2022/08/15
【長野】「オワコンなら生コン車から出し切ってもらい山になったものを自分でゆっくりと施工すれば一人でも可能」信州生コン豊野工場・DIY

長野県豊野。個人住宅(駐車場部分・スロープ・その他)の外構に採用。お施主さん自分の家の外構工事をひとりで少しずつ進めている。動画でOWACONを見つけて、これなら自分で出来そうだと思い採用。
製造:信州生コン豊野工場(担当:炭平興産武井さん・友野さん)、施工:DIY(3m3、30〜90m2、1名、1時間〜)
大量のオワコンでも1人で大丈夫
Before。
ガチなDIYerにも選ばれたオワコン
写真にもあるように、自前でミキサー(砂利・砂・セメント・水を混ぜて生コンを作る道具)を用意するガチな方からの注文。
自宅の外構をなんとお一人でせっせとDIYされてきたそうだ。
ま、まさか、カーポートは違いますよね?汗。
そんなガチ勢からも秋波が寄せられる「オワコン」の理由は以下の表を見れば一目瞭然。
単価 | 送料 | 最低 注文数量 | ※ 参考価格 | |
---|---|---|---|---|
砂利・砂・砕石 | 15円/kg | 込 | 1000kg | 56円/kg |
乾燥生コン | 20円/kg | 込 | 1000kg | 33円/kg |
防草砂(乾燥モルタル) | 20円/kg | 込 | 1000kg | 33円/kg |
生コンクリート | 20円/kg | 込 | 1150kg | 33円/kg |
オワコン | 20円/kg | 込 | 2000kg | - |
オコシコン(透水コン) | 30円/kg | 込 | 2000kg | - |
ヌルコンDIYキット 駐車場1台分 |
17,000円 | 別 | 1セット | - |
ヌルコンDIYキット 駐車場3台分〜 |
52,000円 | 別 | 1セット | - |
※参考価格:袋タイプをホームセンターで買う場合の価格です。
DIY向け資材を購入するメリット
・重い袋タイプを運ばなくても、資材が自宅までトラックで届きます。
・工業規格と同じ配合なので高品質です。
・資材を置き配することができます。
DIY向け資材購入の注意点
・注文ロットは500kg刻みとなります。
・お支払いはpaypay、現金にて当日または事前決済となります。
オワコン、俄然、安いのであります。
さらに、動画マニュアルが充実しているのであります。
これが、ガチDIYerの方々から支持される理由であります。
生コンやポーラスコンクリート(オコシコン他)よりも楽
そして、DIYerさんは気づくのであります。
やってみてわかるのであります。
施工がめっちゃ楽
材料 | 工事を依頼 | DIY | 透水性能 | DIY難易度 |
---|---|---|---|---|
![]() 砂利+防水シート |
100,000 | 50,000 | 〇 | ★ |
![]() 土間コン |
150,000 | 50,000 | × | ★★★★★ |
![]() ドライテック オコシコン |
200,000 | 130,000 | ◎ | ★★★★ |
![]() オワコン |
88,800 | 30,000 | ◎ | ★★ |
知らなかったでは済まされないかも!
庭材料で【最安】とされる砂利敷と同等もしくは安価なオワコン
確かに比較表ベースでは圧倒的に楽であることが示されている。
こちらの表を作成したのは当社ハイパーメディアクリエイター小松職員であり彼の主観が反映されているわけだけれども。
僕から言わせたらDIY難易度★で砂利+防草シートとタメ、いや、むしろ、楽、だと思ってる。
その理由はこちら。
これ、砂利とか砂を一気に荷下ろしして山にしてる感じ。
こんなこと生コンではとてもできません、はい。
業者でもやりません。
それを「たった1人の」DIYerさんがやってます。
コメント、これです。
「オワコンなら生コン車から出し切ってもらい山になったものを自分でゆっくりと施工すれば一人でも可能」
てか、これ、生コン屋泣かせっす。
こんなに神施主いないです。
置き配させてもらえるだなんて。
生コン車帰らせてからマイペースで施工しよう
奥まったところなどは一輪車で材料を運び込んで「撒いて(敷き広げて)踏む(締め固める)だけ」。
常なるオワコンの施工だ。
生コン車から一気に材料を出してもらった山を切り崩すように材料を敷き広げていく。
何かの都合から完成写真を撮影できなかったが「マイペース」をこよなく愛するDIYerさんには一択のコンクリート舗装と言える。
神ってます。
製造者(生コン工場)の声
炭平興産・武井さんより(製造者の声)
「この性状は、生コンの半練りと似たようなもんだね」
(半練り:空練りと本練りの、中間のようなもの。水少なめで練った配合)
確かにそんな感じかもしれん。
⚫︎参考記事:《から練りモルタルDIYしてみました》「やっぱ【防草砂】をホムセンやネットで買うのは間違いでした」《防草砂33.8円・配送料別 vs 20円・配送料込み》 #3
こちらの現場ではから練りモルタル(防草砂)をあらかじめ敷き均してその上からジョロで散水して固めたもの。
雨の日水たまりにもならないし、ガッチガチに固まってるため雑草も生えてこないし。
さっきの価格表にもあるように、こちらは15円/kg(最低注文ロット1トン)配送料込みでご自宅に届きやす。
神ってます。
ホームセンターかかってこいや価格です。
置き配は生コン工場フレンドリーな性能
めっちゃ安いからって生コン工場が無理してるわけじゃないので安心して。
てか、誰も心配してないか。
実は、僕たち生コン屋さん、この金額でもちゃんと儲けてます。
ご存じホムセンの表示価格は僕たち生コン屋さんからすると「ぼったくり」と認識されます。
なぜ、kgあたり50〜100円も取るの?って感じで。
生コン工場は常にトン単位で砂も砂利もセメントも購入してる。
kg単位のみみっちい商売してないってわけ。
だから、トン単位の金額をkg単位にすると驚くほど安い工業製品を販売しているってことに気づいちゃったわけです。
で、それを最低注文ロット1トンから販売する、もちろん配送料込みで。
さらに、乾燥系プロダクトやオワコンなら今回のように「置き配」可能。
生コン屋さん目線からすればただでさえ美味しい案件を所定の位置に材料を「捨てる」ように置いてくるだけで完了。
神ってるわけ。
これ、庭コン・生コンポータルが理想とするありかただ。
誰かに皺寄せを残すモデルは必ずどこかで破綻する。
持続可能ではない。
まさに現在のJIS A 5308・独占禁止法適応除外という2つの鎖に繋がれて身動き取れない生コン工場がそれ。
一方、その2つから離れてDIYerや施工ラストワンマイルらとともに仕事をすると、自由に羽ばたけるようになる。
ここ数年で気づいたことだ。
増殖し続けるラストワンマイルの交流はJISやカルテルの鎖と無関係。
互いに「いい条件」で仕事をする。
間に意味もなく巣食う中間搾取野郎どもはいない。
みんな、きちんと役割があって、意味があって、そこにいる。
流動的でシームレスな構造の中でラストワンマイルは活性化し総体として創発が生まれる。
僕たちの理想とする在り方が徐々にだが像を結び始めているようだ。
宮本充也
オワコン工事一式原価例
(生コンビニ仕入れ配送料無料)
◆施工面積40m2
材料費 (配送料無料) | 80,000円 | 40m2 x 0.05m(50mm厚) = 2m3 x 40,000円(単価) |
---|---|---|
工事費 | 70,000円 | 2名 x 35,000円(日当) |
諸経費 | 7,500円 | 5% x (80,000円(材料) + 70,000円(工事)) |
合 計 | 157,500円 |
※単価:165,000円/40m2
= 3,938円/m2
◆施工面積60m2
材料費 (配送料無料) | 120,000円 | 60m2 x 0.05m(50mm厚) = 3m3 x 40,000円(単価) |
---|---|---|
工事費 | 95,000円 | 2名 x 35,000円(日当) + 1名 x 25,000円(手許) |
諸経費 | 10,750円 | 5% x (120,000円(材料) + 95,000円(工事)) |
合 計 | 225,750円 |
※単価:225,750円/60m2
= 3,763円/m2
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