だったそうだ。
そんな木川さんにとっても透水性コンクリートは非常に敷居が低かったそうだ。
DIYが可能(https://www.nr-mix.co.jp/dry_tech/blog/diy_7.html)であることからもわかるように、
⚫︎ワイヤーメッシュ敷設
⚫︎ブリーディング水引き待ち
⚫︎金鏝仕上げ
という専門性の高い作業もなく、
⚫︎敷設
⚫︎均し
⚫︎転圧(締め固め)
だけで仕事が終わってしまう簡易な施工性は施工者にとって大きな魅力を意味する。
それだけではない。
「土間コンといえば土間コン」
という選択肢の無かった分野に新しい「選べる」を提供できることは施工者としての提案の幅を広げることにもつながる。
今後、モノタロウやエクスショップなどIT流通が透水性コンクリートを浸透させていくことで社会一般「施主」から指名されるようになる。
そのことは施工者にとって新しい市場が拓くことを意味する。
つまりそれだけ活躍のフィールドが広がるということなのだ。
生コンもそうだが、施工を含む建設全般のイメージは決して明るくない。
そんな産業が透水性コンクリートに象徴されるコンクリートテックの先端技術によって社会に見出されイメージが改善しより多くの才能が流入してくる世界。
それこそが「施工者にとっての透水性コンクリート」の意義と言える。
(その3「流通にとっての透水性コンクリート」につづく)
宮本充也