長岡生コンクリート

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「撒いて踏むだけ」の簡単施工でDIYにも最適な、造粒ポーラスコンクリート「オワコン」。
オワコンは水を透すコンクリートなので、家周りの雑草・ぬかるみ・水たまり・猫の糞から解放されます。

2022/02/26

「大津生コンクリート協同組合50周年記念事業の対談にご指名いただきました」

「大津生コンクリート協同組合50周年記念事業の対談にご指名いただきました」

数年前、あれこれややこしい事件に見舞われていた滋賀県は大津生コンクリート協同組合から50周年記念対談のご指名をいただいた。これからの生コン産業はどのように社会の要請に応えていくべきなのか。その具体的な実践とは。



既存秩序の刷新

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左からイシケンー吉田錦一郎さん、大津生コンクリート協同組合副理事長宇田毅(たかし)さん、僕、そして今回繋いでいただいた日工岡本猛さん。



工業組合、そして、協同組合はこれからどのように変化を求められているのか

毎度批判ぽく受け止められてしまうかもしれないが、これからの時代このままでいいことは何もない。

それは、歴史を振り返れば自明だ。

今の、生コン、工業組合、協同組合が、今のまま、永劫変わらず、なんてことは絶対にあり得ない。

それは、誰もがわかっていることだ。

とりわけ、大津生コンクリート協同組合は生コン関係者なら誰もがご存知のように、波瀾万丈を経験されている。

その渦中にいらした宇田さんのトークは非常にためになった。

すげえ、と思った。

執行部でも逮捕者まで出たという。

ひえーっ。

でも、快活にその時を振り返る様子を見ていると、完全に刷新されたのだなと喜ばしく思う。

激震の走った、例の事件である。


事件後、どこよりも先んじて大津生コンクリート工業組合は値上げを敢行したという。

この春には20,000円を超える価格を設定するそうだ。

「意外とやってみたら簡単にできた」

元々異業種にいた宇田さんからすれば、生コンはきっとさまざまにおかしい部分が目につくはずだ。

僕は学生から直後に家業生コンに就いてはいるものの、いわゆる生コンの異常さについては理解できる。

残コンなんか、その最たるものだろう。

「ペットボトルの水よりも安い」生コンクリートだ。

現行価格の倍にしたって絶賛大儲け中のゼネコンにとってみれば蚊に刺されるほどの痛みも伴わない。

それは、件の坂田・野口対談でも示されていることだ。

生コンは期待される役割からしたら安すぎるマテリアルなのである。

今回の対談ではそのことをあらためて再確認した。

生コンは、安すぎる。

3万、4万でも全然おかしくない。

事実、当社らが推進している透水性コンクリートは30,000円だとか40,000円で普通に販売している。

生コンの2倍、3倍である。

でも、売れているのである。

(あ、個人事業主の施工者さんにはその分やすく販売すればいいと思う)


で、そんな生コン産業の秩序を付託する現行の業界構造は果たして今のままで求められるあり方を実現できるのだろうか。

話頭はZENNAMAの支配構造に及んだ。

別段、僕は、全生を批判するつもりではないのだが、変化は必要だと思っているため、変化を求めないお歴々からすれば批判に映るかもしれない。

ただ、同じ生コン産業に身を置く同志として、断じて批判ではなく、然るべきあり方へのパラダイムシフトをお勧めしたいだけだ。

まず、インターネットの現代、ピラミッド構造がどうにかしているって思っている。


ところで僕は以前地元の生コン組合の執行部(副理事長)として仕事をしていたことがある。

実は、ぽっくん、死ぬほど組合論者なのである。

いつも悪口言ってるから、そうは見えないかもしれないけれど。

今や時効だから明かしますけど、僕の生コンデビュー戦はゴリゴリの談合・カルテルでした汗。

絶賛ダンピング中の20年以上前のこと。

近隣の競合アウト工場の番頭さん(鈴木さん)の懐に飛び込んで「次の飛●建設のトンネル、うちの仕入れ先商社が強いですけど、全部御社に差し上げるので、値段3,000円あげてください」とはっきり言ってゴリゴリの談合、当社にとっては自殺行為のような話を持ちかけた。

全部アウト工場でやってくださいと学生に毛が生えた程度の宮本青年は当時50代の脂の乗り切った番頭さん相手にぶったのだ。

仕入れ先商社は非常に慌てた。

「マジでいいの?宮本くん。全部、あげちゃうの?」である。

その商社はきっと高下駄を履こうとしていただろうから、相当困ったはずだ。

当時の鈴木さんは他界して久しいが、そのことがトリガーとなって結果的にはアウト工場全ては生コン組合に加入し、現在は100パーセント組織率の珍しい組合に成長を遂げている。

値段も高値安定だ。


んで、閑話休題、ZENNAMAだが、今日日LINEやSNSであっという間に情報が拡散する時代に、なぜ上位下達の情報伝達網・組織構造を敷いているのだろう。

下から、吸い上げたお金で、中枢で方向性を勝手に決め、資金投下をする、ピラミッド構造。

器はなんだっていいのだけれど、それこそRRCS(GI基金コンソーシアムや万博残コンゼロプロジェクト他)や、あるいはこれから始まる生コンキャンプのように、生コン工場が自発的に目的を共有して参集する、縛りのない自由な構造だって十分業界秩序を支えることができるはずだ。

もはや、政治家に陳情するためだけの有名無実な組織は必要ない。

無駄なキャンペーンに予算を当てる必要もない。

上から目線であれこれ指図される謂れもない。

だって、どれひとつとっても、ZENNAMAが具体的な成果を上げた事業ってないじゃん。

大津生コン協同組合さんのような自発的な団体は完全に自立しているし誰かの助けを求める必要はない。

ましてや、RRCSに加盟されている宮崎県生コンクリート工業組合などは県単位でZENNAMAから抜けちゃっても、なんらの問題もないのだから。

もう、ZENNAMAの現在の在り方は、オワコン化しちゃってるのだ。

ピラミッド構造ではなく、統制・制御されないシームレスで流動的な、さながら生命体のような生コン工場や生コン組合のつながり方が求められているのだと思う。

そんな話を対談では申し上げたのだけど、話題が尽きずきっとこの辺りはきっとカットされるだろうから、悔しいのでここに記録しておく。


さて、そんな感じで産業構造が生命体・有機的に刷新していくとして、果たしてその産業のアウトプットはどのような在り方が求められているのか?

結論から言えば、新たな市場分野「舗装」の推進だと僕は思っている。

この辺りはZENNAMAと似たようなことになるが、実際ZENNAMAはその点においてなんの成果もあげられていない。

未だ舗装専有率はAs:Con=95:5のままだし、1DAY PAVEどこ行った?である。

で、話題の中心は関西に移る。

大阪万博、そして琵琶湖周遊サイクリングロードだ。

その舗装に、RRCSらで構成されているGI基金に採択されたコンソーシアムはコンクリート舗装を実装させることによってその未来図を描く。

しつこいようだが、我が国の舗装シェアはAs:Con=95:5だ。

はっきり言って、コンクリート舗装という分野などはないに等しい。

これが、ZENNAMAが支配してきた生コン産業に突きつけられている成績表なのだ。

期末なのでちょうどいい時期である。

上述したように、RRCSや残コンゼロプロジェクトやら、あるいは生コンキャンプやらは、何か特定の意図(例えば、発注官庁や大資本)に指図されるような団体・組織ではない。

誰もが主体的に参画している。

自分で行動に移している人々や団体のネットワークだ。

誰かの指図で集まっているわけじゃない。

だから、誰も、その場で寝たりしていない。

(ZENNAMAやら工業組合やらが開催するイベントや勉強会では睡眠されている方をよく見かけたものだ)

主体的な取り組みだから話が早い。

そして、CPコンクリートにはご当地滋賀は大津生コンクリート協同組合の理事長工場灰孝小野田レミコンが参画している。

(あれこれ、組合内では喧々諤々があったそうですが、まあ、そこはなんとか、琵琶湖周遊サイクリングロードへの材料供給にご協力よろしくお願いします、である)

先端コンクリート舗装(ポーラスコンクリートや造粒ポーラスコンクリートその他)CPコンクリートが果たして公共事業に実装される。

そのことで、コンクリート舗装の有用性が公に示され、95:5という状況が刷新される。

グレート・リセットが起きる。

大津生コンクリート工業組合がその爆心地となる。



今後全国各地の生コン組合がそのような転換期を迎えることになる。

そんな時代にこれからもZENNAMAに指図され続けるの?

上(ZENNAMA)から降ってくる情報を頼りにするのではなく、生命体・有機的につながりあう新しいプラットフォームで、時代の要請を感じよう。

暗黒時代を経験した大津生コンクリート協同組合は晴れて節目の50周年を迎える。

その記念対談にご指名いただけましたこと心より光栄に存じます。

基本、僕、組合とかから白眼視されていることを自覚しておりますので、このようにお声がけいただき非常に驚いてます。

ついでに、こんな盛り盛りなブログ書いちゃってすんません。

でも、嬉しいんです。

組合秩序が自発的に変わってきたようで。

僕、しつこいようですが、元々死ぬほど組合論者なんです。

だって、50年とか70年とかかけて生み出された協同組合(独占禁止法適応除外)は否定しようにも否定できない。

それは、事実としてあるのだから。

その事実(例えば、独占禁止法適応除外とかJIS A 5308とか)があることをまずは踏まえ、そしてその中でどのように変化していくべきかを議論すべきなのだと思ってる。

この対談、実は、当初、断ろうかと思ってました。

だって、以前47都道府県を行脚してた時、滋賀だけが塩対応で一人も参加者がいなかったから。

でも、言われてみたらわかりましたが、その当時はそれどころじゃなかったですよね。

大事件の真っ最中だもんね笑。

⚫︎参考記事: 「なのに、滋賀、0」

これでご縁が結ばれたので、是非ご一緒に滋賀の、とりわけ琵琶湖周辺を素敵なコンクリート舗装で刷新させちゃいましょう。

「大地を削らない、汚さない、蓋しない、循環するコンクリート」

その先端を走るのは間違いなく大津生コンクリート協同組合さんであるべきです!



宮本充也

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宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:採石業務管理者/2級FP技能士

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