長岡生コンクリート
ドライテックは高い透水性を持ちながら
表面強度・曲げ強度に優れたポーラス構造の高強度コンクリート

2021/04/27

《衝撃》「アンカーの引き抜き強度は何故普通コンクリートよりもドライテックの方が大きいのか?」TOKO・エクスショップ

《衝撃》「アンカーの引き抜き強度は何故普通コンクリートよりもドライテックの方が大きいのか?」TOKO・エクスショップ

よくある質問、「ドライテックはアンカー効くの?」。カーストップをはじめ、物置やカーポートの補助柱などエクステリア構造物を固定するのに設置されるアンカーボルト。「ドライテックはスカスカ(空隙)してるからアンカー効かなそう。効いても強度出なそう」そんなイメージを心地よく転覆させた世紀の大実験が福井県鯖江市で行われていた。



ポラコンの方がアンカーが効く

⚫︎参考記事: 「アンカーボルトは透水性コンクリートにも効くの?」実験・動画


全ての職人たちよ。

全ての業界人たちよ。

皆さんの目は節穴です。

いつの間にか経験を重ねるとわかったような顔をしはじめ、謙虚さを失う人々。

曇りなき眼を失う人々よ。

僕は感動しています。

その試験結果が出たとき思わず「やったー!」とグリコの看板のようなポーズで叫んでしまいました。

隣にいた加島さんを「ビクッ」と驚かせてしまったほどです。

そう、固定されたアンカーの引き抜き強度は、普通コンクリートよりも、ドライテック(ポーラスコンクリート)の方が高かった。

厳密に言えば、ドライテックの引き抜き強度は上限1,000kgに耐えた一方、普通コンクリートに固定されたアンカーは685kgで抜けてしまった!

信じられますか、この衝撃の事実。

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圧縮・引っ張り試験機にドライテックのサンプル版を設置している様子(鯖江市・TOKO)。

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試験機の上限値1000kgを突破したことがわかるグラフ。

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試験後のサンプル版。

つまり、このドライテックに穿たれたアンカーボルトに100kgのおじさんが10人ぶら下がっても抜けない、ということが実証された!

衝撃!

こんなスカスカなのに!

もう、実験する前からわかったような口を聞く職人などは「アンカーは無理」としたり顔していた皆さん、刮目してください!


続いて、普通コンクリートの試験に移る。

この僕ですら「やっぱり上限の1000kgとかは楽勝なんだろうなあ」と思って試験を眺めていた。

「ワンチャン、300kgとかでアンカーボルト抜けてくんねえかな」と淡い期待を抱いてはいたが笑。

「まあ、まさか、ポラコンよりも普通コンクリートの方が弱いなんてことはないだろうなあ」

僕も皆さん同様いたずらに経験を積んで皆さんと同様に眼が曇っていたようです。

計測メモリが685kgを指したところでその事件は起きた。

降伏。

降伏とは、金属材料などに応力を加えていくと現れる現象である。例えば鋼に応力を加えていくと、応力-ひずみ線図は図1のような挙動を示す。図1では、応力が点2に至るとひずみは大きくなるのに対し引張応力は下降する。このとき鋼は降伏したという。 ウィキペディア

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サンプル版の底面がコーン破壊を起こしている様子。

アンカーボルトに引張力が生じた時、コンクリートが割れて抜けてしまうような破壊が起きます。 これを「コーン破壊」と呼びます。 コーン破壊は、コンクリートの付着強度というか、せん断強度に由来するもので、耐力を求める計算式が独自にあります。(出典:https://kentiku-kouzou.jp/struc-ko-njouhakai.html

イノベーションが起きた瞬間だった。

ポラコン(ドライテック)よりも、普通コンクリートの方が、アンカーの引き抜きに対する抵抗力が小さい。

全てのプロの人々の思い込み、考え違いが明るみになった歴史的瞬間である。



結果が生まれてからの屁理屈を考察

全ての理論は屁理屈だと言ってしまえば言い過ぎだけど、人は圧倒的な結果や実績が生まれてから、いそいそとその原因に理屈をつけようとする。

この僕とて例外ではない。

何故、普通コンクリートよりも、ドライテックの方がアンカーが強く固定されていたのだろう。

その理由を僕は、「滑り抵抗性」「すり減り抵抗性」の2つだと考えた。


すべり抵抗値(Skid Resistance)とは舗装面と自動車のタイヤ等との間に発生する摩擦抵抗値のことです。 摩擦抵抗値が大きければ自動車はスリップしにくくなり、小さければスリップしやすくなります。(出典:https://www.h-road-s.co.jp/service/suberidome/skidresi.html


一般に、ポーラスコンクリートのように粗面の舗装は滑り抵抗性が高いとされている。

つまり、滑らない。

アンカーが上方へ引き抜かれようとするときにより大きな摩擦を起こす方が強度が高くなる。

そのため、平滑面の普通コンクリートよりも粗面のポーラスコンクリートの方が引き抜きにくかったということなのではないか。


コンクリートのすりへりとは、コンクリートの表面を水が流れたり、車などが走行することによる摩耗作用や衝撃によって、コンクリートの断面が徐々に減少していく劣化です。(出典:https://concrete-mc.jp/abrasion/#2-1


そして、すり減り抵抗性。

一般にセメントペーストよりも骨材の方がすり減り減量が小さいとされている(ちょっと自信ない汗)。

つまり、普通コンクリートはセメントペーストですり減りに抵抗するのに対して、ポーラスコンクリートは骨材でがっぷりよつで抵抗する。

だから、すり減り抵抗性の強いポーラスコンクリート構造の方が引っ張りに対してより強く抵抗した、ということではないか。



まあ、よくわからない笑。

とにかく、事実として、スカスカで簡単にぼろっと抜けてしまいそうなポーラスコンクリートに固定されたアンカーボルトの方が強固にコンクリートに突き刺さっていたということが知れた。

よくある質問、「アンカーボルトはドライテックにも効くの?」に対する衝撃の答え。

「普通コンクリートよりもより強固に効きます」

今回サンプル数としてはたった1vs1検体だったため、より多くの検体、きちんとした管理下における試験が必要であるはずだ。

お尋ねしたところなんと不可思議なことにこのアンカーの引き抜き抵抗力についてのエクステリアメーカーのデータは皆無という。

ということはつまりアンカーの構造的強度は全く信用されていないということなのだ。

一方、物置が風などの応力を受けてアンカーが抜けてしまい転がり近隣の構造物を破損するような事件もないではないという。

エクステリア業界の深淵なる闇笑。

みんな使ってるのに、その性能は基本信じてない、という事実。


エクステリアシーンでは当たり前のように利用されているアンカーボルトによる固定。

そして、今回わかった事実は、コンクリートよりもポーラスコンクリート(ドライテック)の方がその固定力は強いということ。

「とりあえず、やってみる」

やりもしないうちからさもわかったように講釈を垂れる大人になりたくない。

そう思っていても、ついつい自分も経験を積むことで、そんな大人の仲間入りしてしまっている。

少なくとも今回の実験ではポーラスコンクリートのアンカー固定力は実証された。

今後関係各位のご助言を踏まえて更なる実験を重ねていきたいと思う。



宮本充也

宮本 充也

主な著者生コンポータル 主宰
長岡生コンクリート 代表取締役 宮本充也

宮本充也のFacebook

1級(造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士

「生コンてなんて悪いことだらけなんだろう!」
僕が家業の生コンに入職した時に感じたこと。
朝は早いし、休みは少ないし、残業(残コンのせいで)もあるし。
建設業界の底辺に位置する産業 [ 続きを読む ]

水勾配がいらない土間コン「ドライテック」については
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