お庭や駐車場のコンクリートが冬にボロボロに?寒冷地の凍害と対策

更新日:2026年 10月 23日

お庭や駐車場のコンクリートが冬にボロボロに?寒冷地の凍害と対策

冬の寒さで、庭や駐車場のコンクリートが剥がれたり、ひび割れたりすることがあります。  

原因のひとつが、コンクリート内部の水分が凍ったり解けたりを繰り返すことで起こる「凍害」です。  

寒い地域では、水はけをよくすることや、地域の寒さに合った材料・施工方法を選ぶことが大切です。  

今回は凍害の原因と対策、寒冷地でのオワコン・オコシコンの施工事例を分かりやすく紹介しましょう。

コンクリートの凍害とは?寒冷地で起こる理由

凍害とは、コンクリートの中の水分が凍ったり解けたりすることで、ひび割れや表面の剥がれが起こる現象です。

ここでは、凍害が起こる仕組みと、混同しやすい「路面凍結」「凍上」との違いを解説します。

コンクリート内部の水分が凍結・融解を繰り返すことで傷む

コンクリートの凍害は、内部にある水分が凍ったり解けたりを繰り返すことで、コンクリートが傷む現象です。

水には凍ると体積が増える性質があり、コンクリートの内部で凍ると、周囲に圧力がかかります。

この作用を繰り返し受けることで、細かなひび割れや表面の剥がれが進むことがあります。

例えば、昼間に雪が解け、夜の冷え込みで再び凍るような環境では、凍結と融解が繰り返されます。

雨水や雪解け水がコンクリートにしみ込むと、こうした傷みにつながりやすくなります。

そのため、凍害の起こりやすさには、寒さだけでなく、水分の多さや日当たりなども関係するのです。

混同しやすい「凍害」「路面凍結」「凍上」の違い

「凍害」「路面凍結」「凍上」は、いずれも寒さと水分に関係しますが、起こる場所や影響が異なります。

凍害は、コンクリートそのものが傷む現象です。

内部の水分が凍ったり解けたりすることで、表面の剥がれやひび割れなどにつながります。

路面凍結は、舗装の表面にある水分などが凍る現象です。

表面が氷で覆われることで滑りやすくなり、歩行中の転倒や車のスリップにつながります。

凍上は、土の中にできる氷が成長し、地面を持ち上げる現象です。

地中の水分が凍る場所に集まり、氷の層が大きくなることで、その上の舗装も押し上げられる場合があります。

その結果、庭や駐車場に段差やひび割れが生じることがあるのです。

このように、コンクリート自体の傷み、表面の滑りやすさ、地面の持ち上がりでは、原因も必要な対策も異なります。

凍害で庭や駐車場にどんなトラブルが起こる?

凍害によって表面の剥がれやひび割れが進むと、庭や駐車場の見た目や耐久性に影響します。  

ここでは、凍害によって起こる具体的なトラブルと、補修や舗装のやり替えが必要になるケースを解説します。

表面の剥がれやひび割れによって見た目・耐久性が損なわれる

凍害で表面が剥がれると、でこぼこができたり、中の砂利が露出したりして、庭や駐車場の見た目が損なわれます。

ただ、問題は見た目の変化だけではありません。

ひび割れから入り込んだ水が凍ったり解けたりして、傷みがさらに広がることも。

劣化が進むとコンクリートがもろくなるため、舗装を長く使ううえでも見過ごせない問題です。

劣化が進むと補修や舗装のやり替えが必要になることも

傷みが一部分にとどまっていれば、その部分を取り除いて補修できる場合があります。

一方、広い範囲や深い部分まで傷んでいると、コンクリートを撤去して舗装し直すことも。

工事が大がかりになれば費用や時間がかかり、駐車場を使えない期間も考えておかなければなりません。

剥がれやひび割れが広がっているときは、施工会社に状態を確認してもらい、必要な補修を相談することが大切です。

寒冷地のコンクリート舗装で押さえたい凍害対策

寒冷地の凍害対策では、水はけと、地域の寒さに合った材料・施工方法の両方が重要です。

ここでは、庭や駐車場をつくる前に、施工会社と確認しておきたい2つのポイントを解説します。

雨水や雪解け水がたまりにくい庭・駐車場にする

雨水や雪解け水が長くたまると、コンクリートに水分がしみ込み、凍害による傷みにつながるおそれがあります。

施工前に確認したいのは、地面の傾斜と水が流れていく先です。

敷地の状況によっては、傾斜を調整したり、排水溝を設けたりする工夫が必要になることも。

普段から水たまりができる場所を施工会社に伝え、雪解け水も含めて排水方法を相談しておきましょう。

地域の寒さに合った材料・施工方法を選んでもらう

寒冷地では、凍ったり解けたりする環境に合ったコンクリートを選ぶことが大切です。

凍害への強さは材料や配合によって異なるため、地域での施工経験がある会社に相談するとよいでしょう。

また、冬に施工する場合は、固まる途中のコンクリートを凍らせないよう、保温するなどの「養生」も欠かせません。

材料選びから施工後の保護まで、現地の気温や工事の時期に合わせた方法を提案してもらいます。

オワコン・オコシコンは寒冷地でも使える!実際の施工事例を紹介

水を透すコンクリートのオワコン・オコシコンは、地域の寒さに合わせた施工や養生を行うことで、寒冷地でも庭や駐車場の舗装に使えます。

ここでは、北海道札幌市と長野県でのオコシコンの施工事例を紹介しましょう。

【北海道・札幌】一冬を越したオコシコン駐車場はどうなった?

オコシコンの隙間に入った水が、冬に凍って表面を傷めないか気になる方もいるでしょう。

札幌市の住宅駐車場を一冬後に確認したところ、表面の荒れや破損は見られませんでした。

水を通すコンクリートだからといって、寒冷地の駐車場に使えないわけではありません。

冬を越した実際の表面の様子は、現地で撮影した写真や動画でご覧いただけます。

⇒札幌市の駐車場の様子はこちら

【長野県】寒さに合わせた養生で、冬場にオコシコンを施工

冬の施工では、オコシコンが十分な強さを得る前に凍らないよう、寒さから守る「養生」が欠かせません。

長野県の玄関前では、施工後にむしろ(わらなどを編んだ敷物)とブルーシートで覆い、その後に固まったことを確認しました。

寒い地域でも、こうした養生を行いながら冬場に施工できる場合があります。

施工できる時期や必要な養生は現地の条件で変わるため、ご自宅の状況に合わせてご相談ください。

⇒長野県の施工・養生の様子はこちら

自宅にはどっち?オワコン・オコシコンの選び方

寒冷地の庭や駐車場にも、水はけのよいオワコン・オコシコンがおすすめです。

どちらを選ぶか迷ったら、費用や見た目、使う場所から考えてみましょう。

ここでは、それぞれの特徴を踏まえて、ご自宅に合った選び方を解説します。

費用を重視する場合と、見た目を重視する場合

見た目にもこだわりたい場合は、砂利の質感を生かしたオコシコンがおすすめです。

費用を重視するなら、オコシコンより施工費を抑えやすいオワコンを選ぶとよいでしょう。

オワコンは丸みを帯びた表面、オコシコンは石の粒が際立つ表面に仕上がります。

好みは人それぞれなので、ご自宅の雰囲気と予算に合うものを選んでみてください。

庭・駐車場など、使う場所や目的に合わせて選ぼう

庭や家の裏側など、雑草やぬかるみを抑えたい場所には、費用を抑えて舗装できるオワコンが向いています。

玄関まわりなど、人目につく場所には好みの仕上がりを選び、オコシコンと使い分けるのもよいでしょう。

駐車場にはどちらも使えますが、車が乗る場所では舗装の厚さも大切です。

施工会社には停める車や舗装したい範囲を伝え、ご自宅の使い方に合った施工内容を相談しましょう。

まとめ:寒冷地の庭・駐車場づくりを生コンポータルに相談する

寒冷地の庭や駐車場では、冬の凍害に備え、水はけのよさも考えて舗装を選ぶことが大切です。

水を通すオワコンやオコシコンは、寒い地域で庭や駐車場を整えたい方にもおすすめできます。

費用や見た目、普段の使い方を踏まえて、ご自宅に合ったものを選びましょう。

どちらが合うか迷ったときや水たまりが気になるときは、生コンポータルへお気軽にご相談ください。

  この記事の監修
 株式会社長岡生コンクリート
白い土間コンクリート開発者/庭コン運営