2019/07/16
Twitterの透水性記事【世界の未来予測】をプロの視点から解説する(その1)

Twitterで透水性(排水性)に関わるテック掲載を見かける。当該記事はアスファルトに関してだが一般の関心を高めるtwitterをはじめとするSNS拡散は非常に大切だ。プロの視点から解説する
https://twitter.com/KininaruMirai/status/1150727315296411649?s=07
Twitterの透水性記事をプロの視点から解説する
https://twitter.com/KininaruMirai/status/1150727315296411649?s=07
世界の未来予想 on Twitter
というアカウントの記事でこんな映像が紹介されていた。
インフルエンサー(influencer)の記事なのだろう。
1.8万件のリツイートがなされている。
一方の生コンポータルのリツイートはあって、数件。
この影響力の違いをまざまざと見せつけられる。
情報発信はやはり「伝わってなんぼ」。
日に3回ブログをUPしてはや40ヶ月を経過した。
いよいよWEBを介して不特定多数の方々から問い合わせを頂戴するまでになった。
初年度はたった44件しかなかった問い合わせが今は1,000件を超えるペースでもたらされている。
隔世の感がある。
さて、そんな透水性コンクリートに血脈をあげるプロの視点から本記事を開設したいと思う。
ちなみにこちらのTwitter記事は生コンポータルの由起野さんが発見しグループで共有したもの。
透水性にはアスファルトとコンクリートがあって、コンクリートはあまり知られていない!
日本は95%の舗装がアスファルトで施工されている。
同記事も結合材がアスファルトとなっている。
アスファルトもコンクリートも構造そのものはまったく同じ。
砂利(または砕石)が結合材(アスファルトまたはセメントペースト)で雷おこし状に固化させた構造。
その隙間を縫って水が透る。
水が抜ける。
アスファルトもコンクリートもこれは全く同じ。
アスファルトの由来。
アスファルトは石油製品ということはあまり知られていない。
昭和生まれなら社会の教科書に出てきた。
平成生まれ以降の人たちにはあまり馴染みのないアスファルトの由来。
昭和生まれなら社会で勉強した。
その、
原油を生成する過程で発生する残渣を道路舗装に有効利用している。
というのは過去の話になっている。
子供心に「アスファルトはすごい」と思っていたものだ。
人の生活になくてはならない石油を生成するのに必ず発生していた残渣(アスファルト)は道路整備に使われているんだ。
なんて素晴らしいマテリアルなんだ、と。
それが実はいつのまにか生成技術が発展し、
「もはや残渣は発生しなくなっている」
つまり、
「わざわざ残渣を作るために化石燃料を燃やしている」
というのが現代の現実。
スターバックスのプラスチックストロー全面廃止からこっちなにかと悪者にされているプラスチック製品(石油由来)。
アスファルトはもはやその役割を終えようとしていると言っていい。
コンクリートのアスファルトに比べた強み
アスファルトは石油製品。
つまり、ポリバケツや輪ゴムの仲間。
紫外線など外部からの影響で劣化しやすい。
「輪ゴムを炎天下に1ヶ月置いといたらどうなりますか?」
この質問がもっともアスファルトの弱さをわかりやすく伝える。
・轍(わだち)
・骨材飛散
など、アスファルトは経年劣化が避けられないのは年度末に道路のあちらこちらで繰り広げられる舗装のやりかえが物語っている。
一方のコンクリートはSi、Caが主成分。
つまり、ガラスや石の仲間。
「ガラスに西日が当たって溶けちゃったなんて聞いたことありますか?」
これがコンクリートの耐久性を物語る質問となる。
コンクリートは永遠なるもの。
だから、轍や骨材飛散は理論上考えられない。
つまり、透水性能は永遠。
ほぼ恒久的に利用できる。
それが、コンクリート(透水性コンクリート)の強み。
(その2につづく)
https://www.nr-mix.co.jp/dry_tech/case/twitter2.html
宮本充也