オワコンは地盤沈下の原因となる?オコシコンなど透水性コンクリートと地盤沈下の関係を解説!

更新日:2025年 04月 18日

オワコンは地盤沈下の原因となる?オコシコンなど透水性コンクリートと地盤沈下の関係を解説!


オワコンやオコシコンに関する動画をSNSにアップすると、こんなコメントを頂くことがあります。

「オワコンを施工したら地盤沈下するんじゃないの?」

オワコンなどの透水性コンクリートが水を飲み込む様子を初めてみると、確かにそのように思ってしまうこともあるでしょう。

しかし現実的には、オワコンの施工で地盤沈下が起こることはありえません。

もしオワコンを施工した現場で地盤沈下が起こることがあるとすれば、それは元の地盤の影響が強いと言えるでしょう。

今回は、オワコンの施工は地盤沈下の原因となるのかを解説します。

オワコン施工で地盤沈下は起こりません

まず、オワコン施工で地盤沈下が起こることは基本的にありません。

それは以下の理由からです。

・何も施工していない土地で地盤沈下が起こらないのと同様

・オワコンを施工しても雨量が増えるわけではない

一つずつオワコン施工で地盤沈下が起こらない理由を見ていきましょう。

 

何も施工していない土地で地盤沈下が起こらないのと同様

オワコンは、単純に水を透水させるコンクリートです。

そのため、オワコンの下地となる地面は、何も施工していない地面とほぼ似た状態となります。

何も施工していない地面において地盤沈下が起こることはありえませんよね。

雨が降ったとしても水たまりができる程度であり、地面が沈下することはありません。

これはオワコンを施工した地面でも同様であり、オワコンを施工したからその地面が沈下することはないのです。

オワコンを施工しても雨量が増えるわけではない

もしかすると、オワコンが水を飲みこむ様子を見たことにより、地盤沈下を連想する方もおられるかもしれません。

しかし、もともと雨が降ることと地盤沈下に直接的な関係はありません。

オワコンを施工した地面と普通の地面に雨が降ったとしても、通常の雨を原因として地盤沈下が起こることはありません。

それと、オワコンを施工した箇所のみに雨水が集まることもありません。

雨が降ったとしても、オワコンを施工した地面と施工していない地面に降る雨量は同量です。

つまり、オワコンを施工した地面に雨が降ったとしても、何も施工していない地面と同様に水は自然に地中に浸透していくため、通常の雨が地盤沈下の原因とはならないのです。

 

地盤沈下が起こるのはオワコン施工前から地質や別の問題

オワコンを施工したことが地盤沈下の要因となることはありませんが、別の問題で地盤沈下が発生してしまう恐れはあります。

・元々の地質が悪い場合

・盛土や切土で造成された土地の場合

・地震による液状化現象

・災害が発生した場合

実際にオワコンの施工とは関係なく、地盤沈下の要因となる状況を紹介しましょう。

元々の地質が悪い場合

元々の地面の地質が悪かったり、地盤が軟弱な場合だと、土壌の緩みや地盤沈下が発生しやすくなります。(粘土層が厚い地盤など)

さらに、そこに地下水などが過剰に汲み上げられるといった状況が重なると、地盤沈下がさらに起こりやすくなると言われています。

どちらにしても元々の地盤が弱く、地質が悪い場合には地盤沈下が起こりやすくなるのです。

盛土や切土で造成された土地の場合

盛土や切土で造成された土地は、比較的軟弱となりやすく地盤沈下の要因となりやすいです。

盛土で作られた土地は、斜面の土地の低い箇所に土を入れて平らに作られた土地です。

切土で作られた土地は、傾斜地などの高い箇所を切り取り、平らに施工された土地です。

どちらも造られた土地となり、他の地盤が頑丈な土地と比べると沈下しやすい特徴を持ちます。

地震による液状化現象

地盤沈下は地震によって引き起こされることもあります。

地震の揺れによって地中の水圧力が高くなり、砂との結びつきが分離し、液体部分が増えた箇所の地面が緩くなる液状化現象です。(地下水によって浮いたような状態)

地下水が高い地盤や埋立地、河川敷や旧河道(かつて川が流れていた跡地)などで起こりやすいです。

大きな地震によって液状化から地盤沈下が発生する恐れもあることは覚えておきましょう。

災害が発生した場合

地震も含め、自然災害が起きた時も地盤沈下が起こる可能性があります。

台風や大雨による洪水、先ほどの地震による液状化現象や盛土造成地の崩壊などが、地盤沈下の要因となる恐れがあります。

それと、自然ではなく人工物によって地盤沈下が引き起こされる可能性もあります。

地中に埋設された水道管が破裂し、地中の土砂が流され空洞化すると地盤沈下が引き起こされることがあるでしょう。

 

オワコンを施工すると表面の水は透水され地面へ浸透していく

さて、改めてオワコンを施工した地面の水の流れを紹介します。

オワコンは地面の上に施工され、オワコン自体は水を透す性質を持ちます。

そのため水はオワコン→地面→地中(一部は蒸発)の流れで、最終的に浸透していきます。

これは何も施工していない地面と同様であり、オワコンの姉妹コンクリートでもあるオコシコンも同じ特性を持ちます。

 

オコシコンも同様の効果を発揮します

オコシコンはオワコンと同じ透水性コンクリートとして、地面に施工するとしっかりと水を透水してくれます。

機能部分については大きな違いはなく、違いが現れやすいのは見た目です。

オコシコンはオワコンよりも大きな隙間を持つ、砂利が引っ付いたかみなりおこしのような見た目をしています。

そのため、家周りの防草や排水対策を行うなら、見た目からオコシコンを選ぶこともできます。

ぜひオワコンをお考えの際には、一緒に検討してみてください。

 

SNSでよく頂く質問やコメントの地盤沈下は起こりません

TikTokやYouTubeでもオワコンやオコシコンに関する情報を発信していますが、こちらのコメントによく「地盤沈下が起こるのでは?」といったコメントを頂きます。

今回の通り、オワコンを施工しても地盤沈下の原因となることは基本的にありません。

地盤沈下が起こる地面は土地自体に問題がある場合や、自然災害などが原因となりますのでオワコンに関わらず他のコンクリートにしても、元々の地質などをしっかりと調査してから施工しましょう。

 

オワコン施工で地盤沈下が気になるなら庭コンにご相談ください

今回はオワコンとオコシコンを施工した後に、地盤沈下が起こるのかを解説してきました。

結論としては、オワコンを施工したことによって地盤沈下が起こることはあり得ません。

オワコンを施工した地面も施工していない地面も降る雨の量は変わらないため、オワコンを施工したことによって地盤沈下が起こるのであれば、何も施工していない地面でも地盤沈下が起こることになってしまいます。

地盤沈下が起こる原因は元々の地面の地質および、自然災害が原因となることは覚えておきましょう。

ちなみに、ご自宅にオワコンを含め通常の土間コンクリートを施工したいけど、地盤沈下が気になるというお施主様は、一度庭コンへご相談ください。

庭コンから家周りに適切なコンクリートをご提案させていただきます。

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