2021/12/12
【静岡】「造粒ポーラスコンクリート《オワコン》の研究が始まる」

強度実験用に車両の乗り入れを想定した場所への造粒ポーラスコンクリート「オワコン」が適応された。厚み100mm。とある学生の修士論文のテーマとして施工され、曲げ強度や保水性、透水性、耐久性など各種検討が始まる。
製造:長岡生コンクリート(担当:フェラーリ・アルベルト)、施工:DIY(1m3・10m2、100mm厚、学生ら3名、30分)
始まる、造粒ポーラスコンクリートの研究
施工Before。
映画「透水宣言」の撮影も兼ねて今回はオワコンの強度実験に供せられるサンプル施工が行われた。
厚みは100mm。
修士論文の研究テーマとして始まった造粒ポーラスコンクリートの各種物性の検証。
転圧コンクリート舗装に位置づけられる造粒ポーラスコンクリートは曲げ強度をはじめ少しずつその内容は明らかにされていく。
開発と実装だけではプロダクトの活躍の領域は広がらない。
そこに研究や理論構築が両輪で伴うことによっていよいよプロダクトはその真価をさらに発揮し普及は力強く始まる。
その意味で修士論文のテーマとして採用されたことは非常に有意義だ。
おなじみ、うさぎのフンのようにポロポロと生コン車から降りてくるオワコン。
可愛いよね。
これ、見た目が可愛いから、婦女子の人気を博するのでは?
それはさておき、粛々と施工は続く。
敷設されたオワコンはレーキなど定規で平坦に均される。
低い視線からその平坦性をチェックして丁寧に施工されている。
そして、富山県で生まれた便利な仕上げ方法、ベニアを敷いた上からプレート転圧。
こうすることでプレートの操作に不慣れたDIYerでもプレートマーク(凹凸)を発生させることなく綺麗に仕上げることができる。
さらにオワコンの場合、おそらくだがベニアやポリカなどフィルターを挟んだ仕上げは必須となりそうだ。
プレートで直接転圧をしてしまうと骨材周囲に積層しているモルタルペーストから水分が滲出してしまい空隙を潰してしまう懸念がある。
フィルター転圧、あるいはローラー転圧が造粒ポーラスコンクリートに必須となりそうだ。
仕上げ直後に人普通に歩いてるし汗。
それでも、足跡は全くつかない、全く問題ない。
猫ちゃん程度ならいくら歩いてもらってもなんら問題ないだろう。
完成、どーん。
およそ10m2程度の暴露実験用の造粒ポーラスコンクリート「オワコン」は学生ら3名+お手伝いらの手によってたった30分で完成した。
このスピード感、「仕事が忙しくなっちゃうのでは?」と懸念する向きもあるかもしれないが、骨材の周囲に積層されているモルタルペーストのおかげで保水もしているので全然急がなくてもいい、というところがメリットとも言える。
次のブログで紹介するが、何せ翌日の夕方になってもまだ保水した状態であるため、仮に職人さん1名でゆっくり施工しても問題なかろう。
逆に生コン屋さんが嫌がると思うけど笑。
さあ、そんなオワコン(造粒ポーラスコンクリート)は今後どうやって普及するのか?
今年の8月に突如降って沸いたように登場した造粒ポーラスコンクリート「オワコン」。
上述のように、その普及を支えるための研究は誰かの指図があるわけでもなくあらゆる辺境で始まることになるだろう。
雑草・ぬかるみという普遍的な悩みを完全解消するためにオワコンはきちんと流通に乗らねばならない。
本プロダクトはYouTubeやSNSで他のプロダクト同様に情報共有が加速する予定だ。
さらに、上記マップの製造・施工業者や、全国対応エクスショップ(エクステリア資材ネット販売日本一)でも取り扱いが始まる見込み。
もちろん、こちらの記事をご覧になっている方であればお庭づくりは0円マッチング庭コンの問い合わせフォームから相談をしてくれれば製造・施工を対応してくれる業者をもちろん無料で紹介できる。
完全とは言えないながらも、すでに形成されている流通チャネルに乗ることであっという間に実装が進むはずだ。
来年の夏あたりはおよそ庭づくり・エクステリアの雑草・ぬかるみ対策といえば「オワコン」という不動の地位を確立しているだろう。
予言ではなく、断言としておこう。
プロダクトやテクノロジーがすごいなんてことは絶対にあり得ない。
大切なことは自前の流通網というものをきちんと整備すること。
電気、水道のように、あまりにも当たり前にプロダクトや価値が消費ラストワンマイルの元に届くようにしておくこと。
このことが重要だ。
研究や開発などに近視眼とならず、全体俯瞰の視点を大切にしながら。
肝に銘じてこの活動を続けていきたい。
宮本充也
オワコン工事一式原価例
(生コンビニ仕入れ配送料無料)
◆施工面積40m2
材料費 (配送料無料) | 80,000円 | 40m2 x 0.05m(50mm厚) = 2m3 x 40,000円(単価) |
---|---|---|
工事費 | 70,000円 | 2名 x 35,000円(日当) |
諸経費 | 7,500円 | 5% x (80,000円(材料) + 70,000円(工事)) |
合 計 | 157,500円 |
※単価:165,000円/40m2
= 3,938円/m2
◆施工面積60m2
材料費 (配送料無料) | 120,000円 | 60m2 x 0.05m(50mm厚) = 3m3 x 40,000円(単価) |
---|---|---|
工事費 | 95,000円 | 2名 x 35,000円(日当) + 1名 x 25,000円(手許) |
諸経費 | 10,750円 | 5% x (120,000円(材料) + 95,000円(工事)) |
合 計 | 225,750円 |
※単価:225,750円/60m2
= 3,763円/m2
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