お庭の工事費用は階段と残土のせいで高くなる?コンクリート専門家がお庭の施工費用が上がる原因を紹介
更新日:2025年 06月 23日

お庭の工事の費用、高くなることがあるのをご存じですか?
コンクリートは敷いて終わりというイメージがあるお庭の工事ですが、実際には地面を掘り下げたり、現場の環境次第では工事費用が高額になることもあります。
特に、階段が多く高い場所にお庭があると工事費用が跳ね上がることも・・・
お庭の工事費用が上がってしまう原因、できれば工事を行う前に知っておきたいと考えるお施主様も多いでしょう。
今回は、お庭の工事費用が高くなってしまう2つの原因を紹介します。
これからお庭の工事を検討されるお施主様は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
お庭の工事費用(施工費用)は高くなることがあります
お庭の工事費用は、最初に見積もりを作成した時点から高くなることがあります。
工事は単に生コンクリートの価格だけで行われるのではなく、工事を行うために必要となる部材費や人件費なども含まれます。
最初の見積もり時には分からなかった問題や、工事で発生した廃棄物の処分を行う必要があるため、お庭によって費用が増加するケースがあります。
ただし、大きく費用が変わるのは現場確認前の見積もりの段階であり、工事前の調査が済んだ後には工事費用が変わってしまうことはほとんどありません。(追加の工事要望などがあった場合に上がることがあります。)
そのため、最初に取得した見積もりから工事費用が上がってしまうことは珍しくなく、あらかじめその要因を理解しておくことが大切です。
地面を掘る必要がある庭
お庭の工事費用が高くなりやすい理由の一つに、お庭の地面を掘り下げる場合があります。
なぜお庭の工事で地面を掘り下げる必要があるのか、掘ると費用が高くなるのかを紹介していきます。
コンクリートを施工するために地面を掘り下げる
お庭にコンクリートを施工する場合、コンクリートを施工する箇所の地盤を安定化させるために、地面を掘り下げて砕石などを敷いてから上にコンクリートを施工します。
コンクリートとお庭周りの地面に段差ができないためにも掘り下げます。
他にもコンクリートの厚さを確保するためなどの理由でも掘り下げられます。
このように、コンクリートを施工する箇所は基本的に掘り下げる必要があり、お庭の工事ではこの掘り下げが工事に含まれるのです。
掘った土は残土として処分費用が掛かる
お庭の工事のために地面を掘り下げた時には、残土(土)が発生します。
残土は基本的に処分する必要があり、処分費用が掛かります。
処分費用は地域によって価格が異なり、高い地域だった場合には残土処理費用自体が高くなります。
同時に、残土の量が多ければ多いほど処分費用も高くなるのです。
残土の処分費用が必要になるため工事費用が高くなる
お庭の工事ではコンクリートを施工するために掘り下げる必要があり、掘ったときに発生する残土は処分しなければなりません。
この処分費用が掛かることによって、お庭の工事費用は高くなってしまうのです。
特に残土処理費用が高い地域、残土の量が多い場合には、残土処理費用が高くなり工事費用も特段高くなってしまう場合があるのです。
階段付きのお庭
お庭の工事が高くなりやすいもう一つの理由に、階段付きのお庭があります。
これは高い位置にお庭がある現場のことです。
ではなぜ、階段付きの高い位置にあるお庭の工事費用が高くなってしまうのかを紹介していきます。
コンクリートを一輪車で運ぶ必要がある
お庭が高い位置にあり階段が設けられる現場の場合、コンクリートを高い位置のお庭まで運ばなければなりません。
階段があるお庭の場合は、板を掛けてスロープを設置して一輪車で運びます。
傾斜が付いたスロープの上を重い一輪車で運ぶ必要があり、低い位置にあるお庭に比べると作業量も増えます。
作業量や運搬の負担が増加するため、階段付きのお庭は工事費用が上がってしまうのです。
階段が高ければ高いほど費用が掛かる
階段付きのお庭の工事費用は、どの階段でも同じだけ費用が上がるわけではなく、階段が高ければ高いほど費用は上がります。
高い分、一輪車でコンクリートを運ぶため負担が増えやすく、一回の運搬でもかなりの労力を必要とするためです。
そのため、階段が高ければ高いほどお庭の工事費用は上がりやすいことを覚えておいてください。
階段が高い場合はバケツリレーで運ぶことも
お庭の位置が非常に高く(一階に車庫などがある高床式住居など)、スロープを付けても一輪車で運べないお庭の場合、バケツリレーでコンクリートを運ぶこともあります。
他にはクレーンやコンクリートポンプを使ったコンクリートの運搬を行うこともあります。
高い階段でも工事自体は不可能ではありませんが、運搬が人力となることや使用する機械も増えるため、追加費用が掛かり工事の合計費用が高くなってしまうのです。
お庭の工事費用で覚えておきたいポイント
今回紹介したお庭の工事事例から、工事費用が高くなってしまう共通のポイントをまとめました。
・お庭の状態と環境で工事費用は上がる
・コンクリートの価格が変動することもある
・お庭の工事は予定価格よりも上がる場合が多い
一つずつ確認していきましょう。
お庭の状態と環境で工事費用は上がる
お庭の状態や環境によって、工事費用は上がることがあります。
お庭の土の掘り下げによって発生する残土の処分費用、お庭が高い位置にあるとコンクリートを運搬するための労力に掛かる費用などが要因です。
他にも、お庭が雑草まみれの場合には除草の費用が必要になることもあります。
全てのお庭が共通の価格で工事できるわけではなく、お庭の状態と環境によって工事費用が上がってしまうことを覚えておきましょう。
コンクリートの価格が変動することもある
お庭の工事費用が上がってしまう原因には、コンクリートの価格が変動してしまうことも要因の一つとなります。
生コンクリートの原材料となるセメントや骨材の価格上昇、輸送コストの上昇、生産コストの上昇により、先月よりもコンクリートの価格が高くなることもあれば安くなることもあるのです。
そのため、見積もりを取ってからある程度の期間が経ってから再び工事の価格を聞いたときには、工事費用が上がってしまうこともあります。
特に昨今のインフレの影響によってコンクリートの価格も上がりやすい状況にあるため、多少なりとも工事費用も上がりやすいことを覚えておきましょう。
お庭の工事は予定価格よりも上がる場合が多い
今回二つのお庭の工事費用が上がってしまう要因を紹介しましたが、基本的にお庭の工事費用は最初の見積価格よりも上がってしまいやすいです。
というのも実際に工事を始めてみるまで分からない問題が多かったり、掘り下げた時に発生する残土量や処分費用も異なるためです。
そのためお庭の工事では基本的に最初の見積もり価格よりも、公示直前の見積もり価格が上がりやすい現場が多いことは覚えておきましょう。
まとめ:お庭の工事をするなら、まずはプロに相談しよう
今回はお庭の工事費用が上がる要因として、工事で発生する残土の処分費用、階段付きのお庭で労力が掛かることによる追加費用を紹介しました。
この他にもお庭の工事では、価格が上がってしまう要因があるため、しっかりと施工業者に相談したり現場を確認してもらいながら工事を検討していきましょう。
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